2020/2/1 オオハシシギ Long-billed Dowitcher
越冬しているシギチとの出会いを求めて、相変わらず蓮田通いを続けている。蓮田通いと言っても、それほど頻繁に訪れる訳ではないのだが、出会いはいつも新鮮で、同じ鳥でも訪れる日によって環境が違い、雰囲気が違うので、いつも楽しい気分で観察することが出来る。
この日の出会いは、オオハシシギ。一度16羽を観察したところでは、何故かその後の出会いがなく、別のところで1羽のオオハシシギをゆっくり観察することが出来た。オオハシシギは、とても地味で目立たないシギだが、その羽模様は、美しく大好きなシギである。暖かくなる春先まで、ゆっくり滞在して欲しいものである。
2020/2/2 ツルシギ Spotted Redshank
相変わらずの蓮田通い。少数ながら越冬しているシギチとの出会いを求めての蓮田探訪である。この冬、2箇所で出会っているツルシギだが、どちらも警戒心が薄く、かなり近くでの観察が可能である。
この日は、わずかながら蓮田に緑のあるところに姿を見せてくれた。春がそこまでという感じで嬉しくなってくる。傍らには、オオハシシギが寄り添うようにいて、何とも微笑ましい。
このような出会いがあるから、蓮田通いは、やめられない。
2020/2/3 タシギ Common Snipe
冬の蓮田で出会いが多いのが、タシギである。ひとつの蓮田に多いときには、30羽くらいのタシギが集まっていることがある。しかし、何故か、この冬、出会いの機会が少ない。
そのような中で、1羽のタシギが静かに姿を見せてくれた。蓮田の水面が、水色でとても爽やかな雰囲気であった。綺麗に水鏡になり、いつも見るタシギとは、印象を異にして、美しかった。もう1箇所では、まだ収穫の済んでいない蓮田で、見え隠れする20羽ほどのタシギの群れを見ることが出来た。ほとんど写真にならなかったが、何とか1枚撮ることが出来た。
まだまだ出会いの機会は、これからだろうか。
2020/2/4 ホオジロ・他
静かでのどかな冬の田んぼ。私が訪ねるのは、蓮田が多い。お目当ては、越冬のシギチであるが、他にも色々な出会いがある。鳥たち、特にシギたちにとって悩ましい存在である蓮田の防鳥ネット。このネットの上にチョコンととまっているホオジロを時々見かける。以前は、カシラダカも良く見かけたのだが、今季は、そのような出会いはない。
ツグミやハクセキレイ、カワラヒワ、カワセミを見かけたこともある。小さな鳥たちにとっては、ネットに絡まることもなく、安心してとまれる場所なのだろうか。
2020/2/5 ツルシギ と オオハシシギ
今季、蓮田では、ツルシギとオオハシシギが、それぞれ1羽。仲良く採餌したり、休憩したりするシーンを何度も見かけている。異なる種のシギなのだが、余程、意気投合したのだろうか。2羽は、兄弟かカップルであるかのように何とも仲睦まじい雰囲気なのである。
この日もツルシギとオオハシシギが、つかず離れず寄り添うように行動していた。雰囲気的には、ツルシギがお姉さんで、オオハシシギは、姉を慕う弟のようにも見えて微笑ましく心和むひとときを過ごすことが出来たのである。
2020/2/6 クサシギ Green Sandpiper
ほとんど収穫の済んだ蓮田が広がる田園地帯は、殺風景ではあるが、何とも心和み心落ち着くところでもある。出会いを期待しているのは、何度も触れるが越冬のシギチである。
この冬、出会いの機会が多いのがクサシギである。クサシギは、警戒心が強く飛ばれることが多い。しかし、今季は、何度も撮影の機会に恵まれた。そのひとつが、クサシギの水浴びである。背景が波板で、何とも味気ないのだが、豪快に水しぶきを上げているクサシギを見る機会は、なかなかないのではないかと思う。
蓮田での嬉しい出会いのひとこまである。
2020/2/7 イソシギ Common Sandpiper
以前は、近くの田んぼや川岸で、見かけることの多かったイソシギ。ここ数年、ずいぶん出会いの機会が減っているように思う。この冬、クサシギには、何度も出会ったが、イソシギを見かけたのは、一度だけである。田んぼを回るとき、ずいぶん気をつけているので、見落としているわけではないように思う。
