すっかりチョウに心を奪われた私は、里山へ足を運ぶことが、何よりの楽しみになっている。チョウに関心を持つようになってほぼ1年であるが、4月、5月、6月の間に、ずいぶんたくさんのチョウに会うことが出来た。鳥との出会いもそうであったが、その出会いは、偶然であり、何とも不思議でならない。
この日、いつものようにゆっくりゆっくり歩いて、少々疲れたので、切り株に腰を下ろし休んでいるとヒラヒラとシジミチョウが飛んで来た。時折、綺麗なブルーが見える。辺りをヒラヒラ舞っていたが、やっとコナラの葉の上にとまってくれた。しかし、見えるのは、裏翅ばかり。持久戦を覚悟でしばし待つと、もう1頭飛んで来た。こちらは、愛想が良い。何度も翅を広げて美しい色合いを見せてくれた。
ムラサキシジミとの嬉しい出会いのひとこまである。