タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2018/12/31 思い出のアルバム

思い出のアルバムの画像

今年も残すところ後わずかとなり、この1年を振り返ってみますと色々なことが思い出されます。15年あまり続けて参りましたHPですが、体調を崩し、更新出来なかった期間がありましたこと改めてお詫び申し上げる次第です。

鳥たちとの出会いで、印象深いのは、長い間会いたいと願っていたメジロガモとクビワキンクロに会えたことでしょうか。目の前でゆったりしているメジロガモを見ましたときの感動は忘れられません。蓮田では、春の渡りのとき、真っ赤なサルハマシギに会えたことが何より嬉しい出来事でした。そして晩秋から早春にかけてヨーロッパトウネンを間近にゆっくり観察出来たことが嬉しく心に残ることです。

田んぼで出会うシギたちに支えられ、そしてこのHPを訪問してくださる皆様のお力に支えられ、今年も「九羽の白鳥」の更新を何とか続けることが出来ました。心より感謝しております。来る年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018/12/30 アカゲラ Great Spotted Woodpecker

アカゲラの画像

お誘い頂いて出掛けた高原。それほど標高は高くはないのだが、思いがけず辺り一面銀世界であった。雪国の方々のご苦労を思えば、雪景色が大好きなどとの言葉を発するのは、ためらわなければいけないのだろう。しかし、私は、雪景色を見るのが大好きである。

辺り一面の銀世界。何だか嬉しくなってワクワクした気分で辺りを見渡す。前方を鳥が飛んだ。見通しの良いところなので、鳥の行方は、すぐに分かった。双眼鏡で見るとアカゲラのようである。こちらの体が丸見えなので、かなり注意深く腰をかがめて接近する。何とか雪の影に隠れながら撮ったこの1枚。懐かしい思いがこみ上げてくる。

2018/12/29 マヒワ Eurasian Siskin

マヒワの画像

公園に華やかさを添えていたモミジバフウの葉がすっかり落ち、辺り一面モミジバフウの葉で埋もれるようである。とげとげの実も落ちている。秋の深まりを感じさせる光景に見とれていると何やら鳥が飛んできた。一瞬、カワラヒワかなと思ったが、良く見るとマヒワのようである。

地面で啄む姿も見られたが、何とか木にとまったところを撮りたいとしばらく様子を見ることにした。回りには、どなたもいなくてゆっくり観察出来る。しばらくすると、程よい位置にマヒワが姿を見せてくれた。かなりリラックスしている様子で、思い切り羽を伸ばしている。マヒワのこのような姿は、初めて見るので、内心どきどきしながらの撮影であった。懐かしい思い出のひとこまである。

2018/12/28 スズメ Eurasian Tree Sparrow

スズメの画像

田んぼで良く出会う鳥のひとつがスズメである。私は、田んぼが大好きで四季を問わず良く田んぼ回りをする。一番楽しみにしているのは、春の渡り、秋の渡りのとき栄養補給のために立ち寄り、羽を休めていくシギたちの姿を見ることなのだが、それにも負けないほどスズメとの出会いは、楽しみである。

群れで見ることが多いスズメだが、何故か田んぼが寂しくなって来ている。街中のスズメは、かなり数を減らし、見かける機会が少なくなっていると聞くが、田んぼのスズメも数を減らしているのだろうか。ハヤブサやオオタカが、スズメがたくさん集まっている草地や葦原に突っ込んで行く様を見たことがあるが、それが原因とは思えない。

2羽のスズメがのんびりくつろいでいるこの1枚。回りには、たくさんのスズメがいて、♫チュンチュン♫と元気な声で鳴いていた。

2018/12/27 ノビタキ Common Stonechat

ノビタキの画像

暑い夏の日差しを受けて黄金色に輝いていた稲田。見渡す限り稲穂が揺れる様は、何とも美しく心惹かれるものがある。その稲田もコンバインが入り、収穫が進んで行く頃、姿を見せてくれるのがノビタキである。夏羽と違い、地味で目立たないが、そのシックな色合いが大好きで、出会いを心待ちにしているのである。

