タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2020/7/1 ホトトギス Lesser Cuckoo

ホトトギスの画像

静かな里山を久しぶりに訪ねてみると野の花が、愛想良く笑顔を振りまいて出迎えてくれた。それと同時に聞こえて来たのが、何とホトトギスの声。♫キョッキョッキョキョキョキョ♫鳴きながら頭上を飛ぶ姿が目に入った。飛んで行く先を目で追ったが、かなり遠くに飛んで行く。

諦めきれずに、ホトトギスが飛んだ方角に足を運んでみる。見失った付近を丁寧に探してみると高い木の上にシルエット状ながら鳥の姿が見える。双眼鏡で見てみるとホトトギスらしい。

試みにレンズを向けてみると、案外、撮れそうである。しばらく様子を見ていると、ホトトギスは、羽繕いをしてゆったりしている。飛び出すところが撮りたいなあと念じてみると、何と何とその願いが届いたようである。一期一会。嬉しい出会いであった。

2020/7/2 キタキチョウ

キタキチョウの画像

自宅から程よい距離の散歩道。そろそろラベンダーの花が見頃を迎えているかもしれない。そんな思いで、久しぶりにゆっくり歩いてみることにした。

お目当てのラベンダー畑に到着するまでには、色々な出会いがあったが、それは、また後日ご紹介させて頂くことにして、予想的中、ラベンダーは、程よい咲き加減で、かすかにラベンダーの香りも漂い、ひととき楽しむことが出来たのだった。

まず、目に入ったのが、ラベンダーで吸蜜するキタキチョウである。ラベンダーに近づいたり離れたりするキタキチョウの姿は、まるでワルツを踊っているかのようであった。それは、おとぎの国のような美しい光景であり、いつまでも見ていたい気分であった。

2020/7/3 オオセッカ Marsh Grassbird

オオセッカの画像

♫ジュピジュピジュピ♫ジュピジュピジュピ♫懐かしい声が聞こえて来る。ずっと以前は、川沿いに広がる葦原で、さえずり飛翔するオオセッカの姿を何度も見ていたのだが、ここ数年、個体数が激減し、オオセッカの観察が難しくなって来ていた。

ずっと以前、夏場にホオアカを見たことがある草原を訪ねてみると、あちこちからオオセッカの声が聞こえて来たのである。この場所でも数年前にオオセッカを撮影したことはあったが、これほどオオセッカの声が聞こえて来たという記憶はない。声はすれども姿を探し出すのは、大変と思ったが、さえずり飛翔するので、着地した付近を丁寧に探せば、見つけられるかもしれない。

何度も何度もさえずり飛翔するオオセッカの行方を車の中から観察する。着地地点がつかめたので、レンズを向けてみた。しかし、なにぶんにも遠い。少しカゲロウがたっているようで、なかなか難しかったが、何とか証拠写真は、撮れたようだ。機会があったら、もう一度、出掛けてみたいと思う。

2020/7/4 キアゲハ

キアゲハの画像

予想通り、ラベンダーの花の香りが、チョウたちを誘っているラベンダー畑。キタキチョウは、ワルツを踊っているかのようであったが、もっとダイナミックな動きをするチョウが飛んで来た。

キアゲハである。まるでアクロバットをしているかのようなシーンもあり、見ている私も、ハラハラドキドキ。ラベンダー畑は、チョウたちの花舞台。しばし夢見心地でキアゲハの舞を楽しんだのだった。

2020/7/5 ツバメシジミ他

ツバメシジミの画像

いつもとは、違うコースを、ほんの少しだけ歩いてみた。近隣では見られない植物も多く、昆虫などとの出会いは少ないが、それなりに楽しむことが出来た。

最初、目に飛び込んで来たのは、雪が降ったように見えるコロラドモミ(?)鮮やかな黄色のビヨウヤナギを見るのも初めてである。シロタエギクもネットで見たことがあるだけだったので、それぞれに新鮮で楽しい。

やっとヒラヒラ舞うチョウの姿を発見。とまったところにレンズを向ける。ツバメシジミの雄であった。小さな黒っぽい昆虫が目に入ったので、レンズを向けてみたが、名前が分らない。少し離れた湿地のところでは、ニホンアマガエルの姿を見ることが出来た。朝のひととき、いつもとは違う散歩道で、ひととき楽しむことが出来た。

