タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2019/4/1 ベニマシコ Long-tailed Rosefinch

ベニマシコの画像

一面に枯れ草ばかりであった岸辺に柔らかな緑の草が目に付くようになった。川の流れに沿ってゆっくりゆっくり歩みを進める。♫フィッフィホ♫フィッフィホ♫思いがけない声が聞こえて来る。空耳だろうか。一瞬、いぶかしく思ったが、立ち止まって辺りの様子をうかがう。すでに旅立ったと思っていたベニマシコが、まだ滞在していたようである。

しばらく待つと、赤味の強いベニマシコとうっすらとした色合いのベニマシコが姿を見せてくれた。なかなかすっきりしたところには、姿を見せてくれないが、思いがけない出会いに胸が弾む。旅立ちの日も近いことであろう。嬉しい出会いであった。

2019/4/2 モズ Bull-headed Shrike

モズの画像

馴染みの散歩道をゆっくりゆっくり歩く。初夏を思わせるような暖かい日もあったり、前日とは、15℃も差があるという冬に逆戻りの日もあったり、今の時期は、戸惑うことが度々である。

散歩道では、ユキヤナギの真っ白な花が目に付くようになった。雪柳の名前の通り、まさに雪をイメージする花である。そのユキヤナギのところに1羽の小鳥が飛んできた。モズである。ちょっと身を隠すようにしていたから、何か獲物を狙っていたのかもしれない。

散歩道の春は、ゆったりとしている。

2019/4/3 オオマシコ Pallas’s Rosefinch

オオマシコの画像

日に日に暖かさを増し、草木の芽吹きが美しく、色とりどりの花に目を奪われる季節を迎えると思い出す出会いがある。野の草のところにひょっこり姿を見せたオオマシコのことである。

寒さを向かえると出会いを期待し、是非会いたいと願う鳥のひとつがオオマシコなのだが、それは、かなり難しい。ハギの実を啄むオオマシコは、何回か見たことはあるが、春の野の草との組み合わせは、このときだけである。

嬉しく懐かしい思い出のひとこまである。

2019/4/4 コゲラとヒヨドリ

コゲラとヒヨドリの画像

ぽかぽかと春の日差しが嬉しい日。近隣をゆっくりゆっくり歩いてみる。小さな公園は、綺麗に掃き清められていた。ベンチに腰を下ろすとシジュウカラの囀りがすぐ近くから聞こえて来る。何と目の前の小枝の多い木で、元気に囀っている。こんなにゆっくり見るのは、初めてである。

しばらくすると高い木の上にコゲラが飛んで来た。それも2羽。何ともせわしなく動き回り、高い高い木の天辺まで上って行く。エナガも飛んで来たが、すぐに飛び去った。

手入れの行き届いた花壇の近くでは、小さな昆虫が、春の到来を楽しんでいるように 見えた。

2019/4/5 マヒワ Eurasian Siskin

マヒワの画像

春を迎えると思い出す出会いのひとつが、マヒワとの出会いである。自宅から歩いて数分。目と鼻の先という言葉があるが、まさにその言葉通りの場所。木の名前が分らないのだが、ふさふさの花が咲いていた。小さな声を聞いたような気がして、大きな木を見上げると小さな鳥が動いている。良く見るとマヒワである。嬉しくなって、カメラを取りに自宅に戻った。

あのとき、マヒワが何羽いたのだろうか。少なくとも6~7羽は、いたように思う。アトリの姿も見かけたのだが、マヒワばかり撮っていた。あのときの木は、まだ健在だが、その後、マヒワの姿を見かける機会は皆無である。

2019/4/6 ウソ Eurasian Bullfinch

ウソの画像

野の草と共に出会ったオオマシコの姿は、忘れがたいが、野の草と共にウソにも出会ったことがある。ウソは、サクラの新芽を啄むことが多く、近隣の公園で見かけるときは、大抵、サクラの木にとまっている姿である。

色とりどりの花が見られる季節を迎え、少し足を伸ばした出先で、思いがけず出会ったウソ。目の前の草地で動いているのは、確かにウソであると何とも不思議な感動が押し寄せて来た日のことが懐かしく思い出される。

