2019/7/1 コジュリン Japanese Reed Bunting
♫チョッピチュリリリピッ♫枯れ草に覆われていた草原が、若草色に染まる頃、どこからともなく聞こえて来る声。懐かしいコジュリンの声である。春を待ちわびていたように鳴き始め、初夏から夏に向かって、そのさえずりは、一層磨きがかかってくる。
この日、思いがけず、雄と雄との縄張り争いを見ることも出来た。生きるために鳥の世界もなかなか厳しいものがある。近くには、雌の姿も見えた。♫チョッピチュリリリピッ♫遠くでもコジュリンの声がしている。
2019/7/2 ムラサキシジミ
すっかりチョウに心を奪われた私は、里山へ足を運ぶことが、何よりの楽しみになっている。チョウに関心を持つようになってほぼ1年であるが、4月、5月、6月の間に、ずいぶんたくさんのチョウに会うことが出来た。鳥との出会いもそうであったが、その出会いは、偶然であり、何とも不思議でならない。
この日、いつものようにゆっくりゆっくり歩いて、少々疲れたので、切り株に腰を下ろし休んでいるとヒラヒラとシジミチョウが飛んで来た。時折、綺麗なブルーが見える。辺りをヒラヒラ舞っていたが、やっとコナラの葉の上にとまってくれた。しかし、見えるのは、裏翅ばかり。持久戦を覚悟でしばし待つと、もう1頭飛んで来た。こちらは、愛想が良い。何度も翅を広げて美しい色合いを見せてくれた。
ムラサキシジミとの嬉しい出会いのひとこまである。
2019/7/3 メスグロヒョウモン
チョウに心を奪われて、お天気の良い日は、里山通い。その折々に色々なチョウとの出会いがあり、感動を味わっている。鳥のときもそうであったが、初めての出会いは、ことさら嬉しいもの。この日も新たな出会いがあった。
オカトラノオの白い花が咲いているところに、1頭のチョウが飛んで来た。その時点では、それが初見のチョウか分らない。とにかくまず写真を撮る。なかなか綺麗なチョウである。どうも今まで出会ったことがないような気がする。
帰宅後、図鑑で調べてみるとメスグロヒョウモンの雌のようである。やはり初見であった。やはり初見は、嬉しく心に残るものである。
2019/7/4 オオチャバネセセリ
チョウに関心を持つようになったのは、昨年の夏の頃のことである。ほぼ1年の間に出会ったチョウは、40種あまり。どのチョウに出会っても新鮮で胸がときめく。
栗の花が満開の頃、セセリチョウに出会った。一目で、初めての出会いと分った。図鑑で調べるとオオチャバネセセリとのこと。やはりこのときが初めての出会いであった。このとき、裏翅のみで開翅しなかったので、開翅したところを是非、撮りたいと思っていた。
その願いが叶った。アザミで吸蜜するキアゲハを見ていると、近くにセセリチョウの姿が見えた。開翅しているが裏翅が見えない。何とか裏翅を見たいと思っているとすぐ近くに飛んで裏翅を一瞬魅せてくれた。オオチャバネセセリである。何とも嬉しい出会いであった。
2019/7/5 ツバメシジミ
鬱陶しい雨の日が続き、里山散歩もままならない。少し前の太陽が輝く日、シロツメクサのところでシジミチョウに出会った。一瞬、ヤマトシジミかな?と思ったが、良く見るとツバメシジミのようである。
昨年の今頃からチョウに関心を持つようになり、近隣を散歩をしたり、公園に足を運んだりしていたが、萩の花にとまった綺麗なチョウを見かけた。それがツバメシジミとの初めての出会いであった。
シジミチョウは、大好きで度々レンズを向けるが、ヤマトシジミであることが多い。久しぶりのツバメシジミとの出会いに嬉しく胸弾むひとときを過ごすことが出来た。
2019/7/6 スズメ Eurasian Tree Sparrow
梅雨の合間に太陽が顔を覗かせた日。公園の片隅にある緑の木立の中で、スズメの親子に出会った。今の世相に反映してか少子化の傾向にあり、子スズメは、1羽であった。
子スズメは、親スズメ(多分母スズメと思う)に甘えたように何か語りかけている。どうやらおやつを催促しているらしい。もう親離れしても良い時期なのだろう。母スズメは、諭すように「自分で探していらっしゃい」と言っているように見えた。人の世も鳥の世界も同じなのだろう。子育ては、なかなか大変である。
