三月も末になると、サシバの渡りが気になってくる。身近なところでサシバが見られると知ったのは、鳥に関心を持つようになって、ずいぶん経ってからのことであった。案内してくださる方があり、案外、すんなりサシバの姿を見ることが出来て嬉しさと驚きで胸がいっぱいになった日のことが懐かしい。
♫ピックィー♫谷津田にこの声が響き渡るころ、カエルの声も賑やかになってくる。車の中から、辺りの木々にサシバがとまっていないかと、じっくり探し回る。ツミに比べれば、存在感はあるが、距離を保っての探鳥なので、案外、見つけにくいものである。
新緑の季節を迎えると思い出すサシバの思い出である。