あのような出会いをまたしたいものである。

2019/4/7 センダイムシクイ Eastern Crowned Warbler

センダイムシクイの画像

春の渡りのシーズンを迎えると近隣の公園の様子が気になって来る。以前は、春の渡りにしても秋の渡りにしても、多彩な顔ぶれが見られたのだが、いつの頃からだろうか。渡りの鳥たちの姿が激減した。何か公園に猛禽でも出るのだろうか。色々考えてみたが、どうやら近隣の公園だけの現象ではないらしい。

春の渡りで、良く見られるのが、センダイムシクイである。春は、囀りも聞くことが出来るので、樹間に見え隠れしても姿を探しやすい。今季も、また姿を見せてくれるだろうか。♫チヨチヨビィー♫チヨチヨビィー♫あの元気な声が樹間から聞こえてくるような気がする。

2019/4/8  里山の鳥たち

センダイムシクイの画像

ぽかぽかと暖かい日が続いた後、花冷えにしては、あまりにも寒すぎる日が続いて、大いに戸惑ってしまった。咲き始めたばかりのサクラもさぞ、戸惑ったことだろう。その寒さのお陰で、今季は、ソメイヨシノが、ずいぶん長い間、楽しむことが出来る。

サクラも見たいし、鳥やチョウにも会いたい。そんな思いで里山に足を運んでみた。驚いたことにアオジの声が、あちこちから聞こえて来る。ツグミもゆっくり姿を見せてくれた。聞き慣れない声がして、見上げるとヤマガラが一心に食事中。ヒラヒラと飛んで来たのは、ルリタテハ。サクラは、青空に映えて美しい。菜の花の黄色も心を和ませてくれる。

里山の春は、ゆったりと時間が流れていく。

2019/4/9 クサシギ Green Sandpiper

クサシギの画像

田んぼに飛来するシギチに関心を持ち、四季を問わず田んぼや蓮田に何度足を運んだことだろう。ずいぶん色々なシギチに出会ったが、シギチに関心を持ち始めた頃、識別出来なかったのがクサシギであった。クサシギとイソシギが分りにくいと言われることがあるが、私は、クサシギとタカブシギが、初めの頃分らなかった。何故、分らなかったのだろうと今になって思う。

クサシギは、かなり警戒心が高く、歩いて探し回ってもすぐに飛ばれてしまう。やはり車からの観察がベストのようである。この日出会ったクサシギは、ゆったりと食事中であった。すぐ近くでセグロセキレイが羨ましそうに見つめていた姿が、何とも滑稽に思われた。春の日の蓮田のひとこまである。

2019/4/10 アリスイ Eurasian Wryneck

アリスイの画像

今季は、春とは思えないような寒い日が続いたためだろうか、ソメイヨシノが、ずいぶん長い間、優しい桜色を楽しませてくれた。サクラには、色々種類があって、とても覚えきれないが、ソメイヨシノの淡い色は、日本的で心惹かれるものがある。

寒い間、その姿を楽しませてくれたアリスイ。もう会えないだろうと思いつつ、公園を訪ねてみると、新緑がまばゆい木の枝にちょこんととまって、姿を見せてくれた。いつも地面にいる姿ばかりを見ていたので、この出会いは、新鮮に思われた。春の柔らかい日差しの中で出会ったアリスイとの懐かしい思い出である。

2019/4/11 ヤマガラ Varied Tit

ヤマガラの画像

今年の春は、暖かい日が続いた後に、寒さが戻ってまるで冬のような日が数日続き、戸惑った。春の日差しを待ちわびるように花開くソメイヨシノを数カ所で見たが、この寒さの所以か、ずいぶん長持ちしたようである。

のどかな光景を楽しもうと出掛けた里山でも、ソメイヨシノをはじめ、ヤマザクラ、紅しだれなど楽しむことが出来た。ソメイヨシノに来るスズメを撮りたかったが、何故か1羽も姿を見せることがなかった。近くの木立からは、メジロのさえずりがしきりに聞こえ、かすかに聞こえた声に見上げるとヤマガラの姿があった。今の時期、ヤマガラの声を聞くのは、初めてであったので、戸惑いもし、嬉しくもあった。

2019/4/12 エリマキシギ Ruff

エリマキシギの画像

気になりながら、なかなか足を運べなかった蓮田。暖かい日を選んで出掛けたつもりであったが、風の冷たさに思わずジャケットの襟を立てた。

以前は、春のお彼岸の頃には、ツルシギが姿を見せ、連休の頃まで滞在し、真っ黒な夏羽を見せてくれたものであったが、今では、シギの姿を探すのが、なかなか大変である。

期待をしないで回り始めた蓮田であったが、何やらシギの姿が目に入った。どうやらタカブシギが10数羽いるようである。じっくり見てみると、1羽のエリマキシギの姿が目に飛び込んできた。何とも嬉しい。寒い間には、全く会えなかったエリマキシギ。久しぶりの出会いに胸弾む思いがした。

