タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ コチョウゲンボウ ]

2018/12/13 初冬の田んぼの思い出

すっかり寂しくなった初冬の田んぼ。見渡す限り、枯れ草色で覆われている。でも、この渋みのある色調が、私はたまらなく好きである。そして、その田んぼでは、晩秋から初冬にかけて、猛禽の姿を見かけるようになる。かつては、そうであった。しかし、ここ数年、残念なことに田んぼで鳥に出会う機会が少なくなり寂しい限りである。

見通しの良い田んぼをゆっくりゆっくり回っていると、ポツンと見える鳥影。よく見るとコチョウゲンボウの雄のようである。今まで、田んぼで出会うコチョウゲンボウは、いつも雌であった。近かったり遠かったりしたが、コチョウゲンボウの雌には、何回か出会っている。雄との出会いは、珍しいので、一瞬、胸が高鳴った。もっと近づきたいが、きっと飛ばれてしまうことだろう。変化のない姿勢であったが、何とか撮影出来て大満足であった。

あの日の出会いが懐かしい。初冬の田んぼでのひとこまである。