二番穂もほとんど見られなくなった田んぼ。殺風景な風景が、どこまでも続く。乾ききった田んぼには、鳥たちの姿もない。それでも何か出会いはないものかと、時折、田んぼに足を運んでいる。その田んぼで、突然、1羽の大型の鳥が飛んできた。どうやらノスリのようである。何か獲物を見つけて舞い降りたのかと思ったが、どうやらそうではないらしい。
辺りをキョロキョロして、獲物を探しているように見えた。右を向いたり、左を見たり。何度も同じことを繰り返し、程なく飛び立った。本当にわずかな時間であったが、ひととき楽しむことが出来た。殺風景な田んぼで、思いがけず嬉しい出会いであった。