そのイソシギにようやく会えた。蓮田の一角、枯れ草が広がるところに、ひょいと飛んで来たのが、イソシギだった。何とも可愛い顔をしている。何とか違う角度も撮りたいと思ったが、同じ姿勢で動かない。ふと左の方を見ると、何ともう1羽イソシギがいる。一度に2羽のイソシギ。嬉しい出会いであった。
2020/2/8 タゲリ Northern Lapwing
今季、何度も田園地帯を回っているが、出会いの機会の多いのが、タゲリである。昨シーズンは、タゲリを見る機会が少なかったように思うので、嬉しい限りである。
広い蓮田にポツンと1羽。それは、大抵、タゲリである。しかし、この日は、10数羽のタゲリが、枯れた稲穂がわずかに残る田んぼに降り立った。手前の草が視界を遮り、何とも見えにくいのだが、1羽のタゲリが水浴びを始めるのが見えた。バシャバシャバシャバシャ。何とも豪快である。続いて2羽、3羽。10数羽のタゲリの半数が、水浴びを始めた。枯れた稲穂が彼らの姿をほとんど隠してしまうのが残念だが、今まで見たことのない光景に心奪われるひとときであった。
2020/2/9 ツルシギ Spotted Redshank
何度も触れるが、今季出会いの機会の多いのがツルシギである。近くの沼のほとりでも数回、観察しているのだが、蓮田での出会いは、更に多い。蓮田で出会うのは、いつも同じ個体なのだが、日によって居場所が違うので、いつも新鮮な思いで観察している。
この日は、同じ蓮田にツルシギとオオハシシギとセイタカシギの姿が見えたが、それぞれに熱心に採餌していて、ツルシギが近くに来ることが多かった。冬羽のツルシギの姿を間近にゆっくり観察することが出来て、至福のときを過ごせたのである。
2020/2/10 ビロードキンクロ Velvet Scoter
気になりながら、なかなか出掛ける勇気が湧かなかった海辺。ビロードキンクロ若が見られているとお声をかけて頂き、思い切って出掛けてみることにした。
久しぶりに見る海辺は、新鮮で胸弾む思いがする。かつて冬になると何度か足を運んだものであったが、体調を崩し、すっかり海が遠くなってしまった。大きな漁船、カモメの群れ、磯の香り。すべてが懐かしい思い出の中から、よみがえり、今、私の目の前にある。あふれるような感動を胸に、海を見つめる。
双眼鏡を覗くと、カモメの群れの奥に白斑の目立つ鳥がいる。ぐるっと回って近づいてみると予想的中。ビロードキンクロ若であった。何年ぶりの出会いであろうか。嬉しい嬉しい出会いであった。
2020/2/11 クロガモ Black Scoter
久々の海辺では、ずいぶんたくさんのクロガモを見ることが出来た。今まで、この地でクロガモを見たのは、いつも少数であったし、距離もそれなりにあったので、思うような撮影には至らなかったように思う。今回、クロガモが目の前で鳴く姿を見ることが出来、感無量であった。
初めてクロガモの鳴く声を聞いたのは、北海道であったが、距離があったし、どのような姿で鳴いていたのか定かではない。あの哀愁を帯びたようなクロガモの声。あれは、ディスプレイであったのだと、後になって知った。そして、今回、その姿をじっくり観察することが出来たのは、何とも幸運なことであった。
2020/2/12 シノリガモ Harlequin Duck
久しぶりの海辺では、シノリガモにも出会った。雄にも会いたかったが、出会ったのは、シノリガモの雌、1羽のみであった。すぐ目の前の海に、ポコンと姿を見せたシノリガモ。アッという間に遠ざかってしまったが、久々の出会いで嬉しかった。
今まで出会ったシノリガモは、大抵、荒波が砕け散るような場所での出会いが多かったが、今回は、穏やかな湾内である。手が届くと言う言葉があるが、一番近いときには、まさに手が届くほどの距離であった。今度、海辺を訪れるとき、シノリガモの雄が、姿を見せてくれるだろうか。楽しみである。
2020/2/13 アカエリカイツブリ Red-necked Grebe
