川沿いの道を歩くと、枯れ草の中に春の訪れを感じさせるオオイヌノフグリやホトケノザの花を見かけることがあった。小さな花だが、野の花に出会うと嬉しくなってくる。斜面になっているところには、タンポポの花も見かけた。まだまだ寒さの残る季節だったが、野の花は、春を待ちかねて花を咲かせたのだろうか。
ふと前方を見るとジョウビタキの姿が見える。結構、自由に動き回っている。紋付きを着た雄ではなくて、地味な雌であったが、愛らしさは、抜群である。しばらく様子を見ていたが、枝振りの良いところにとまり、見返りのポーズをとってくれた。如月の朝の思い出である。