稲穂が揺れる頃は、黄金色に輝いていた稲田も、今は、すっかり冬枯れの田んぼになり、褐色の世界が広々とどこまでも続いている。その田んぼで、出会いの機会が多くなっているのがタヒバリである。結構、警戒心が強いので、車で近づいても飛ばれてしまうことがある。
この日の出会いのタヒバリは、実に大らかであった。車から、かなり近い距離であったが、ゆったりしていて、角度を色々変えて歩き回っていた。奥の方にも数羽のタヒバリの姿が見えたので、群れでこの田んぼに降りたのであろう。胸の斑も背中の模様もシックで美しい。ゆっくり観察出来たことに大いに感謝している次第である。