田んぼの光景は、四季を問わず心和み心安らぐものがあり、私は好んで田んぼに足を運んで来た。冬枯れの田んぼは、一見、とても殺風景である意味では、寂しいものがあるのだが、私は、その光景に心惹かれるものを感じている。
一番期待しているのは、大好きなシギたちとの出会いである。たとえ、それが空振りであったにしても、またいつの間にか足を運んでいる。
その田んぼで、ハマシギの群れに出会った。今は、なかなか見られなくなった大きな群れである。そのハマシギが一斉に飛び立つ様は、何とも美しく目を見はるものがある。懐かしい思い出のひとこまである。