2019/7/7 スジグロシロチョウ
アオバズクとの出会いを求めて久しぶりに出掛けた日のこと、ヒラヒラ舞うチョウに出会った。一瞬、モンシロチョウかと思ったが、良く見ると印象が違う。とにかく撮ってみよう。そう思ってレンズを向けてみた。
ファインダー越しに見るチョウは、モンシロチョウではなく、どうやらスジグロシロチョウのようである。今までも出会っているのかもしれないが、観察がおろそかで、見過ごしていた可能性も大きい。珍しいチョウではないが、初めての出会いは、嬉しいもの。帰宅後、図鑑で確認すると、やはりスジグロシロチョウであった。
2019/7/8 里山散歩
いつの間にか、すっかりチョウの虜になり、里山へ足を運ぶ日が多くなっている。体調を崩してから、あまり歩けなくなってしまったので、里山をゆっくりゆっくり歩くのが、今の私には、向いているようである。
目の前で見られるチョウや植物に心を奪われ、目も心も癒やされるひととき。その折々に出会うチョウの姿の何と美しいことだろう。足元の草にとまって翅を広げていたムラサキシジミ。目の前から飛び立って高い木の葉の上にチョコンととまったウラナミアカシジミ。里山では、嬉しい出会いが待っている。
2019/7/9 ヤマトシジミ
近隣の散歩でも里山散歩でも一番多く出会うのは、ヤマトシジミではないだろうか。チョウに関心を持つようになるまでは、ヤマトシジミがチョウだとは思っていなかった。じっくり見れば、可愛いチョウだが、一見、蛾のように見えなくもない。
カタバミが食草なので、カタバミの集落を見つけるとヤマトシジミとの出会いの確率は、かなり高くなる。雨が続いた後、里山に出掛けたある日。たくさんのヤマトシジミに出会った。少なくとも20頭以上はいたと思う。羽化したばかりなのだろうか。どの個体も綺麗であった。地味だが、好きなチョウである。
2019/7/10 里山の鳥
静かでのどかな里山の雰囲気が、すっかり気に入って、何度も何度も足を運んでいる。チョウや植物との出会いが何と言っても楽しみなのだが、鳥たちのさえずりに心奪われることもある。一番良く耳にするのは、ウグイスだろうか。しかし、美声は、良く聞こえても姿が見えない。同じように声ばかりで姿が見えないのが、ホトトギスである。
姿をしっかり確認出来たのは、コゲラ、シジュウカラ、スズメ、ハクセキレイであった。メジロも何回か見かけたが、逆光だったり、葉陰だったりで写真は、断念した。 里山では、静かに時間が流れて行く。
2019/7/11 アマサギ Cattle Egret
梅雨空のうっとおしいお天気が続いているが、近場の田んぼをゆっくり回ってみると緑の美しさに目を奪われる。何と優しく爽やかな緑なのだろう。晴れ間があまりにも少ないので、濃い緑色には、なれないのかもしれない。
そう思いながら、田んぼを見て回るとアマサギに出会った。1箇所に20羽ほど固まって休んでいる。車でそっと近づいたのだが、1羽また1羽と飛び去っていく。それでも残ったアマサギ10羽ほど、ゆったりと羽繕いをしている。のどかなのどかな田んぼのひとこまである。
2019/7/12 イトトンボ
今年の梅雨はずいぶん雨の日が多く、ところによっては豪雨となり、被害も出て何ともお気の毒なことである。雨は、降らなければ降らないで水不足になるし、降り過ぎると災害になるし何とも難しい。
梅雨明けの兆しも見えて来たと囁かれる中で、薄日が差す中、出掛けてみると嬉しいことに2種のイトトンボに出会うことが出来た。ひとつは、昨年良く出会ったアオモンイトトンボ。もう1種は、初めての出会いのベニイトトンボである。ベニイトトンボは、ずいぶん前からお聞きしていて気になっていたイトトンボである。
イトトンボは、小さいのでとまっていると、なかなか探すのが難しい。何気なく見た草にとまっていたベニイトトンボを見たとき、その嬉しさは格別であった。
2019/7/13 里山のチョウ