数年前までは、田んぼを一回りすると、稲穂にとまったノビタキや野の草にとまったノビタキの姿を簡単に見つけることが出来たのだが、今では、すっかり寂しくなり、ごく希に出会いがあるだけになってしまった。この1枚は、土手沿いの田んぼを回っているときに出会ったノビタキで、少なくとも近くに3羽のノビタキの姿があった。あの日のような出会いは、もう夢物語なのだろうか。是非、また会いたいものである。

2018/12/26 アオバズク Brown Hawk-Owl

アオバズクの画像

青葉若葉の季節に子育てのため日本に飛来するアオバズク。神社・仏閣などの大きな木の洞に営巣する。初めてアオバズクを見たのは、東京都のある神社の境内であった。洞は、程よい高さにあって巣立ちが近づくと雛の姿が良く見えた。初めて訪れた日は、親鳥2羽が枝に並んでいて、あまりにあっけなくアオバズクを見ることが出来たのだった。

その後、アオバズクは、あちこちで出会いがあり、思い出はつきない。親鳥と巣立ったばかりの雛が並んだこの1枚は、ひっそりとした神社の境内で出会ったものである。金色の目が何とも魅力的で、シーズンを迎えると一度は会いたいと願うアオバズク。来季も元気な姿を是非、見せて欲しいものである。

2018/12/25 コアジサシ Little Tern

コアジサシの画像

太陽の輝きが、一段と強くなり始める頃、ハマヒルガオの咲く海辺で、コアジサシの姿を探すのが楽しみだった。遠くからそっとそっと近づいてコアジサシの様子をうかがう。威嚇されないように、そっとそっと。あの海辺で、コアジサシの姿が見られなくなって久しい。あちこちの営巣地で、コアジサシの姿が消えたという。何とも寂しい限りである。

しかし、この夏、思いがけずコアジサシの姿を見ることが出来た。数は少なかったが、コアジサシの姿を久しぶりに見て心が弾んだ。良く見ると、コアジサシ幼鳥が2羽、草の陰をちょこちょこ動いている。雛の姿を見ることは叶わなかったが、嬉しく心に残る夏の日の思い出である。

2018/12/24 コジュリン Japanese Reed Bunting

コジュリンの画像

田んぼ回りを好んでする私だが、シギチとの出会いの他に楽しみにしているのが、コジュリンとの出会いである。♫チョッピチュリリリピッ♫田んぼの奥の方から、爽やかなコジュリンの声が聞こえて来ると、胸の鼓動が速くなり、辺りをじっくりと見渡すのである。

コジュリンの声は、実に良く通るので、声が聞こえてもかなり遠くにいることが多い。そのコジュリンが、何とか撮影出来る位置にとまっていると、そわそわしてしまう。この日は、思いがけず緑の草の上に乗っているコジュリンの姿を見かけ、大いに慌ててしまった。背景も申し分ない。何とも嬉しい出会いであった。

2018/12/23 トラフズク Long-eared Owl

トラフズクの画像

木々の緑が辺り一面を覆い尽くすような季節を迎えると、出会いを楽しみにしている鳥がいる。そのひとつがフクロウであり、もうひとつがトラフズクである。フクロウは、巣立ったばかりの雛や、親鳥にも何度か出会ったことがあったが、トラフズクは、なかなか機会がなかった。

そのトラフズクに静かな静かな林の中で出会った。親鳥は、離れた高い木の上にいたのだが、巣立ち雛が2羽、かなり近い位置にいる。しかし、手前の枝が視界を遮りなかなか思うようにはいかない。それでも2羽が、「何かご用?」とでも言うように、こちらを向いてくれた。短時間で引き上げたが、思いがけない嬉しい出会いであった。