2020/7/6 キジ Common Pheasant

キジの画像

早春から初夏、そして真夏に向かって田んぼの景色は、日々、緑の色を濃くしていく。その田んぼで、何度も出会いの機会があったのが、キジである。特にキジの雄には、何度も何度も出会っている。雌を単独で見たのは、2回。雄と雌が一緒にいるのを見たのは、何回あっただろうか。それほど出会いの機会が多かった。是非、雛連れに会いたいと願っているが、二度ちらっと見かけたが、撮影には、至らなかった。

雄のキジは、艶やかで、まるで織物を見ているような美しさがある。雌は、地味であるが、ジックリ見ると、味わい深いように思う。暑さに向かって出会いの機会は、減ってくるだろうか。また、会いたいものである。

2020/7/7 ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハの画像

以前、散歩道でジャコウアゲハの幼虫を見かけたが、なかなか出掛けられなかったので、すでに羽化して飛び立ってしまったことだろう。折角の機会を残念なことをした。そう思っていたのだが、何と予想に反して、目の前に羽化して間もないと思われるジャコウアゲハを見た時は、嬉しくもあり、いささか驚いた。あの時、ずいぶんたくさんの幼虫がいたのだが、流石にほとんど飛び立ってしまったようで、1頭だけ、フェンスにとまっていた。

途中には、クチナシの花が咲き、エゴノキの実も揺れていた。ヒマワリは、ほとんどが固い蕾であったが、1輪だけ鮮やかな黄色い花をつけていた。散歩道は、静かで心和む空間が広がっていた。

2020/7/8 オオヨシキリ Oriental Reed Wabler

オオヨシキリの画像

寒い間は、枯れ草色が広がっていた葦原。春から初夏を経て今、葦原は夏の暑さに向かって、緑色に染まり美しく目に優しい。その葦原で、元気な声で囀っているのは、オオヨシキリ。♪ギョギョシ ギョギョシ ♪ギョギョシ ギョギョシ♪ この元気な声を聞くと、こちらも力が湧いてくるような気がする。

「ぎょうぎょうし 口から先に生まれたか」 小林一茶の句に詠まれたように、やかましいほどに賑やかである。もうしばらくすると、この元気な声もピタリと止んで、静かな静かな葦原に戻ってしまう。近いうちに、もう一度葦原を訪ねてみたいものである。

2020/7/9 モンシロチョウ他

モンシロチョウの画像

自宅から少し歩くと静かな散歩道が広がって来る。足元を見ると赤い小さな実が、たくさん落ちている。ヤマモモの実である。これは、ジャムにすると美味しいと教えて頂いたが、拾って持ち帰る訳にもいかず、見上げると濃い緑の葉の間から、赤い実がたくさん顔をのぞかせている。私の手の届く範囲ではなく、あまりにも高い場所である。

今年も見られて良かったなあと感謝しつつ、少し進むとムラサキ色の綺麗な花が見えた。柳花笠という花である。サンジャクバーベナとも言うらしい。すぐ近くには、ラベンダー畑が広がっている。

ラベンダー畑では、モンシロチョウが数頭待っていて、実に可憐で美しい。他に、ヒメアカタテハ、ベニシジミも姿を見せてくれた。ラベンダー畑は、大人気である。

2020/7/10 ヒバリ Eurasian Skylark

ヒバリの画像

草原性の鳥たちとの出会いを求めて訪ねた葦原。冬の間は、猛禽のポイントになっているが、今の時期は、カメラマンの姿もなく、実に静かである。その葦原に到着して程なく、目に飛びこんで来た鳥がいる。緑の舞台に座っているような、何とも不思議なスタイルで、遠くから「一体、何の鳥?」と思って目をこらして見た。

良く良く見れば、ヒバリである。囀りも聞こえないし、冠羽も立っていないようなので、この個体は、雌であろうか。この植物の名前は、分からないが、かなりしっかりしているらしく、ヒバリは、座り心地が良さそうである。時折、目をつぶったり、右を向いたり、左を見たり、その仕草の何とも愛らしいこと。お邪魔をしないように短時間で、その場を離れたが、ヒバリの表情が目に焼き付いている。

