雲の厚い日だった。冷たい風も吹いている。越冬しているシギチとの出会いを求めて蓮田地帯に脚を運んでみたものの、いつも午前中であれば、ほぼ100%に近い確率で会えるオオハシシギの姿も見当たらない。
辺りの蓮田をウロウロとしてみたが、遠くのタカブシギと数羽のタシギを見かけたのみである。ところが、蓮田の畦を見ると猛禽の姿が見える。ノスリである。電柱にとまっている姿を見かける機会は多いが、畦に降りているノスリを見る機会は少ない。
風が吹く度に頭のところの羽がまくれ上がり、何とも楽しい雰囲気だ。シギチでなくても、田んぼでは、こんな出会いも待っている。