2018/12/22 オオハシシギとエリマキシギ Long-billed Dowitcher & Ruff

オオハシシギとエリマキシギの画像

田んぼで見られるシギ・チに関心を持つようになって何年になるだろう。春のお彼岸の頃から5月の連休の頃まで蓮田や田んぼに飛来して羽を休め栄養補給していくシギたちの姿にどれほど心癒やされたことだろう。振り返っても思い出は、つきない。

4月末の蓮田で出会ったオオハシシギとエリマキシギの姿も、その思い出の中のひとつである。この日の蓮田は、水面がとても静かで夏羽のオオハシシギの姿を綺麗に映していた。すぐ近くには、エリマキシギがいて、休んでいたのだが、しばらく待つと2羽が並んでくれたのだった。

春の渡りにしても秋の渡りにしても、シギ・チの飛来数が減り、何とも寂しい限りである。また、いつの日か蓮田の賑わいを見せて欲しいものである。

2018/12/21 メジロ Japanese White-eye

メジロの画像

河津桜の咲く頃、いつも出会いを楽しみにしているのがメジロである。メジロの声は、通年で聞く機会があるが、その姿をじっくり見る機会は案外少ない。数年前まで、近くの神社の河津桜にメジロがたくさん姿を見せ、楽しませてくれたのだが、どうしたことか一昨年からメジロの姿を全く見かけなくなった。一体、何が原因なのだろうか。

河津桜にメジロの姿を想像しながら歩いていたある日。何と近くの河津桜で♫チィーチィー♫と鳴くメジロの姿を見かけたのである。河津桜が、程よく咲き、2羽のメジロが、嬉しそうに蜜を吸う。嘴を黄色く染めて、何とも微笑ましい姿である。

早春の日差しが降り注ぐ日の嬉しい出会いのひとこまである。

2018/12/20 オオマシコ Pallas’s Rosefinch

オオマシコの画像

鳥に関心を持つようになったのは、手賀沼のコブハクチョウとの出会いがきっかけであるが、その世界に導いてくださったたくさんの方々のことは、決して忘れてはいない。見るものすべてが新鮮でキラキラ輝いていたあの頃。薔薇色の綺麗な鳥がいると教えてくださった方に出会った。

当時、私の手元には野鳥図鑑は、1冊しかなかった。その図鑑を見ると薔薇色の綺麗な鳥の名前がオオマシコということが分かった。そしてオオマシコがいるという山道を案内してくださったのである。その山道には、ハギの実があった。ハギは、オオマシコの大好物である。込み入ったハギの間に、まさしく薔薇色のオオマシコが姿を見せたとき、私の胸は、あまりの嬉しさに苦しくなってしまったほどであった。

寒さの中で出会ったオオマシコ。嬉しく懐かしい思い出のひとこまである。

2018/12/19 コミミズク Short-eared Owl

コミミズクの画像

暑い夏の日差しのもとでは、青々とした草が勢いよく伸び、辺り一面緑、また緑の世界であったが、枯れ草色が広がる世界に一変している。賑やかなセッカの声を聞き、爽やかなコジュリンの声を遠くに聞きながら、小鳥たちの姿を探した夏をふと思い出す。

淡いベージュ色を一面に敷き詰めたような冬枯れの草原。聞き慣れない奇妙な声を聞き、空を仰ぐと2羽のコミミズクの姿。威嚇しているのだろうか。初めて見る光景に一瞬、たじろぐ。しばらく様子を見ているとコミミズクの動きが、実に活発である。明るい時間帯にこれほどの光景が見られるとは思っていなかっただけに嬉しさは、格別。少し白味を帯びた綺麗なコミミズクが近づいて来る。

コミミズクとの懐かしい思い出のひとこまである。

2018/12/18 ホオアカ Chestnut-eared Bunting

ホオアカの画像

冬の準備が始まった田んぼの光景は、寂しくもあるが、その色調は渋くて心落ち着き、私は大好きである。田んぼの光景が大好きで、四季折々足を運ぶのだが、とりわけ心惹かれるのが冬枯れの田んぼである。