2020/7/11 ツバメシジミ他

ツバメシジミの画像

自宅から、ほんの少し足を運んだだけで静かな散歩道が広がり、時折、出掛けてみる。折々に様々な出会いがあり、今まで、イソヒヨドリに会えたり、オナガの群れに会えたり、ツミをちらっと見かけたこともあった。

今の季節は、チョウとの出会いが楽しみである。この日は、ツバメシジミ、ヤマトシジミ、ヒカゲチョウとの出会いがあった。トンボも飛んできて目の前にとまった。ノシメトンボのようである。ヤマトシジミは、カタバミにとまるのが定番であるが、この日は、矢車草にもとまってくれた。珍しいチョウとの出会いはないが、また出掛けてみたいと思う。

2020/7/12 アオバズク Brown Hawk-Owl

アオバズクの画像

青葉若葉の頃に飛来するというアオバズク。今年も姿を見せている頃だろうと6月に入って二度出掛けてみたのだが、空振り。飛来していることは確かだと地元の方のお話であった。

ずっと気になっていたが、三度目の正直で見られるかもしれないと出掛けてみることにした。すでに先客の方が三名ほどいらして、レンズを向けている方角を見ると高い高い木の上にアオバズクの姿が見えた。ヤレヤレ。やっと会えたと胸をなで下ろし、何とか写真を撮ることが出来た。

今度は、雛の巣立ちの頃に訪ねてみたいものである。

2020/7/13 アカガシラサギ Chinese Pond Heron

アカガシラサギの画像

初夏の声を聞くと、この鳥の飛来のニュースがちらほら聞こえて来る。その鳥の名は、アカガシラサギ。この鳥がサギ山に姿を見せるようになって6年になるという。何度か足を運んだことのあるサギ山だが、私は、まだ一度もこのサギ山でアカガシラサギの姿を見ていない。

今季は、結構、頻繁に姿を見せているらしいとの風のたより。思い切って出掛けてみることにした。現地に到着して程なく、アカガシラサギが姿を見せてくれた。ごちゃごちゃとした背景であったが、その姿を認めた時は、嬉しかった。少しの間、姿を見せてくれるが、すぐに笹藪のようなところに潜り込んでしまう。待つことしばし。見通しの良いところに姿を見せてくれた。雨が降る前で、かなり暗く飛び立つ瞬間がブレブレ写真であったのが心残りである。

2020/7/14 ツミ Japanese Sparrowhawk

ツミの画像

毎年、出会いを楽しみにしている野鳥は、数多いが、その中で6月末頃から7月半ばにかけて気になるのが、ツミの巣立ちである。今年も気になって6月に足を運んでみたのだが、早すぎたのだろうか、姿を確認することが出来なかった。

そろそろ巣立雛が見られるかもしれないと7月に入ってから出掛けてみると数日前に5羽巣立ったという。本当は、6羽いたそうであるが、1羽は、残念な結果になったらしい。

しばらく待つと、あの懐かしいツミの声が聞こえて来た。声のする方向に行って見ると高い木の上に1羽のツミの姿が見える。別の方角には、暗い林の中で、2羽が並んでいる。前日までは、5羽が固まっていたというが、もう自力であちこち飛び回れるようになったようだ。これから日に日に逞しさを増していくことであろう。

2020/7/15 トラフズク Long-eared Owl

トラフズクの画像

今年の梅雨は、ずいぶん雨量が多く、各地に被害をもたらし胸痛む思いがする。梅雨明けまで、まだ大分かかりそうなので、雨の合間を縫って気になっていたトラフズクのポイントに足を運んでみた。天気予報では、午前中、雨の上がる時間帯もあるようだったので、出掛けてみたのだが、予報に反して、小雨ながら降っている。それもだんだん雨脚が強くなりそうだ。

心細い思いで現地に到着すると地元の方と思われる方がお一人いらして、すぐにトラフズクのいる場所を教えてくださった。雛の姿は見つからないという。何とか数枚撮れたので、短時間で、その場を離れた。トラフズクのお母さんのようであった。木の下でじっと雨宿り。雨の日、鳥たちはどうしているのだろう?ずっと気になっていたが、思いがけず、その光景を見ることが出来た。

