枯れた二番穂が、あちこちに見受けられ何とも寂しい光景だが、冬の柔らかな日差しを受けると日本画の色彩に包まれたようで嬉しくなってくる。寒さの中で、緑の草地は、望むべくもないと思っていたが、あちこちの田んぼを回っていると1箇所、緑の草地があった。青々とした草地が広がって、季節を間違えたかと思ったほどである。
その草地に数羽のタゲリの姿を見つけた時は、嬉しかった。何か美味しいものがあるのだろうか。数羽のタゲリが、ゆったりと歩く様子が、何とも微笑ましく思われた。田んぼの貴婦人とも言われるタゲリだが、やはり何度会っても美しい。是非、また、ゆっくり会いたいものである。