見渡す限り何もいない田んぼ。用水路沿いに車を走らせるとスズメが、わっと飛び立つ。前方の枯れ草の上にとまっているのは、ホオアカのようだ。今では、なかなかホオアカを見る機会に恵まれないが、数年前までは、冬の田んぼで、良くホオアカを見かけた。少し距離はあったが、何とか撮影出来て満足。

寒さを感じるようになるとホオアカに良く出会った田んぼの光景が目に浮かんで来る。

2018/12/17 ハジロカイツブリ Black-necked Grebe

ハジロカイツブリの画像

モモイロペリカンのカンタくんで有名な沼のほとり。暖かな日差しに誘われて、出掛けてみるとカイツブリが何度も何度も潜水を繰り返している。そのすぐ近くには、真っ赤な目のハジロカイツブリの姿も見える。全部で3羽いるようだ。

当時、野鳥に関する知識があまりなかったのだが、ハジロカイツブリは、何とか分かった。そのとき、先客の方から、アカエリカイツブリなどの特徴を詳しく教えて頂き、その後の識別に対する姿勢が、出来たように思っている。

沼のほとりとハジロカイツブリ。懐かしい思い出のひとこまである。

2018/12/16 コサギ Little Egret

コサギの画像

水辺に沿った公園には、散歩の人の姿がちらほら。ベンチに座って、語り合っている人もいれば、一人静かに水辺を眺めている人もいる。ユリカモメが数羽飛び、手前には、オオバンがゆったり泳いでいる。その水辺に1羽のコサギが、舞い降りた。

黄色いソックスが、お似合いのコサギ。かなり近い距離であったが、こちらの様子には、一向にお構いなく水辺を気持ち良さそうに歩いている。湖面には、わずかに残った紅葉が映り、嬉しくなってレンズを向ける。思いがけず良いモデルに出会い、楽しいひとときを過ごすことが出来た。

初冬の公園での思い出のひとこまである。

2018/12/15 ソデグロヅル Siberian Crane

ソデグロヅルの画像

出水平野を訪れたのは、2008年1月のことである。そのとき、マナヅル、ナベヅル、カナダヅル、クロヅルには会えたが、ソデグロヅルとの出会いは叶わなかった。そのソデグロヅルが、近くの田んぼに姿を見せたのが、2011年12月、年の瀬も押し詰まった頃のことである。ずいぶん長い滞在であったので、たくさんの方々が観察されたことであろう。

それから5年後の12月に、ソデグロヅルの成鳥と幼鳥を見る機会に恵まれた。全部で3羽。おそらく親子であろう。静かな静かな田んぼで、一心に採餌する様子は、遠い遠い旅路の疲れも感じさせず、何かほっとする安らぎを覚えたのだった。

初冬の田んぼでの思い出のひとこまである。

2018/12/14 ミコアイサ Smew

ミコアイサの画像

湖面は波も立たず、静かに静かに広がっている。沼のほとりをゆっくりゆっくり歩いてみると、岸辺近くから数羽のスズメが飛び立った。頬をなでる風が、冬の到来を感じさせる。左手に広がる葦原の奥から、水鳥が姿を見せた。距離があるが、どうやらミコアイサのようである。

立ち止まって、しばらく様子を見ることにした。2羽のミコアイサの姿が目に入った。嬉しいことに、ぐんぐん近づいて来る気配。ミコアイサの雌である。湖面が、ピーンと絹を張ったようで美しい。その湖面をこちらに向かって進んで来るミコアイサの姿は、一段と美しく見える。