2020/7/16 オナガ Azure-winged Magpie

オナガの画像

不思議なことにツミとオナガは、ほとんど同じところで営巣する。オナガが、子育てをするのにツミの力に頼っているのだろう。何と言ってもカラスが大敵であるから、自分たちの力だけでは、防ぎきれないのかもしれない。

ツミのいる公園では、オナガにも出会った。鳴き声だけは、たくさん聞こえるのだが、葉の生い茂った木々の中に入ってしまい、なかなか姿を見せてくれない。それでも1羽、空抜けながら、全身が見える位置に姿を見せてくれた。オナガの声は、好きにはなれないが、姿は、とても美しいと思う。

2020/7/17 アオサギ Grey Heron

アオサギの画像

梅雨とは言え、あまりに多い雨量に戸惑っておられる方々も多いことだろう。地球温暖化の影響ということらしいが、この先、一体地球はどうなるのだろうか。不安材料が次々に湧き上がってくる。

少し前に訪れた蓮田でアオサギに出会った。蓮の葉の繁り具合も程よくてアオサギが、いつもより美しく見えた。少しの間、様子を見ていると一歩、また一歩と蓮田の中を歩いて行く。かなり用心深く歩いて行く様子が微笑ましくてカメラを向けてみた。

抜き足、差し足、忍び足。まさにこの言葉がピッタリ。広い蓮田に1羽のアオサギ。この後、食事の調達は、無事に出来たのだろうか。蓮の葉に姿が隠れてしまい、この先のストーリーを語れないのが残念である。

2020/7/18 アオバズク Brown Hawk-Owl

アオバズクの画像

毎年、繁殖のために飛来するアオバズク。今季も元気な姿を見せてくれた。洞の中で、雛と共に過ごす時間が長い雌のアオバズクも外に出て姿が見られると言う。巣立ちも間近に迫っているのだろうか。現地に足を運んでみると、暗い木陰に雄も雌も姿を見せてくれていた。

やはりお母さんアオバズクは、優しい顔をしている。お父さんアオバズクの威厳のある顔は、頼もしくも魅力的でもある。無事に子育てをして、来季も元気な姿を見せて欲しいものである。

2020/7/19 ケリ Grey-headed Lapwing

ケリの画像

私は、四季を問わず田んぼの光景が大好きでしばしば田んぼに足を運んできた。その田んぼでは、鳥たちに出会うのも野の花を見るのも楽しみである。最近は、残念ながらスズメやカワラヒワなどを見かけることが少なくなって何ともやりきれない。タマシギやヒクイナに会うこともなくなってしまった。

それでも時折、田んぼに足を運んでいる。いつものように田んぼを回り始めると見慣れない鳥が2羽飛んで来た。「あれは、何?」思わず呟いてしまった。緑の苗がグングン伸びて緑の絨毯を敷き詰めたようになっている田んぼにその2羽は、降りた。かなり遠くに降りたのだが、何とか姿が確認出来る。何とケリである。この付近で今の時期にケリを見ることは珍しい。何とも嬉しい出会いであった。

2020/7/20 ヨシゴイ Yellow Bittern

ヨシゴイの画像

鳥たちの巣立ちの時期を迎え、あちこちで巣立って間もない雛の姿を見かける機会が多くなっている。それと同時に、親子の絆、親が子に注ぐ愛情を鳥たちの姿からヒシヒシと感じるのは、何とも嬉しく貴重な体験と思い感謝している次第である。

葦原では、ヨシゴイが巣立ちをし、雛の姿が見られるようになっていた。頭部の羽毛がフワフワで、それが幼さを感じさせ、愛おしくなってくる。独特の鳴き声が、あちらからもこちらからも聞こえて来るので、おそらく10羽近い雛が葦原の中にいるのではないだろうか。

それぞれが、軽やかに飛べるようになるには、まだ少し時間がかかりそうである。

2020/7/21 ヒヨドリ Brown-eared Bulbul

ヒヨドリの画像

雨の日が続き、自宅で過ごす時間が長くなっている。リビングで新聞を読んでいると聞き慣れない声が聞こえて来た。声の主は、明らかに鳥であろう。金属的な感じで少々耳障りな声である。