冬の海辺で出会いの機会の多いのが、カイツブリ類である。一番出会いの機会の多いのが、カンムリカイツブリ、続いてハジロカイツブリ。アカエリカイツブリにも良く出会う。ミミカイツブリとの出会いの機会は、比較的少ない。
今回、アカエリカイツブリには、数カ所で出会った。距離がありすぎ、撮影を断念した場合も多い。美味しそうな魚をゲットした場面も見ることが出来た。首のところが赤味を増す頃まで、滞在して欲しいものである。
2020/2/14 ウミアイサ Red-breasted Merganser
久しぶりの海辺では、ウミアイサも姿を見せてくれた。停泊している大きな漁船の近くで、潜ったり、ぷっかり浮かび上がったりを繰り返していた。雄も雌も姿を見せてくれたのだが、近くには、カモメがいて、集団でウミアイサを襲う。まさにギャングである。ウミアイサが、何度も潜水を繰り返すのは、食事の調達のためである。しかし、折角、ご馳走を見つけて浮かび上がって来ても、待ち構えていたカモメに強奪されてしまう。
何とか写真を撮りたいと思うのだが、カモメに妨害されて、どうにもならない。折角のチャンスであったが、ウミアイサは、どんどん遠ざかり、撮影不可の状態になってしまった。何とも残念なことであった。
2020/2/15 ヒメウ Pelagic Cormorant
私は、しばしば田園地帯を回る。そのとき良く出会うのがカワウである。比較的大きな川で見かけることが多いが、電柱にとまっていたり、小さな用水路で見かけたり、カワウとの出会いの機会は多い。海辺では、カワウやウミウの他に、ヒメウを時々見かける。
今回も数カ所でヒメウを見かけた。よくよく見れば、それぞれに羽の色が違っていて、なかなか興味深い。夏羽になると目の周りが赤くなり魅力的になるが、その姿を間近に見たことがまだない。いつかその姿をじっくり見てみたいものである。
2020/2/16 チョウゲンボウ Common Kestrel
シギチとの出会いを求めて、私は、しばしば田園地帯を訪ねる。特に蓮田地帯を訪れることが多い。今季は、越冬のシギチが少ないと言われているが、少ないなりにその折々に出会いがあり、何とも有り難いことと思っている。
今季、出会いの機会が多いのがクサシギである。そのクサシギに出会った後、ゆっくり車を走らせていると、目の前にチョウゲンボウがとまっている。少し前に車の横をチョウゲンボウが飛んで行ったが、まさか目の前に止まっているとは!驚きながら、レンズを向け数枚撮らせてもらった。嬉しい出会いであった。
2020/2/17 タヒバリ・クサシギ・セグロセキレイ
今季、越冬のシギチは少ないものの、折々に何かしら出会いがあり、時折、蓮田地帯に足を運んできた。中でも出会いの機会が多かったのが、クサシギである。地味で目立たないシギであるが、私の好きなシギのひとつである。
なかなか出会いの機会のなかったタヒバリだが、一度会えると二度、三度。と言うわけでタヒバリにも何度も出会いの機会があった。何と言っても蓮田で良く出会うのは、セグロセキレイである。不思議なことにハクセキレイよりセグロセキレイに会う機会の方が多いように思う。
見慣れた鳥も視点を変えると雰囲気が違って楽しいものである。
2020/2/18 クロガモ Black Scoter
久しぶりに出掛けた海辺で出会ったクロガモ。今季は、湾内にたくさんのクロガモがいて、まさによりどりみどり。どのクロガモを撮影したら良いのか悩むほどである。今まで、嘴に黄色味のある個体は、すべて雄と思っていた。だが、今回、たくさんのクロガモを観察するうちに、疑問が湧いて来た。帰宅後、カモの識別図鑑を見て、今までの自分の判断は、誤りであったと気がついた。
あまり深く考えずに撮影してきた画像を見ていると、成鳥の雄は、分かりやすいが、雄と雌の識別は、慎重を要すると実感した。撮影した画像の中には、第1回冬羽と思える雄の画像もあり、ますますクロガモへの関心が深まった次第である。
2020/2/19 タカブシギ Wood Sandpiper
