草原性の鳥たちとの出会いを求めて訪ねた葦原。冬の間は、猛禽のポイントになっているが、今の時期は、カメラマンの姿もなく、実に静かである。その葦原に到着して程なく、目に飛びこんで来た鳥がいる。緑の舞台に座っているような、何とも不思議なスタイルで、遠くから「一体、何の鳥?」と思って目をこらして見た。
良く良く見れば、ヒバリである。囀りも聞こえないし、冠羽も立っていないようなので、この個体は、雌であろうか。この植物の名前は、分からないが、かなりしっかりしているらしく、ヒバリは、座り心地が良さそうである。時折、目をつぶったり、右を向いたり、左を見たり、その仕草の何とも愛らしいこと。お邪魔をしないように短時間で、その場を離れたが、ヒバリの表情が目に焼き付いている。