タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2021/2/1 ミコアイサ Smew

ミコアイサの画像

寒い季節を迎えると出会いを楽しみにしている鳥のひとつがミコアイサである。その思いが通じたようで、先日、ミコアイサの雄と雌に会うことが出来た。今まで、何度となくミコアイサを観察してきた池のほとりでの出会いである。

その池で、今度は、ミコアイサが大きな魚を口に入れ、悪戦苦闘している場面に出会った。今まで、ミコアイサは、何を食べるのか考えたこともなかったが、この光景を目にして、ミコアイサに対して抱いていたイメージが少々変わったのも事実である。

身の丈に合ったという言葉があるが、どう見てもミコアイサの口に入れるのは、大きすぎる魚。それを見つけた仲間が横やりを入れ、遂には、奪われてしまうと言うストーリーで幕を閉じるのである。見ている私は、楽しかったが、当の本人は、必死であったことだろう。

2021/2/2 エリマキシギ Ruff

エリマキシギの画像

今季、越冬している1羽のエリマキシギ。あまりに鳥との距離があり、最初は、その存在が分からなかった。しかし、ベテランの方に教えて頂き、居場所を確認出来た後は、何度も姿を見ている。しかし、何分にも遠い。それにエリマキシギが、いつも眠そうな目をしている。

ところがある日、突然、そのエリマキシギが、目の前に現れた。タシギと一緒にいたのだが、あまりに近い。今まで見ていたエリマキシギと同一個体とは思えないほど、顔も生き生きしている。赤い脚も色鮮やかだし、美しい羽も鮮明に見える。嬉しくなって、ずいぶんシャッターを押してしまった。嬉しい嬉しい出会いであった。

2021/2/3 オオハシシギ Long-billed Dowitcher

オオハシシギの画像

越冬するシギチの中で、ほぼ毎年顔を見せてくれるのがオオハシシギである。今季も、たくさんのオオハシシギが滞在し、元気な姿を見せてくれ有り難く思っている。

ずいぶん前から同じ蓮田に姿を見せてくれるようになったのだが、今季は、同じ蓮田にタシギも数多く姿を見せ、蓮田は、ラッシュ状態である。不思議なことにオオハシシギもタシギも午前中に姿を見かけることが多い。午後には、どこか他の蓮田に移動してしまうようである。

水浴びしたり、羽繕いしたり、それぞれ思い思いに行動しているオオハシシギ。もうしばらくゆっくり滞在して貰いたいものである。

2021/2/4 スズメ Eurasian Tree Sparrow

スズメの画像

久しぶりに訪ねた静かな海辺。期待していた鳥たちの姿はなく、ひっそりとして何とも寂しい限りであったが、海辺の草むらに姿を見せてくれたのは、スズメ。群れで何羽いただろうか。

ベージュ色の世界が大好きな私には、その出会いがとても新鮮で美しく目に心に残るものとなった。枯れた草の穂先を啄むスズメの姿は、とても無心で何とも愛らしい。その出会いもほんのひとときであった。一期一会。スズメとの出会いも私にとっては、嬉しく大切なものである。

2021/2/5 ハジロカイツブリ Black-necked Grebe

ハジロカイツブリの画像

寒い季節を迎えると鳥たちとの出会いを楽しみに出掛ける海辺。久しぶりに訪れてみると岸壁近くには、たくさんの釣り人の姿。びっしりと並んだ釣り人の姿に唖然とし、これでは、鳥たちも近づかないであろうとあっさりと断念した。

しかし、一瞬であったが、釣り人の隙間から見えたのが、このハジロカイツブリである。沼のほとりで例年、たくさん見かけていたのだが、今季は、あまり足を運ばなかったこともあって、まだ出会っていなかった。赤い眼が印象的なハジロカイツブリ。あっという間に潜ってしまい、わずか数秒の出会いであった。

2021/2/6 ノスリ Common Buzzard

ノスリの画像

雲の厚い日だった。冷たい風も吹いている。越冬しているシギチとの出会いを求めて蓮田地帯に脚を運んでみたものの、いつも午前中であれば、ほぼ100%に近い確率で会えるオオハシシギの姿も見当たらない。