2019/4/13 サシバ Grey-faced Buzzard

サシバの画像

三月も末になると、サシバの渡りが気になってくる。身近なところでサシバが見られると知ったのは、鳥に関心を持つようになって、ずいぶん経ってからのことであった。案内してくださる方があり、案外、すんなりサシバの姿を見ることが出来て嬉しさと驚きで胸がいっぱいになった日のことが懐かしい。

♫ピックィー♫谷津田にこの声が響き渡るころ、カエルの声も賑やかになってくる。車の中から、辺りの木々にサシバがとまっていないかと、じっくり探し回る。ツミに比べれば、存在感はあるが、距離を保っての探鳥なので、案外、見つけにくいものである。

新緑の季節を迎えると思い出すサシバの思い出である。

2019/4/14 ツミ Japanese Sparrowhawk

ツミの画像

桜の花の咲く頃に飛来するというツミ。近年は、渡りをせずに越冬する個体も多くいるようだが、私が出会うツミは、どうやら渡って来るような気がする。

ツミは、独特の甲高い声で鳴くので、その位置を認識でき、探しやすい。散歩道で、その声を初めて聞いたときは、驚いた。ツミが、身近なところにいるとは思いも寄らぬことだったからである。そして、その姿を自分の目で確認出来た時は、嬉しかった。

今季もツミに会えるだろうか。あの声を頼りに、また探してみたいものである。

2019/4/15 カケス Eurasian Jay

カケスの画像

♫ジェーイ♫しわがれた声が新緑の木々の間から聞こえて来た。この声は、カケス。そう思って辺りをキョロキョロと見渡す。葉が重なり合って見えにくいが、チラッとカケスの姿が、視界に入った。

しばらく待つと、カケスがピョーンと飛んで、見えやすい位置に姿を見せてくれた。声を聞く機会は多いのだが、なかなか撮影までには至らない。こちらの姿に気づかれないよう大きな木の陰に身を潜め、しばらく待機。何とかカケスに気づかれずに写真に収めることが出来た。春の日の静かな公園での思い出のひとこまである。

2019/4/16 コサギ Little Egret

コサギの画像

ぽかぽかと暖かい日が続き、何とものどかで気持ちが良い。春の日差しに誘われて、近くの公園に足を運んでみた。少し前には、枯れ草色だった公園が、いつの間にか萌葱色に染まって、何とも嬉しく胸弾む思いがする。

赤と白の木瓜の花。黄色のレンギョウ。小さな水辺には、1羽のコサギの姿。ここで今までにコサギの姿を見たことがなかったので、何かとても新鮮で嬉しかった。春の日差しは案外強すぎて、撮影は、なかなか難しい。コサギは、あちこち動き回り、小さな魚を見つけたようである。ささやかだが、嬉しい出会いであった。

2019/4/17 シメ Hawfinch

シメの画像

木々の緑が、日に日に色濃くなって来るが、4月から5月にかけての木々の色は、何とも美しく生命力にあふれているように思う。芽吹きの柔らかい緑に始まって、日々、刻々と変化していく緑の何と美しいことだろう。

近くの公園に足を運んでみると、期待通り、爽やかな緑の木々が出迎えてくれた。エノキのところで、何か鳥の声がしたように思い、見上げるとシルエット状態のシメがいる。あっという間に飛ばれてしまったが、嘴が鉛色になっていた。もうすぐ旅立ちなのだろう。残念ながら写真は撮れなかったので、思い出の画像から1枚。

2019/4/18 ツマキチョウ

ツマキチョウの画像

風がなく暖かい日を選んで、散歩道をゆっくり歩く。会いたいのは、チョウ。シジミチョウにも会いたいし、ツマキチョウにも会いたい。チョウに関心を持ち始めて、まだ日が浅く知らないことばかりだが、野鳥とは違った美しさに心惹かれるようになってきた。