寒さを感じるようになると思い出す沼のほとりのひとこまである。

2018/12/13 コチョウゲンボウ Merlin

コチョウゲンボウの画像

すっかり寂しくなった初冬の田んぼ。見渡す限り、枯れ草色で覆われている。でも、この渋みのある色調が、私はたまらなく好きである。そして、その田んぼでは、晩秋から初冬にかけて、猛禽の姿を見かけるようになる。かつては、そうであった。しかし、ここ数年、残念なことに田んぼで鳥に出会う機会が少なくなり寂しい限りである。

見通しの良い田んぼをゆっくりゆっくり回っていると、ポツンと見える鳥影。よく見るとコチョウゲンボウの雄のようである。今まで、田んぼで出会うコチョウゲンボウは、いつも雌であった。近かったり遠かったりしたが、コチョウゲンボウの雌には、何回か出会っている。雄との出会いは、珍しいので、一瞬、胸が高鳴った。もっと近づきたいが、きっと飛ばれてしまうことだろう。変化のない姿勢であったが、何とか撮影出来て大満足であった。

あの日の出会いが懐かしい。初冬の田んぼでのひとこまである。

2018/12/12 ユリカモメ Black-headed Ggull

ユリカモメの画像

沼の畔にある公園。散歩の人が、ゆっくり歩き、ベンチでは、子ども連れの人が休んでいる。のどかなのどかな光景である。足元近くにスズメが飛んで来た。どうやら、子どものおやつの食べこぼしがあったようである。

水辺を見てみるとオオバンが1羽泳いでいる。ユリカモメも数羽飛んでいる。そのユリカモメが、すぐ近くに舞い降りた。わずかに残った紅葉が、水面に映り、とても美しい。嬉しいことにユリカモメが、ちょうど良いモデルになってくれた。

初冬の公園を訪れると思い出す懐かしいひとこまである。

2018/12/11 エナガ Hen Harrier

エナガの画像

♫ジュリジュリジュリ♫木立の間から聞こえて来るのは、紛れもなくエナガの声である。色づいていた木の葉も大分落ち、見通しが良くなって来ている。それでも、動きの速いエナガの姿をとらえるのは、なかなか難しい。

自宅から、そう遠くはないところに、いくつかの公園があり、シジュウカラやメジロなどの留鳥のほか、春の渡り、秋の渡りの時に立ち寄ってくれる鳥たちとの出会いを楽しむことが出来た。出来たと過去形で書くのは、ここ数年、鳥たちの姿が、めっきり少なくなってしまったからである。

そのような中で、エナガの声を聞くとほっとして嬉しくなってくる。初冬の公園で出会ったエナガ。思い出の1枚であるが、また近々出会いたいものである。

2018/12/10 メジロ Japanese White-eye

メジロの画像

公園の片隅にある2本の柿の木。あまり気にとめていなかったが、柿の実が色づき、熟し始めるとメジロの姿を時折見かけるようになった。メジロは、身近な鳥であり、自宅にいても声が聞こえてくるのだが、姿を見る機会が案外少ない。ベランダから見える植え込みの中をメジロは、移動しているようで、すっきりしたところでは、なかなか姿を見せてくれない。

公園の柿の木に姿を見せたメジロは、どの柿の実を啄もうかと一瞬悩んだように見えたが、すぐに良く熟した柿のところに目を向けた。その動きを見ていると、何とも楽しくて心が弾んで来る。カメラを向けても、こちらの様子を気にする様子もない。少しすると、もう1羽メジロが飛んで来たが、思い思いに好きな柿を啄んでいるようであった。

初冬の公園での思い出のひとこまである。

2018/12/9 セッカ Zitting Cisiticola

セッカの画像

春には、頼りなげな早苗が揺れ、やがてぐんぐん伸びた稲の緑が辺り一面を覆い尽くし、緑の絨毯を敷き詰めたようになる。そして、じりじりと照りつける真夏の日差しのもとで、黄金色の稲穂が輝く。田んぼの光景は、いつ見ても輝いていて心癒やされるものがある。

