今季、ずいぶん出会いの機会の多かったのがタゲリである。太陽光があたるとタゲリの緑色の羽は、輝きを増し、実に美しい。構造色と言われるそうだが、あの色の美しさに勝るものはないように思う。加えて魅力的なのが冠羽である。あの長い冠羽が田風になびいている様は、気品がありうっとりと見つめてしまう。
そのタゲリともそろそろお別れの時期だろうか。まだ、あちこちの田んぼで見かけるが、ずいぶん個体数が減って来ている。旅立ち前の練習だろうか。飛んでいる姿を何カ所かで見かけた。近くにいたトビも飛び立ち、少し離れたところでは、チュウヒも飛んでいる。田んぼは、実にのどかである。