暑い夏の日差しのもとでは、青々とした草が勢いよく伸び、辺り一面緑、また緑の世界であったが、枯れ草色が広がる世界に一変している。賑やかなセッカの声を聞き、爽やかなコジュリンの声を遠くに聞きながら、小鳥たちの姿を探した夏をふと思い出す。
淡いベージュ色を一面に敷き詰めたような冬枯れの草原。聞き慣れない奇妙な声を聞き、空を仰ぐと2羽のコミミズクの姿。威嚇しているのだろうか。初めて見る光景に一瞬、たじろぐ。しばらく様子を見ているとコミミズクの動きが、実に活発である。明るい時間帯にこれほどの光景が見られるとは思っていなかっただけに嬉しさは、格別。少し白味を帯びた綺麗なコミミズクが近づいて来る。
コミミズクとの懐かしい思い出のひとこまである。