梅雨明けの兆しも見えて来たようだが、まだまだ雨が降り続いている。雨の合間に馴染みの里山に足を運んでみた。ひっそりとした里山だが、いくつかのチョウの姿を見ることが出来た。
花は、すでに終わっているが、栗の葉のところに姿を見せてくれたのは、アカシジミ。ウラナミアカシジミは、朝露に濡れた草のところに静かにとまっていた。もう1箇所の栗のところでは、ルリシジミが、ひっそりととまっていつまで待っても姿勢を変えることがなかった。
少し太陽が顔を覗かせたとき、2頭のウラギンシジミが木陰にとまっているのが目に入った。里山は、静かで心落ち着くところである。
2019/7/14 バン Common Moorhen
秋の渡り、春の渡りの時期には、何度も足を運ぶことがある蓮田だが、今の時期には、鳥たちとの出会いも期待出来ないので足が遠のいている。しかし、近くの田んぼを回っても出会いが少ないので、思い切って出掛けてみることにした。
やはり予想通り、惨憺たるもので、蓮田で一瞬、バンを見かけただけである。まさに一瞬の出会いだけであった。以前は、バンの姿は、あちこちで見かけてものであるが、何とも寂しい限りである。
2019/7/15 里山のチョウ
梅雨の合間に馴染みの里山をゆっくりゆっくり歩いてみる。まだアザミをところどころに見かけることがあり、ほっとする。そのアザミのところに飛んで来て吸蜜していくのは、たいていアゲハである。少し離れたところのネムノキにもアゲハが飛んで来て吸蜜している。
少し待つとアザミのところにツマグロヒョウモンが飛んで来た。どうやらアザミは、美味しい蜜がたっぷりあるようだ。静かな静かな里山。またゆっくり歩いてみたいと思っている。
2019/7/16 キジ Common Pheasant
梅雨の合間に馴染みの田んぼを回ってみる。びっくりするほど鳥たちの姿が少なく、がっかりすることしばしばである。そのような中で、健気にも姿を見せてくれるのは、決まってキジである。
この日もキジの雄と雌に出会った。雄は、まだ換羽途中のようで、羽が何ともみすぼらしい。別の表現で言えば、若々しい青年のようなということになるのだろうか。2羽のキジは、食事にかなり熱心であったから、食べ盛りなのかもしれない。出会いの少ない日、キジは、有り難い存在である。
2019/7/17 スズメ Eurasian Tree Sparrow
今年の梅雨は、雨がずいぶん降り続き、晴天の日がほとんどない。田んぼを回ってみるとあちこちに水たまりが出来ていて、そこに姿を見せるのがスズメである。ムクドリを見かけたこともあるが、水たまりに好んで集まるのは、スズメのようである。
小さな水たまりなので、1羽が精一杯。そこで、バシャバシャと気持ち良さそうに水浴びしている。どろんこになってしまうのだが、泥温泉というのもあるので、美肌効果もあるのかもしれない。痛みにも効くという泥温泉。スズメたちのお気に入りのようである。
2019/7/18 チュウサギ Intermediate Egret
梅雨とは言え、雨の日がずいぶん多く、太陽が顔を出した日は、数えるほどである。稲田は、いつもの年のような元気な緑色を見ることがなく、梅雨明けが待たれる今日この頃である。
その稲田をゆっくり回ってみるとチュウサギに出会った。緑の稲田に真っ白なチュウサギの姿は何とも美しい。飾り羽も見えて優雅な佇まいである。近くの草地では、ヒバリが姿を見せてくれた。のどかな田んぼのひとこまである。
2019/7/19 メスグロヒョウモン
鳥との出会いの少ない昨今であるが、チョウに関心を持つようになり、しばしば里山を訪れるようになった。その里山では、ウグイス、ホトトギス、キビタキの声を耳にすることが多いのだが、姿を確認出来たことがない。
オカトラノオの真っ白な花が咲いている一角にヒョウモン型のチョウの姿が5頭ほど見えた。ツマグロヒョウモンではないらしい。ミドリヒョウモンかメスグロヒョウモンか分らないので、とにかく写真に収めることにした。メスグロヒョウモンの雌の姿も見えた。帰宅後、1枚1枚確認したが、現場で識別出来る力は、今の私には、まだない。