チューリップ畑では、3頭のモンシロチョウが飛んでいたが、ヒラヒラヒラヒラ舞うばかりで、とまってくれず断念した。次に向かったところでは、目の前にモンシロチョウが飛んで来て、さらにもう1頭飛んで来たが、どうも小ぶりである。よく見ると翅のところに黄色味が見える。もしかするとツマキチョウかもしれない。ドキドキしながら、急いでレンズを向けた。そのチョウがカラスノエンドウのところにとまったところを良く見ると紛れもなくツマキチョウである。やっと会えた!初めての出会いは、鳥と同じで嬉しいものである。

2019/4/19 ムナグロ Pacific Golden Plover

ムナグロの画像

心待ちにしている春の渡り。田んぼに水が入り始めると、そわそわして旅の途中のシギたちが、立ち寄ってくれるのをじっと待つ。以前に比べると春の渡りにしても秋の渡りにしてもシギチの姿が少なくなり寂しい限りである。

もうそろそろかなあと思い、近くの田んぼをいくつか回ってみた。耕され、水の入った田んぼの奥の方に鳥影が見えたような気がして、車で通りかかったのだが、バックしてみる。嬉しいことにムナグロの姿が見える。全部で、7~8羽だろうか。久しぶりに見るムナグロは、とても新鮮な印象で、嬉しさはひとしおであった。

2019/4/20 春の散歩道

馴染みの散歩道は、自宅から10数分。あまり長くは歩けないので、ゆっくり辺りの植物などを楽しみながら、時折歩く。折々に出会いがあり、自然は良いなあとしみじみ思う。

最初に姿を見せたのは、ヒヨドリ。まだお花の残っている桜の木のところに遠慮がちに現れた。少し歩くと小さな公園があり、枯れ木にシメがとまっているのが見えた。別方向を見ると、何とアトリの姿が目に飛び込んで来た。エナガも2羽飛んで来たが、すぐに飛び去った。

真っ白なヤマブキの花には、黒い実もついていて、何とも不思議な感じがする。色とりどりのチューリップも綺麗である。

散歩道には、春がいっぱい。

2019/4/21 散歩道のチョウ

馴染みの散歩道をゆっくりゆっくり歩く。ソメイヨシノは、わずかに花を残し、河津桜は、緑の葉が元気いっぱいである。散歩道には、手入れの行き届いた花壇があり、四季折々、色々なお花を楽しむことが出来る。眼前に広がって来たのは、爽やかなブルーが嬉しいネモフィラの花園である。その爽やかな色合いに目も心も奪われてしまう。

嬉しいことに、モンシロチョウがたくさん飛んでいる。なかなかとまってくれないのだが、少し待つと、わずかの時間ながらとまってくれた。キタテハ、ヒメアカタテハの姿も見える。シジミチョウも一瞬とまったのだが、写真は撮れなかった。

2019/4/22 ヒメギフチョウ

ヒメギフチョウの画像

一度は、会いたいと願っていたギフチョウ、ヒメギフチョウ。写真でしか見たことがなかったが、その美しさに心惹かれ、出会いを夢見ていた。嬉しいことに、その機会が巡って来た。

チョウのことは、全く知識がなく、何とも心細い限りであったが、運良くヒメギフチョウにすんなり出会えたのである。カタクリの花が、ちょうど見頃で美しく、スミレにもとまってくれたヒメギフチョウ。懐かしい思い出のひとこまである。ギフチョウには出会えなかったものの、ヒメギフチョウとの出会いにひととき胸躍らせた春の日であった。

2019/4/23 高原の鳥たち

水芭蕉の咲く頃、一度は訪れたいと願っていた高原。その願いが叶い、水芭蕉が程よく花開く頃、訪れることが出来た。傍らのリュウキンカも綺麗であった。何より嬉しかったのは、鳥たちとの出会いである。思うような撮影は、出来なかったものの、その出会いを十分楽しむことが出来た。

鳥たちの顔ぶれは、アカゲラ、オオアカゲラ、ゴジュウカラ、ノジコ、アオジ、アカハラ、ニュウナイスズメ、アオゲラ、キビタキ、キバシリなどである。一瞬、見ただけの鳥もあるが、それでも嬉しい高原の春であった。

2019/4/24 高原の春

なかなか足を運ぶことの出来ない高原は、私にとって憧れである。雪に閉ざされた長い冬が終わり、木々の芽吹きが美しい季節。高原の春は、ゆっくりゆっくり進んで行く。

水の音にも春を感じ、胸弾む思いがする。カラマツの新芽の何と美しいことだろう。木々の間に姿を見せたのは、キセキレイ。忙しく動き回っているのは、ゴジュウカラ。静かな静かな高原の春に身を置くと、心がほっこりして、思わず笑みがこぼれてくるのである。