辺りの蓮田をウロウロとしてみたが、遠くのタカブシギと数羽のタシギを見かけたのみである。ところが、蓮田の畦を見ると猛禽の姿が見える。ノスリである。電柱にとまっている姿を見かける機会は多いが、畦に降りているノスリを見る機会は少ない。

風が吹く度に頭のところの羽がまくれ上がり、何とも楽しい雰囲気だ。シギチでなくても、田んぼでは、こんな出会いも待っている。

2021/2/7 ベニマシコ Long-tailed Rosefinch

ベニマシコの画像

ずっと気になりながら、なかなか足を運べなかった沼のほとり。気になっていたのは、トモエガモの群れである。今季は、岸辺近くに群れで姿を見せてくれると聞いていたのだが、なかなか都合がつかなかった。

現地に着いてみると数人のカメラマンがスコープを覗いているが、どうやらトモエガモは、見当たらないらしい。オナガガモは、おびただしいほどの数を見せてくれているのだが、私には、見つけることが出来なかった。

諦めて引き上げようとしたとき、あの懐かしい声が聞こえて来た。♬ピッピポ♬ピッピポ♬の声である。枯れた茂みの中を目を凝らしてじっと見つめる。茂みの中で動く気配。ベニマシコである。嬉しい嬉しい出会いであった。

2021/2/8 ヒシクイ Bean Goose

ヒシクイの画像

今季、ハクチョウの郷には、1000羽を超えるコハクチョウ、オオハクチョウが飛来している。そのハクチョウの群れの中に1羽のヒシクイの姿が見られると聞いて、ずっと気になっていた。

一度、訪れたときは、時間が遅かったこともあって、ハクチョウたちと共に、田んぼに採餌に出掛けてしまった後のようで、姿を確認することが出来なかった。

曇りがちの日であったが、再訪してみると田んぼの奥の方で、コハクチョウ、オオハクチョウと共に1羽のヒシクイの姿が目に飛びこんで来た。どなたも注目する人がいないのは、皆さん、もう充分に撮影しているからであろう。私は、嬉しくなって何枚も何枚もシャッターを押した。私にとっては、嬉しく心に残る出会いであった。

2021/2/9 コハクチョウ Tundra Swan

コハクチョウの画像

自宅からそう遠くないところに白鳥の飛来地がある。主にコハクチョウであるが、オオハクチョウも混じり、時には、アメリカコハクチョウの姿もある。決まった時間に給餌があるので、そのおこぼれに預かろうとオナガガモの姿もたくさん見える。

今季、最大で千羽を超えたと言うコハクチョウとオオハクチョウ。なかなか足を運べなかったが、やっと赴いてみると実にたくさんのコハクチョウ、オオハクチョウの姿があり、胸がいっぱいになってしまった。このような光景を間近に見られる幸せ。今月末には、北へ旅立って行くであろう白鳥たち。たっぷり栄養補給して長旅に備えて欲しいものである。

2021/2/10 コアオアシシギ Marsh Sandpiper

コアオアシシギの画像

越冬しているシギチに会いたくて何度か足を運んでいる蓮田地帯。今季、たくさん数を見せてくれているのは、オオハシシギである。訪れる度に姿を見せてくれるので嬉しくなる。

たった1羽であるが、この地帯では、越冬することが稀と言うのが、コアオアシシギ。時々、不在のこともあるが、程よい位置に姿を見せてくれることが多い。この日も、光線も程よく、近距離で撮影することが出来た。優しい少女のようなイメージのコアオアシシギ。大好きなシギのひとつである。

2021/2/11 タゲリ Northern Lapwing

タゲリの画像

越冬しているシギチに会いたくて時折、訪れる蓮田地帯。一番出会いの機会の多いのは、タゲリであろうか。晩秋の飛来当初は、数十羽の大きな群れで姿を見かけるのだが、徐々に分散し寒い季節には、単独でいる姿を見かけることが多い。

この日の出会いも広い広い蓮田にたった1羽で優雅に羽繕いをしているタゲリに出会った。蓮田に程良い具合に水が入り、羽繕いしている姿が水鏡になって、何とも美しい光景であった。もうしばらく滞在してくれることであろう。旅立ちの日まで、ゆっくり羽を休め、たっぷり栄養補給して貰いたいものである。

