木々の緑が、日々色濃くなり、緑したたる季節を迎えた。渡り途中の鳥たちが、近郊の屋敷林や公園などに立ち寄り、羽を休めていく姿が、もしかしたら見られるかもしれない。淡い気持ちでこんもりした林を訪ねてみた。時期的には、少々遅いかもしれないが、今年は、春とは思えない寒い日が続いているので、鳥たちの動きも遅いかもしれない。
林の中は、ひっそりとして鳥の気配はなく、しばらくすると高い木の上にシメが姿を見せた。シジュウカラも葉陰で動いている。飛んで来たのは、コゲラ。エナガの姿も見えた。森林浴を楽しんで引き上げようとすると高らかにさえずりを披露する鳥が現れた。♫ピチュリ ピィ ピピリ♫林の中に響き渡る元気な声だ。もしかしたらキビタキ?そう思って辺りを探す。いた!いた!黄色が鮮やかな綺麗なキビタキである。
キビタキの独唱は、緑したたる林の中に響き渡り心地よいひとときを過ごすことが出来た。