寒い間は、枯れ草色が広がっていた葦原。春から初夏を経て今、葦原は夏の暑さに向かって、緑色に染まり美しく目に優しい。その葦原で、元気な声で囀っているのは、オオヨシキリ。♪ギョギョシ ギョギョシ ♪ギョギョシ ギョギョシ♪ この元気な声を聞くと、こちらも力が湧いてくるような気がする。
「ぎょうぎょうし 口から先に生まれたか」 小林一茶の句に詠まれたように、やかましいほどに賑やかである。もうしばらくすると、この元気な声もピタリと止んで、静かな静かな葦原に戻ってしまう。近いうちに、もう一度葦原を訪ねてみたいものである。