収穫の済んだ田んぼの光景は、寂しくもあるが、その風情に心惹かれるものがあり、晩秋から、初冬にかけて私は、しばしば田んぼに足を運ぶ。冬枯れという言葉が、ふさわしいのだろうか、その田んぼで、セッカに出会った。小さな鳥だし、少々距離もあったので、気がつくのが遅かったが、何とも嬉しい出会いであった。

繁殖期には、賑やかな声で、田んぼを飛び回るセッカだが、初冬の田んぼでは、実に静かである。

2018/12/8 コチョウゲンボウ Merlin

コチョウゲンボウの画像

刈り入れの済んだ田んぼに二番穂が勢いよく伸び、スズメやカワラヒワの群れが見られた秋から晩秋にかけての光景が、すっかり寂しくなった頃、田んぼには、時折、猛禽の姿を見かけるようになる。かつては、そうであったのだが、最近は、ずいぶん違って来ている。

馴染みの田んぼを一回り。いつものように、ゆっくりゆっくり田んぼを回っていると、目の前の田んぼにコチョウゲンボウの姿。いつも遠くに見るコチョウゲンボウが、何と目の前の田んぼにいる。驚きと嬉しさで、レンズを向けたが、一向にこちらの様子を気にする気配がない。それも、ぐんぐん近づいて来るのだから、ただただビックリ!

あの日のような出会いは、もうないであろう。何とも懐かしい初冬の田んぼの思い出である。

2018/12/7 カケス Eurasian Jay

カケスの画像

その声は、決して好きにはなれないが、その姿には心惹かれる鳥がいる。それは、カケスである。鳥に関心を持つようになって、まだ日が浅い頃、近くの公園で出会ったのがカケスである。回りには、どなたもいなくて、じっくり観察することが出来たあの頃が、懐かしい。

カケスは、ドングリを見つけると地面に降りて、その実をくわえ、高い木の上に上がって、啄んでいるようであった。顔は、結構きついのだが、羽の色が美しく一目惚れしてしまった。何回かその公園に通い、その後、別の公園でも数回出会っている。しかし、その後、出会うカケスは、非常に警戒心が強くなかなか思うような撮影は出来ない。

寒さを迎えると思い出すカケスとの出会いである。

2018/12/6 コミミズク Short-eared Owl

コミミズクの画像

田んぼの思い出は、数々ある。そのひとつが、コミミズクとの出会いである。かつて、馴染みの田んぼでは、寒さに向かって、小鳥の姿が、たくさん見られた。スズメは、もちろんオオジュリン、カシラダカ、ホオジロ、ホオアカ、時には、コホウアカを見たこともあった。刈田には、たくさんの落ち穂があったし、枯れ草で、小鳥たちが隠れるような場所も、あちこちにあった。

田んぼが大好きな私は、寒い時期も良く田んぼに足を運んだ。その日、前方の畦に見慣れない鳥の姿を見つけ、一瞬、ドキッとなった。どう見てもコミミズクである。その時まで、この田んぼにコミミズクがいることを知らなかった私は、大いに驚いた。あの日のコミミズクの鋭い眼光が、目に焼き付いている。初冬の田んぼの思い出である。

2018/12/5 オジロトウネン Temminck's Stint

オジロトウネンの画像

田んぼや蓮田の風景は心が落ち着き、私の大好きな場所である。春の渡りや秋の渡りの頃は、シギチとの出会いが大いに期待出来るので、足繁く蓮田や田んぼに通ったものである。しかし、寒さを迎える頃になると、風景にもわびしさが漂い、シギチとの出会いも限られて、何とも寂しくなってくる。

その蓮田で、比較的出会いの機会に恵まれるのがオジロトウネンである。コロコロとした体型が、何とも愛らしくて、オジロトウネンは大好きである。見通しの良い蓮田では、いとも簡単にオジロトウネンの存在を知ることが出来た。この冬もきっと越冬してくれることであろう。大いに期待しているところである。