ベランダに出てみると白いキョウチクトウが咲き始めている。そのキョウチクトウの近くに鳥の姿が見えた。良く良く見れば、ヒヨドリの若である。今まで、ヒヨドリには、数多く出会ったことがあるが、ヒヨドリの幼鳥を見る機会は、一度もなかった。

急いでカメラを持ち出し、レンズを向けてみた。口を開けて親鳥を呼んでいるのだろうか。ヒヨドリと言えども、幼鳥は、可愛いものである。

2020/7/22 コジュリン Japanese Reed Bunting

コジュリンの画像

ずっと気になっていたコジュリン。前回訪ねた折には、あの独特の鳴き声が、全く聞くことが出来ず、探すのに苦労した。それでも何とかコジュリンの姿を見ることが出来てホッとしたのだった。

今回は、どうだろう。やはり鳴き声が、聞こえて来ない。心配しながら、草原を見て回ると、かすかに♫チョッピチュリリリピッ♫の声が聞こえて来た。かなり遠くにいるらしい。もう少し回ってみよう。

野の草も探しながら、さらにコジュリンを求めて回ってみる。何とかなり近いところにコジュリンの姿を発見!そのコジュリンを見ていると、別の鳥が姿を見せた。それは、コジュリンの雌である。何とも嬉しい出会いであった。

2020/7/23 スズメ Eurasian Tree Sparrow

スズメの画像

5月の連休の頃、農家の方々が、丹精込めて植えられた早苗。今では、逞しく元気に育って緑一色の光景が広がる。鳥たちの少なくなった昨今、以前のような鳥たちとの出会いは、期待出来ないが時折、田んぼに足を運んでいる。

一番会いたかったのは、スズメ。数年前までは、行く手を遮るほどのスズメが農道に集まり、ワッと飛び立つ様をいくらでも見られたのだが、今は、ごく希に出会うくらいである。

この日、嬉しいことに車の行く手にスズメの群れを見ることが出来た。撮影には、厳しい角度であったが、スズメたちが気を利かしてくれたのだろうか。緑の背景の良いポジションに飛んでくれた。何とも嬉しい出会いであった。

2020/7/24 クロハラアジサシ他

クロハラアジサシの画像

サンカノゴイに出会った沼のほとり。その後、しばらく足を運んでいなかったが、久しぶりに出掛けてみると何と目の前をクロハラアジサシが、何度も何度も飛んで行く。

沼のほとりでクロハラアジサシが、見られることがあるとは聞いていたが、いつもかなり遠くを飛んでいるのを見るだけであった。時折、小雨の降る暗い日であったので、なかなか難しかったが、何とか撮れてホッとした。

帰路、名物のカンタ君にご挨拶。元気な姿を見せてくれた。道路には、ツバメの姿。すぐ近くの田んぼでは、キジの親子の姿を見ることが出来た。沼のほとりは、のどかである。

2020/7/25 ハクセキレイ White Wagtail

ハクセキレイの画像

農道を走っていると、行く手にハクセキレイの姿。成鳥である。よく見かける光景なので、気にとめることもなく、通り過ぎようとしたのだが、すぐ近くの水たまりにハクセキレイの幼鳥の姿が見えた。

流石に気になり、良く良く見ると親鳥が口元に何かくわえている。車をとめて、しばらく様子を見ていると、親鳥が、幼鳥のところに近づいて来た。お食事の時間だったようである。幼鳥は、おねだりするような素振りを見せ、何とも愛らしかった。慌てて、肝心なところがぶれ写真になってしまったが、偶然の嬉しい出会いであった。

2020/7/26 アオバズク Brown Hawk-Owl

アオバズクの画像

雨の日、鳥たちは、どのように過ごしているのだろうか。洞の中にいるアオバズクの雛は、どうしているのだろう。なかなか巣立ちしないアオバズクの雛。きっと親心で洞の中にしばらく止まるよう説得しているのではないかと想像してしまう。たとえ洞の中に雨露が入り込んだとしても、下界に出るよりは、安全であろう。

しかし、あまり長く洞の中にいると大きく育ちすぎて、それもまた心配ではないのだろうか。今日か明日かと気をもみながら、何日経過しただろうか。アオバズクの巣立ちは、毎年楽しみである。

