暑い夏の日差しを受けて黄金色に輝いていた稲田。見渡す限り稲穂が揺れる様は、何とも美しく心惹かれるものがある。その稲田もコンバインが入り、収穫が進んで行く頃、姿を見せてくれるのがノビタキである。夏羽と違い、地味で目立たないが、そのシックな色合いが大好きで、出会いを心待ちにしているのである。
数年前までは、田んぼを一回りすると、稲穂にとまったノビタキや野の草にとまったノビタキの姿を簡単に見つけることが出来たのだが、今では、すっかり寂しくなり、ごく希に出会いがあるだけになってしまった。この1枚は、土手沿いの田んぼを回っているときに出会ったノビタキで、少なくとも近くに3羽のノビタキの姿があった。あの日のような出会いは、もう夢物語なのだろうか。是非、また会いたいものである。