タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ ソデグロヅル ]

2018/12/15 初冬の田んぼの思い出

出水平野を訪れたのは、2008年1月のことである。そのとき、マナヅル、ナベヅル、カナダヅル、クロヅルには会えたが、ソデグロヅルとの出会いは叶わなかった。そのソデグロヅルが、近くの田んぼに姿を見せたのが、2011年12月、年の瀬も押し詰まった頃のことである。ずいぶん長い滞在であったので、たくさんの方々が観察されたことであろう。

それから5年後の12月に、ソデグロヅルの成鳥と幼鳥を見る機会に恵まれた。全部で3羽。おそらく親子であろう。静かな静かな田んぼで、一心に採餌する様子は、遠い遠い旅路の疲れも感じさせず、何かほっとする安らぎを覚えたのだった。

初冬の田んぼでの思い出のひとこまである。