個体数が激減していると言われているタカブシギ。幸いなことに私が観察に出掛ける蓮田地帯では、冬の間、タカブシギに出会う機会が度々あった。しかし、春の足音が聞こえ始めると、タカブシギの姿が、急に少なくなってしまったように感じる。移動したのだろうか。
ずっと気になっていたが、ひとつの田んぼに差し掛かるとタカブシギらしい姿が見える。それも比較的近距離での観察が可能で嬉しくなってくる。よくよく見ると10数羽のタカブシギが、熱心に餌取りしたり羽繕いをしたりしている。久しぶりにタカブシギの姿をたくさん見ることが出来、大満足。嬉しくなって蓮田地帯をまた一回りしてその田んぼに戻ってみるともぬけの殻。10数羽のタカブシギは、どこへ移動したのだろうか。鳥との出会いは、一期一会。その折々を大切にしたいと思った次第である。