2018/12/4 シロハラ Pale Thrush

シロハラの画像

馴染みの公園の池にカモたちの姿が、ポツポツ見え始める頃、木々の紅葉は、寂しくなっていく。公園の一角にある柿の木。たわわに実っていたので、ずっと気になっていた。柿の木の近くで、ヤマガラを見かけたことはあったのだが、まだ柿が熟れていなかったようで、ヤマガラは素通りしていった。

その柿の木。仰ぐような位置に熟した実が、たくさん見える。これなら、きっと何か鳥が来るであろう。そう思って、少し様子を見ることにした。それほど待つこともなく、メジロが姿を見せた。メジロの動きが何とも楽しい。その動きに見とれていると、何やら大きな鳥の気配。何とシロハラが姿を見せてくれたのだった。

冬鳥として、シロハラは、あちこちの公園で見かけることが多い。しかし、最近は、出会いの機会が実に少なく寂しい限りである。柿の実を啄むシロハラ。懐かしい思い出のひとこまである。

2018/12/3 クサシギ Green Sandpiper

クサシギの画像

川沿いの道を進むと、セイタカアワダチソウの枯れた穂先が、あちこちで前方をふさぐように伸びきっている。どうやらほとんど人が通らないようだ。カルガモやイソシギを見かけることがあるので、何か出会いはないかとゆっくり歩いてみる。

何と嬉しいことに前方にクサシギの姿が見える。地味だが、クサシギの羽は、美しく、心惹かれるものがある。そっとそっと近づいて、レンズを向ける。あまり綺麗な川ではないが、クサシギが、水鏡になっている。さらに嬉しいことに思い切り羽を広げてくれた。クサシギには、何度か出会ったことはあるが、このようなシーンは、初めてであり、その後もなかなか機会がないので、この日の出来事は、鮮明に覚えている。

寒さを向かえる頃になると思い出すクサシギとの出会いのひとこまである。

2018/12/2 ミヤマホオジロ Yellow-throated Bunting

ミヤマホオジロの画像

公園の紅葉も一頃のような色鮮やかさが寂しくなりかけた頃、ルリビタキやジョウビタキとの出会いが楽しみになってくる。木道に沿って進むと♫チッというかすかな声がして小鳥が飛んだ。どうやらアオジのようである。すぐ近くには、カシラダカも姿を見せた。

このような光景は、ごくごく当たり前と思っていたのだが、いつの頃からだろうか、鳥影が薄くなり、アオジやカシラダカを探すことさえ困難になってきた。それでも、ルリビタキやジョウビタキは、目を惹くからだろうか。どなたかが見つけて何とかそのシーズンには、出会うことが出来るのである。

公園での出会いで嬉しい思い出のひとつが、ミヤマホオジロとの出会いである。そのときまで、ミヤマホオジロの声を聞いたことがなかったが、かすかな声に気づき、辺りを良く良く見渡してみると、枯れ草の中に姿を見つけることが出来た。しばらく待って、何とか撮れたのが、この1枚である。

2018/12/1 ニシオジロビタキ Red-breasted Flycatcher

ニシオジロビタキの画像

公園の木々は、すっかり色づき、すでにハラハラと散り始めたところもある。広い公園を歩いてみると赤や黄の葉で敷き詰められたようなところもあり、晩秋から、初冬に季節が、確実に向かっていることを実感する。

程よく色づいた木のところに、カメラマンが集まっている。私もお仲間入りさせて頂き、しばらく様子を見ることにした。胸のところに赤みを帯びたニシオジロビタキが、飛来しているという。今まで、なかなか出会いの機会に恵まれなかったので、何とか撮影出来たらと思う。動きは、かなり速くて、木の陰のところに入ってしまうとお手上げである。それでも辛抱強く待って、何とか撮影することが出来た。

寒さを感じる頃になると思い出す、公園でのひとこまである。