寒い季節に何度か足を運んだ公園。ほんのり日差しも和らいで、木の芽もわずかに見え始めて来ると鳥たちとの出会いが楽しみになってくる。冬の間に出会った小鳥たちも、背景によっては、また違った表情に見えるからである。
公園を一回りしてみると、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガなどの姿をちらちらと見ることが出来た。なかなか良いところには、とまってくれないなあと思いつつ、さらに歩を進めてみると、何やら前方に鳥影。どうやらトラツグミのようである。飛ばれないように慎重に歩く。
何か小さな実を啄んでいるようだ。このようなシーンに出会ったのは初めてである。ささやかながら、新鮮な感動に浸りながら、公園を後にした。