のんびりゆっくり出来るのは、やはり田んぼだろうか。2月も半ばを過ぎて田んぼで見られる鳥たちの姿にも変化が出てきた。もともとあまり多くはなかった越冬のシギチだが、ますます少なくなって何とも寂しい限りである。ひと頃、あちこちで群れで見られていたタゲリの数も激減している。
この日、田んぼで聞き慣れない声が聞こえて来た。かなり甲高い大きな声である。辺りを見渡すと2羽のタゲリの姿が見えた。1羽は、かなり興奮しているようで、その声は、1羽のタゲリが発している声だと分かった。いつも良く耳にする、♪ミューミュー♪とは、違ってずいぶんボリュームがあって驚いた次第である。
もしかすると、これから交尾が始まるのかもしれないと車から観察することにした。ところが、何故か途中で、それらしい行動をやめてしまったのである。空を見上げるような仕草を一瞬、していたので、もしかすると天敵でもあらわれたのだろうか。