2019/7/20 コチャバネセセリ
ここ2ヶ月ほど、頻繁に里山へ足を運ぶようになり、ずいぶん色々なチョウに出会った。チョウは、それぞれに好みの植物などがあり、じっくり観察すると、色々発見があり実に楽しい。
野鳥に興味を抱き始めた時も、その折々の出会いが楽しくてすっかり深みにはまってしまったが、チョウに出会って、新鮮な感動に浸ること、しばしばである。
セセリチョウは、目が大きくて可愛いのだが、初めて出会ったときは、これがチョウかしらと思ったものであった。イチモンジセセリには、何度も出会ったが、コチャバネセセリとの出会いは、まだ少ない。そのコチャバネセセリを間近に見ることが出来て、ひととき出会いを楽しむことが出来た。
2019/7/21 キマダラセセリ
6月の半ばすぎくらいから7月にかけて里山では、キマダラセセリに良く出会った。昨年の夏、近隣の散歩のとき、初めてキマダラセセリを見たときは、非常に感激したものであったが、何度も出会っていると贅沢なもので、感激が薄くなってしまう。
しかし、良く良く観察してみると個体によって、色が様々で、その美しさに改めて感動している次第である。セセリチョウ独特の大きな瞳には、心惹かれるものがあり、キマダラセセリの魅力を見直している。
しばらく様子を見ていると、木立の中で小さな鳥が飛んだような気がした。どこに行ったのかな?そう思って少し回りを見渡すと、何と目の前にツミが1羽飛んで来て元気な姿を見せてくれた。あまり鳴かないツミのようである。人それぞれ。鳥もそれぞれのようである。
2019/7/22 ミドリヒョウモン
ここ2ヶ月ほど、頻繁に足を運ぶようになった里山で、アザミのところにしばしば姿を見せるヒョウモン型のチョウがいた。ツマグロヒョウモンしか知らなかった私は、それらがすべてツマグロヒョウモンの雄だと思って、あまりレンズを向けることがなかったのだが、あるとき、ひどく翅の傷んだチョウを見て、おや?と思った。良く良く見れば、ツマグロヒョウモンの雄とは違う。
帰宅後、図鑑で調べてみるとミドリヒョウモンと分った。その後は、とにかく写真に撮って帰宅後、良く調べてみることにした。後に、メスグロヒョウモンの雄とも出会って、ますます頭の中は、混乱している。
2019/7/23 ツミ Japanese Sparrowhawk
緑の木立の間から、聞き覚えのある懐かしい声が聞こえてきた。しかし、一瞬でその声はしなくなり、静寂が辺りを包んでいる。そろそろ巣立ちしているはずと思って出掛けたツミの森。昨年は、ずいぶん若鳥の姿を観察することが出来たのだが、どうしたことだろう。
2019/7/24 里山のチョウ
静かで、ゆったり出来る里山がすっかり気に入って、ここ2ヶ月ほどの間に、ずいぶん里山に足を運んでいる。今まで知らなかったチョウとの出会い。色々な植物や昆虫も次々に目に入り、心豊かな時間を過ごすことが出来る。
裏翅に目玉のような斑があるチョウも色々出会った。一番良く出会うのが、ヒメウラナミジャノメだろうか。初めて目玉模様を見たとき驚いたが、見慣れてくると何とも親しみがあり、出会えると嬉しくなってくる。ヒカゲチョウにも何度も出会った。名前の由来になっているのだろうか、日陰で良く出会う。ジャノメチョウにも良く出会った。色の濃さが違うのは、雌と雄の違いのようである。
2019/7/25 カイツブリ Little Grebe
野鳥に関心を持つようになって10数年。カイツブリには、今まで何度も出会っている。しかし、親鳥の背中に雛を乗せたカイツブリのシーンを実際に一度も見たことがない。何度か声をかけて頂き、機会はあったのだが、何ともタイミングが悪く出会いが実現しなかった。
このたび、やっとその出会いが実現した。ささやかな出会いであるが、私にとっては、嬉しく心に残るものとなった。水辺に姿を見せたカイツブリの親子は、何とも仲睦まじく、見ていて心が和んでくる。親が子に注ぐ愛を目の当たりにして、胸に熱いものがこみ上げて来る。カメラマンの姿も少なく静かに観察出来たことが何より嬉しいことであった。
2019/7/26 里山のチョウ
