春の渡りには、まだ早いと思いつつも、田んぼの様子が気になり、足を運んでみることにした。やはりというべきか当然と言うべきか、蓮田地帯は、実に静かであまりにも寂しい結果となった。しかし、ここまで来て、手ぶらで帰るのも情けなく、湖畔沿いに小鳥との出会いを期待して車を走らせてみた。
期待していた小鳥との出会いは、皆無に等しかったが、湖面には、たくさんのカモの姿があった。岸部近くにこれほどたくさんのカモが集まっているのを見たのは、初めてである。とりわけ嬉しかったのは、オカヨシガモの雄と雌に会えたことである。今季、数回、姿を見ているのだが、まともな写真が撮れていなかった。オカヨシガモ雄の羽衣は、シックで美しく、私は大好きである。その折々の出会いを大切に、また蓮田地帯にも足を運んでみたいと思う。