2019/4/25 ベニシジミ

ベニシジミの画像

今年の桜は、寒さが続いたためだろうか、ずいぶん長い間楽しむことが出来た。今は、流石に葉桜となり、やわらかな緑が桜の木肌を包んでいる。自宅近くに程よい散歩道があり、時折、ゆっくりゆっくり歩いている。そこには、小さな命の輝きがあり、目を見張ることしばしばである。

足をとめてみると、小さな小さなシジミチョウ。ベニシジミである。この春、ベニシジミとの出会いの何と多いことだろう。散歩の度に、毎回、ベニシジミに出会っているように思う。紅色の可愛いシジミチョウ。ヒラヒラ舞う姿が、何とも愛おしい。

2019/4/26 キジ Common Pheasant

キジの画像

水の入った田んぼを見かけるようになり、渡りのシギチとの出会いを期待して時折、足を運ぶ。シギチとの出会いは、なかなか難しいが、春の田んぼでは、キジを見かけることが多い。

この日、久しぶりにキジの雄と雌2羽に出会った。1羽の雄に2羽の雌。雌が、先へ先へと進み、雄がゆったりとついて行く。どうなることかと展開が気になって、しばらく見守っていたのだが、雄も雌も、草むらの中に姿を消してしまって、その後の展開は、見ることが出来なかった。田んぼの春は、実にのどかである。

2019/4/27 ツバメシジミ

ツバメシジミの画像

ゆっくりゆっくり歩く散歩道。小径に咲く花もやわらかな木々の緑もヒラヒラと舞うチョウにも命を感じ、嬉しくなって来る。日に日に暖かさを増し、チョウを見かける機会が増えてきたように思う。特に小さな小さなシジミチョウを見かけることが多い。

野の草にとまったシジミチョウ。ヤマトシジミかな、それともルリシジミかなと思いながら、そっと近づく。突起があることに気がつき、ツバメシジミと確信。何とも嬉しくなって来る。ベニシジミとの出会いも多いが、この春、ツバメシジミにも良く出会う。

2019/4/28 サシバ Grey-faced Buzzard

サシバの画像

のどかな春の日。ゆったりと静かなひとときを過ごしたくて里山に向かう。出会いを期待しているのは、チョウ。散歩道でも良くチョウに出会う。多分、同じようなチョウとの出会いが待っていてくれるのではないだろうか。

里山に近づいたとき、道路から1羽の鳥が飛び立った。何とサシバである。舗装された道路に降りていたのだろうか。すぐ近くの電柱にとまった。逆光だったので、そっとそっと順光側に回ってみる。案外、警戒心が薄いようである。新緑の木にとまったところを撮りたかったが、今回は、電柱どまりであった。

2019/4/29 ヤマトシジミ

ヤマトシジミの画像

穏やかなお天気が続き、木々の緑がまばゆい季節。いつものように近隣をゆっくり歩いてみる。道ばたの小さな花にも目をとめるようになって、今まで気が付かなかった自然にハッとすることもしばしばである。

散歩道で良く見かけるのがモンシロチョウ。続いてシジミチョウ。チョウに関心を持つまでは、シジミチョウがチョウだとは思っていなかった。ベニシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミなどいるのだが、ベニシジミ以外は、一目見ただけでは、私には分らない。

穏やかなお天気の日に、また、ゆっくり歩いてみたいと思う。

2019/4/30 ミヤマセセリ

ミヤマセセリの画像

昨年の夏の頃から、チョウやトンボ、植物などにも関心を持つようになり、春が待ち遠しかった。チョウとの出会いを求めて里山に出掛けても寒い間は、枯れ草が広がり、何とも寂しい限りであった。

新緑の季節になり、かねてより会いたいと思っていたミヤマセセリを案内してくださる方があり、出掛けることにした。柔らかい緑が、何とも爽やかで目に優しいコナラの林。ミツバツツジやヤマツツジも彩りを添え、心地よい日差しの元でしばし待つ。何と会いたいと願っていたミヤマセセリが、次々に飛んで来る。飛んでいるシーンを撮影することは、至難の業であるので、ただただとまってくれるのをじっと待つ。

何とかカメラに収めたときの安堵感。満足感。嬉しい出会いであった。