辺り一面ベージュ色に染まった田んぼの光景は、心落ち着き、私は大好きである。今では、ずいぶん少なくなってしまったが、たくさんのカワラヒワが舞い、スズメが群れをなして、冬枯れの田んぼの光景は、何とものどかであった。
その鳥を初めて見たのは、前年の12月の初めの頃、カワラヒワの群れの中に飛び込んできた猛禽がいた。その後、しばかく見かけることはなかったが、10年前の1月25日。田んぼにちょこんと降りている猛禽の姿を発見した。それがウスハイイロチュウヒであるとは、そのとき知らなかった。それから1ヶ月後、田んぼは、大騒動になってしまった。
懐かしい思い出のひとこまである。