レンジャクやウソ、キクイタダキなど山の鳥も気になるのだが、歩くことがなかなか難しいので、田んぼへ足を運ぶことが自ずと多くなって来る。自宅から決して近い距離ではないのだが、蓮田地帯の光景を見ると心が落ち着くので、いつの間にか蓮田地帯に向かっている。
この日、久しぶりに蓮田地帯を訪ねたのだが、早速迎えてくれたのが、タカブシギである。ひとつの蓮田にずいぶんたくさんのタカブシギがいたが、徒歩で近づいたので、大半が飛び去ってしまった。しかし、3羽ほど残ってくれて、まるで歓迎しているかのようであった。地味なシギだが、羽衣が美しく、好きなシギである。
2020/2/20 メジロ Japanese White-eye
♪春は名のみの 風の寒さや♪2月も半ばを過ぎて春の兆しをそこここに感じるようになってきた。とは言え、早春賦の歌にあるように風は、まだまだ冷たい。その風の冷たさを頬に感じながら近隣を少し回って来た。
すぐに目についたのが、河津桜である。今月の初めにほんの数輪花が咲きかけているのを見ていたが、しばらく散歩に出ていなかったので、河津桜は、ほとんど満開に近い状況になっていた。その河津桜にメジロが来ないかなあとしばし立ち止まって様子を見ていると、嬉しいことにメジロが2羽で飛んできた。なかなか思うような位置には姿を見せてくれなかったが、程よい花の咲き加減のところで吸蜜を始めてくれた。
久しぶりに花と絡めてメジロの撮影が出来、胸弾む思いがしたのだった。
2020/2/21 アオアシシギ Common Greenshank
今季、越冬のシギチは、少ないのだが、それでも気になり、時折、蓮田地帯に足を運ぶ。広い蓮田地帯を一回り。なかなか思うような出会いはない。それで簡単に諦めるわけには、いかず。同じ所をもう一回り。時間が変われば、鳥たちとの出会いの機会も増えるはずである。
この日は、三度目に同じところで遠くにアオアシシギの姿が見えた。車から降り、少しずつ近づいて、何とか撮ったのが、このアオアシシギである。今季、同じ場所で、一度アオアシシギ2羽に出会っているが、大分前のことである。今回、1羽でポツンとしていたのが印象的であった。
2020/2/22 カンムリカイツブリ Great Crested Grebe
天気予報が雨から好転し、曇りがちながら晴れ間が見られるとの予報。気になっている海辺に出掛けることにした。途中、思いもかけず濃霧が立ちこめている。わずか先の車もライトをつけていないと分からないほどで慎重に慎重に目的地に向かう。
途中、休憩し、自宅から4時間弱。ようやく目的地周辺が見えて来た。しかし、まだ霧は晴れず、クロガモも霧の中である。湾内には、カンムリカイツブリとハジロカイツブリの姿が見える。この霧ではと撮影をためらったが、夏羽のカンムリカイツブリは、久しぶりなのでレンズを向けることにした。漁船も霧の中、入港しあまり見ることのない光景を楽しむことが出来たのである。
2020/2/23 タゲリ Northern Lapwing
のんびりゆっくり出来るのは、やはり田んぼだろうか。2月も半ばを過ぎて田んぼで見られる鳥たちの姿にも変化が出てきた。もともとあまり多くはなかった越冬のシギチだが、ますます少なくなって何とも寂しい限りである。ひと頃、あちこちで群れで見られていたタゲリの数も激減している。
この日、田んぼで聞き慣れない声が聞こえて来た。かなり甲高い大きな声である。辺りを見渡すと2羽のタゲリの姿が見えた。1羽は、かなり興奮しているようで、その声は、1羽のタゲリが発している声だと分かった。いつも良く耳にする、♪ミューミュー♪とは、違ってずいぶんボリュームがあって驚いた次第である。
もしかすると、これから交尾が始まるのかもしれないと車から観察することにした。ところが、何故か途中で、それらしい行動をやめてしまったのである。空を見上げるような仕草を一瞬、していたので、もしかすると天敵でもあらわれたのだろうか。
2020/2/24 ツルシギ Spotted Redshank