2020/7/27 コチドリ Little Ringed Plover

コチドリの画像

今年の梅雨は、雨の日が多く、場所によっては、大きな被害が出て何ともお気の毒なことである。これも地球温暖化の影響なのだろうか。水不足も困るが、水が多すぎると洪水になったり、頭の痛いことである。

雨の合間を縫って時折、田んぼに足を運んでいる。稲の緑が美しく目も心も癒やされる思いがする。場所によっては、稲穂がずいぶんしっかりしてきている。田んぼの一角に水たまりが出来ているところがあり、そこに小さな鳥の姿が見えた。コチドリだった。最初、1羽だけ目に入ったが、もう1羽がつかず離れずの位置でご馳走探しをしている。

ここは、食材が豊富なのだろうか。他を回って、もう一度この草地に寄ってみると二羽のコチドリの姿がまだあった。

2020/7/28 キジ・ゴイサギ

キジの画像

鳥見を始めるようになったきっかけは、沼のほとりで出会ったコブハクチョウであるが、今では。増え過ぎて色々問題になっている。そのコブハクチョウを横目で見ながら、時折、田んぼに足を運んでいる。

以前のような出会いは、全くと言って良いほどなくなってしまった。例えば農道の草むらにカワラヒワが群れで姿を見せる風景は、当たり前のことと思っていたが、今では、一羽のカワラヒワに会うことさえ難しい。

そのような中で、今季も出会いの機会が多いのが、キジである。特にキジの雄には、良く出会う。ゴイサギは、ごくたまにであるが出会えると嬉しくなってくる。田んぼの緑を楽しみながら、また、ゆっくり回ってみたいものである。

2020/7/29 イソシギ Common Sandpiper

イソシギの画像

時折、雨が降り、暗い空模様の日。田んぼに到着早々、小走りに目の前を横切った鳥がいた。急いで確認すると、それはイソシギであった。久しぶりの嬉しい出会いである。車の中から、慎重にレンズを向ける。

それにしても良く動く。それでも、ほとんど左方向に移動して行くので、何とかレンズを向け続けることが出来た。先日、クサシギを見たのだが、あまりに遠すぎて写真に撮れず、とても残念な思いをした。イソシギをゆっくり観察出来たので今度は、クサシギに会いたいものである。

2020/7/30 カルガモ Eastern Spot-billed Duck

カルガモの画像

時折、足を運ぶ田んぼ。緑が一面に広がり、何とも爽やかな気分に浸ることが出来る。そこは、私の一番心癒やされる場所である。その田んぼも稲穂がかなりしっかりしてきて場所によっては、来月半ばには、収穫できるのではないかと思えるところもある。今年は、長雨続きで冷害が心配されているが、来月になれば、太陽が顔を出し、実り豊かな田んぼにしてくれることだろう。

その田んぼで、カルガモの親子に出会った。今まで公園の池でカルガモの親子に会ったことはあるが、田んぼで親子の姿を見たことは一度もなかった。田んぼでカルガモの親子に会いたいという願いが通じたようで何とも嬉しかった。こども達は、大分成長し、小学生くらいの感じであったが、まだまだ幼さを残し、何とも愛くるしかった。天敵に襲われることなく、元気に成長して欲しいものである。

2020/7/31 ヒバリ Eurasian Skylark

カルガモの画像

今年の梅雨は、雨の日が、あまりに多く、所によっては、大雨の被害が出て何ともお気の毒なことである。水不足も心配であるが、多すぎるのも大きな災害に繋がり、何とも難しい。当地でも洪水注意報が出たことがあったが、被害は免れたようでホッとしている。

時折、足を運ぶ田んぼで、ヒバリに出会った。三宮麻由子氏に寄れば、 「ヒバリは春の季語だが、声の広がりを聞くなら夏ヒバリのほうが適していると思う。夏ヒバリが聞けるときは天候が安定していて、声の位置を正確に追える。」と言う。ヒバリと言えば、春を連想しがちだが、この言葉にハッとなった。今後、観察するときの手がかりにしたいと思う。

田んぼを更に回ると電柱には、ノスリが悠々ととまっていた。