2月は、雪の思い出がいくつかある。その中で、忘れられないのが、雪降る中で出会ったウズラである。それまで、ウズラを見たことは、一度もなかったので、その出会いは、あまりにも鮮烈で忘れ難いものになっている。
雪が降り始めた頃、馴染みの田んぼに出掛け一回りしてみることにした。田んぼには、雪が積もり始め、かなり白くなっている。何かがかすかに動いたような気がした。もしかしてキジの雌かしらと思ったが、キジにしては小さい。初見ではあるが、ウズラかもしれない。それが確信になるまで、それほど時間はかからなかった。
雪が、ますます降り続き、手がジンジンと痛くなっていたが、2羽のウズラに出会えたことで、寒さを感じることはなかった。