今季、越冬のシギチは、少ないのだが、訪れる度に姿を見せてくれるのがツルシギである。今まで、この地でツルシギが越冬するのを見たことがなかったので、じっくり観察する良い機会かと思い、何度も足を運んで来た。初めて見たのは、雨が降りそうな暗い日で、遠くに塊のようになっていてツルシギと判断するのに少々時間を要した。
次に会ったときは、オオハシシギと一緒で2羽が寄り添うにして、とても仲が良さそうに見えた。その次のときも、さらにその次のときもオオハシシギと行動を共にしていた。ツルシギが熱心に餌取をする場面も見ることが出来た。どうやら蓮田には、ドジョウが豊富にいるらしい。何度も何度もドジョウをとっているように見えた。
旅立ちのときは、いつになるのだろうか。長い旅路に備えて、たっぷり栄養を貯えて欲しいものである。
2020/2/25 クロガモ Black Scoter
今季、海辺では、ずいぶんたくさんのクロガモに出会った。湾内をクロガモが埋め尽くすと言っても過言ではないほどのクロガモの群れ。一瞬、自分の眼を疑ったほどである。クロガモの群れを見たことは、今までにもあったが、いつも遠くであの哀愁を帯びた声を聞いて、クロガモの存在を確認したほどであった。
今回、色々なタイプの雌に会えたのは、何ともラッキーであった。そして、今まで知らなかった羽ばたきのシーン。首を伸ばすだけではなく、その後にお辞儀をするように深く頭を下げる動作を間近に見られたことも大きな収穫である。これが、クロガモ独特の羽ばたきなのだという。
2020/2/26 ハマシギ Dunlin
広々と広がる早春の蓮田は、殺風景ではあるが、何とも心落ち着く光景で、私は大好きである。レンコンの収穫もほとんど終わり、一層わびしさが漂うが、わずかに春の気配を感じ、また足を運んでいる。その蓮田で1羽のハマシギに出会った。
近くには、タカブシギがいて、2羽がまるで兄弟か親子でもあるかのように仲良く採餌している光景を見ることが出来た。干潟で見ることの多いハマシギだが、蓮田で出会うと印象が違う。まして1羽だけのハマシギは、時に別のシギかと勘違いしてしまうこともある。ともあれ久しぶりの出会いのハマシギに感謝のひとときであった。
2020/2/27 タカブシギ Wood Sandpiper
全国的に個体数が激減しているというタカブシギ。幸いなことに私の訪れる蓮田地帯では、かなりの数のタカブシギが越冬しているようである。しかし、警戒心の強いタカブシギなので、そっとそっと近づかないと飛ばれてしまう。大抵、車からの観察になるのだが、場所によっては、徒歩での探鳥となる。
この日は、幸いなことに車からの観察が可能であったので、ゆっくりその様子を見ることが出来た。いつも思うことだが、タカブシギの羽衣は、美しい。それは、まるで刺し子のようで私は大好きである。この日、蓮田の水面が美しいブルーで、タカブシギの姿が、一層輝かしく見えたのである。
2020/2/28 ムナグロ Pacific Golden Plover
越冬のシギチを求めて、足を運んでいる蓮田地帯だが、何故かムナグロとの出会いがない。10数羽のムナグロが観察されているので、どこかにいるはずである。あちこち回ってみたが、空振り続きであった。そのムナグロにやっと会えた。
道路から見下ろす位置に小さな鳥影。まさに逆光。シルエット状の鳥がムナグロであった。車から降りて順光側に回り、何とか数枚。やはり警戒心があり、そっと近づいたのだが、だんだん遠ざかっていく。正確な数は分からないが、10羽はいたと思う。やっと出会いが叶い、ホッとした次第である。
2020/2/29 カンムリカイツブリ Great Crested Grebe
体調を崩す前は、冬になると何度か海辺に足を運んだものであった。ずいぶん足が遠のいていたが、久しぶりに訪れた海辺は、とても心落ち着くものであり、懐かしさもあって、しばし時が経つのを忘れるほどであった。
近くの沼の畔でも出会うことのあるハジロカイツブリやカンムリカイツブリにも出会ったのだが、やはり環境が違うと鳥の印象も違う。ハジロカイツブリの表情も新鮮に見えた。カンムリカイツブリは、今まで見たことのない羽を広げるシーンを展開してくれた。海辺の光景は、なかなか楽しい。また、いつか訪れてみたいものである。