越冬しているシギチのことが、ずっと気になっていた。久しぶりに訪ねた蓮田では、実にたくさんのタシギに出会った。ひとつの蓮田に30羽は超えると思われるタシギの姿を見かけたところもある。一方、広々とした蓮田で1羽のタシギが、せっせと採餌している姿を見かけたところもある。
そんなタシギの様子を観察していると面白い場面に遭遇した。タシギが見つけたドジョウをタカブシギが羨ましそうに眺め、挙げ句の果てには、横取りするのだが、「悪銭身につかず」ドジョウは、タカブシギの嘴からスルリと抜けてしまった。のどかな蓮田の小さな小さなドラマである。