ここ2ヶ月ほどの間に里山には、ずいぶん足を運んだ。昨年の今頃は、自分がチョウにこれほど関心を持つとは思っていなかったので、自分自身驚いている。近郊で、これほどの数のチョウに出会えると思っていなかったので、嬉しさもあり、すっかりのめり込んでしまった。
その中で、ヒメアカタテハには、何度も出会っているのだが、何故かアカタテハとの出会いがなかった。アジサイの花が終わりかけ茶褐色になっているところに姿を見せたチョウがいた。それがアカタテハだった。里山では、色々な出会いがあり、出掛けるたびにドキドキ感を味わっている。
2019/7/27 アオバズク Brown Hawk-Owl
青葉の頃に飛来すると言われるアオバズク。例年、夏の暑さが本格的になる頃、雛の巣立ちが見られるのだが、今年はどうだろう?梅雨空を見上げながら、気になりながらも、なかなか出掛けられずにいた。
しかし、天候不順とは関係なく、無事に巣立ったという。少し時間が経ってしまったが出かけてみると、雛は、高い高い木の上の、それも葉がかぶるような見えにくい位置に1羽いた。もう1羽は、さらに高いところにいて、どうにもならない。何とか証拠写真でもと思ってレンズを向けると、下をのぞき込むような仕草をしてく れた。
束の間の出会いであったが、嬉しく心に残るものとなった。
2019/7/28 沼のほとり
いつの間にか数が増え、あまり評判の良くないコブハクチョウだが、私にとっては、鳥見の原点となった大切な鳥である。湖面に浮かんでいるときは、優雅に見え、その姿にうっとりすることもある。久しぶりに訪れた沼のほとりで、そのコブハクチョウの一家に出会った。程よい位置に姿を現してくれたので、絵になる姿に見えた。
近くでは、イトトンボが姿を見せてくれた。ひとつは、アジアイトトンボであり、すぐ近くには、アオモンイトトンボもいた。もう少し離れたところでは、ベニイトトンボを3頭ほど見ることが出来た。
今が7月であるということを時折、忘れそうになる気候が続いているが、間もなく8月を迎えることになる。
2019/7/29 散歩道のチョウ
里山通いばかりで、久しく足を向けることがなかった近隣の散歩道。ゆっくりのんびり歩いてみることにした。木陰がほとんどないので、照りつける日差しの暑いこと。暑いこと。
白っぽいチョウが、右へ行ったり左へ飛んだり、せわしく飛び回っている。モンシロチョウにしては、どうも動きが違う。しばらく様子を見ていると砂利道にとまった。ウラギンシジミであった。しかし、やっととまってくれたものの、そのまま動かない。
諦めて歩き始めると今度は、ベニシジミが目に入った。びっくりするほど黒い個体である。夏型とは言え、こんなに黒い個体は、初めてだ。すぐ近くには、別のベニシジミがとまっている。
目的地の向日葵畑は、満開でちょうど見頃。大きいヒマワリと小さいヒマワリ。上手に植えられていて何とも素晴らしい。近隣の散歩道をゆっくり歩いてみるのは、なかなか良いものである。
2019/7/30 ダイサギ Great Egret
木立の上の方から、賑やかな声が聞こえて来る。そこは、サギたちのコロニーになっていて、ダイサギやアオサギの姿をしばしば見かける。アマサギを一度見かけたこともあった。
巣立ちした子どもたちが、親鳥に食事をせがんでいる声らしい。♫ガァァー♫しわがれたような声で、お世辞にも可愛いとは言えない声である。下から見上げるので、撮れる画像は、限られてしまうが、何枚か撮ってみた。
もうすぐ一人前になって、空高く飛び回ることだろう。
2019/7/31 モズ Bull-headed Shrike
♫キィーキィーキィー♫懐かしい声が聞こえて来る。春先、田んぼを回っていると良く出会ったモズだが、里山通いばかりしていたので、ここしばらく姿を見ることがなかった。
声のする方向を見渡してみると百日紅の木にモズの姿が見える。どこかで水浴びしてきたのだろうか。羽が濡れているようだ。時折、♫キィーキィーキィー♫と鳴いている。顔には、幼さを感じるのだが、幼鳥なのだろうか。♫キィーキィーキィー♫また鳴いている。