タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ ムナグロ ]

2020/5/1 田んぼのひとこま

緑したたる季節。5月を迎えると義母が良く口にしていたこの言葉を思い出す。緑したたると言う表現に強い生命力を感じ、胸にこみ上げてくるものがある。

田んぼでは、すでに田植えが済んだところがあり、か細い苗が田風に頼りなげに揺れている。後、一月もすれば、見違えるように逞しく育っていることだろう。その田んぼで、ムナグロに出会った。早苗の揺れる田んぼでムナグロを見るのは、何年ぶりであろうか。名前にふさわしい胸の黒々とした個体も見られ、しばし出会いを楽しむことが出来た。しばらく滞在し、たっぷり栄養補給をしてもらいたいものである。渡りもいよいよ幕開けである。