タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ キジ ]

2020/6/1 田んぼのひとこま

今日は、もう水無月。風薫る皐月も過ぎて、早、梅雨の時期が目前に迫っている。月日の流れの何と早いことだろう。

春から初夏にかけて田んぼで出会いの多い鳥のひとつがキジである。とりわけキジの雄との出会いの機会が多い。少し前のことになるが、とても珍しい光景に出会った。キジとタシギが、同時にファインダーに飛び込んで来たのである。

耕す前の田んぼで、雑草が目立っていたが、キジの雄を見かけて様子を観察していた。その田んぼには、若干、水もあって、そこをキジが歩いて行く。草についている小さな穂を一心に啄んだり、歩いたりを繰り返し、あぜ道にあがった。そこで立ち止まり、母衣打ちも披露してくれた。

今度は、あぜ道を歩き始めると前方にタシギがいる。キジもタシギも驚いた様子はなかったが、見ている私が驚いた。このような光景を今まで見たことがない。1枚の写真の中に、キジとタシギを何とか撮ることが出来て、何とも得をしたような気分であった。