2021/2/12 散歩道のひとこま

ソシンロウバイの画像

久しぶりに近隣を歩いてみた。神社の境内には、紅梅がほころび早春の訪れを感じさせてくれた。上空を見上げるとチョウゲンボウが飛んでいる。少し歩くとソシンロウバイの黄色の花が目についた。

公園にたどり着いて、ほっとひと息。ボケの花がいくつか咲いている。実のようなものもある。さっと飛んで来て目の前の杭にとまったのは、ジョウビタキ。今季、ジョウビタキに会う機会が少なかったので嬉しくなる。木の枝が体に影を作って残念だが、数枚写真を撮る。

散歩道は、実にのどかである。

2021/2/13 ヒクイナ Ruddy-breasted Crake

ヒクイナの画像

昨シーズンも姿を見せて話題になっていたのは、ヒクイナ。会ってみたいと思いながら、なかなか足を運べないでいた。一度、様子を見に行ったのだが、全くその気配がなく、諦めて帰ってしまった。

今回、再度訪ねてみると♬キョッキョッ♬キョッキョッと聞き覚えのある声が聞こえて来る。これは、間違いなくヒクイナがいるに違いない。そう思ってしばらく待ってみた。ヒョイと飛んで湿地に降り立ったのは、紛れもなくヒクイナである。久しぶりに見るヒクイナ。ほんのひとときであったが、嬉しい出会いであった。

2021/2/14 オオハシシギ Long-billed Dowitcher

オオハシシギの画像

今季、越冬中のオオハシシギ。あまりに数が多いので、どのように撮影したら良いのか戸惑うことが多い。この日出会ったオオハシシギ。1羽の採餌中の様子が気になったので、そのオオハシシギに焦点をあてて撮ってみた。

蓮田は、柔らかいドロドロの地質のようなので、オオハシシギの長い嘴が、どろんこになってしまう。それでも懸命に格闘している姿が、何とも微笑ましかった。この食事は、はたして美味しかったのだろうか。

2021/2/15 タヒバリ Buff-bellied Pipit

タヒバリの画像

ひっそりとして人気のない公園。広々と芝生も広がり、小さな池もある。公園の周りは、松林になっていて散歩するには、最適と思うが何故かどなたの姿もない。

その公園の芝地に動く鳥影。松林がすぐ近くにあるので、ビンズイに違いないと思ったが、良く良く見るとタヒバリである。このような環境でタヒバリを見たことがないので、とても新鮮な思いで、しばらく動きを観察していた。数羽が円陣を作り、時折、飛び立って、またそれぞれが草の実らしいものを啄んでいる。

静かな公園ののどかなひとときである。

2021/2/16 セイタカシギ Black-winged Stilt

セイタカシギの画像

今季、越冬しているシギチの中で、一番数が多いのは、オオハシシギである。何度も触れるが、最大で36羽というからかなりの数である。そのオオハシシギがいる蓮田には、これまた凄い数のタシギが姿を見せてくれる。他には、タカブシギ。全国的には、かなり数が減り絶滅危惧種に指定されていると言うが、この蓮田地帯では、たくさん見かける機会があり有り難いことである。

その蓮田近くで時折、姿を見せてくれるのがセイタカシギである。いつも1羽でポツンといる姿は、何とも愛おしい。この日も、広い蓮田にポツンと1羽でいたが、一心にドジョウをとっていた。脚の長さもスタイルの良さも羨ましい限りである。

2021/2/17 ウミアイサ Red-breasted Merganser

ウミアイサの画像

打ち寄せる波が見たくなり、久しぶりに海辺に出掛けてみた。風がかなり出るような予報であったが、とても穏やかな日となり、期待していた波も穏やかすぎて少々物足りない感じであった。

鳥との出会いは、期待していなかったのだが、思いがけずウミアイサの雌に出会った。カモたちの姿もほとんどなくて寂しい海辺にぷっかりと浮かび上がって来たのがウミアイサであった。予期せぬ出会いで嬉しくなり、シャッターを押す指に思わず力が入った。

のどかな海辺。またゆっくり出掛けてみたいものである。

2021/2/18 ヒバリ Eurasian Skylark

ヒバリの画像

数年前に比べると鳥たちとの出会いが少なくなって、何とも寂しい限りである。それでも今季、白鳥の郷には、千羽を超えるコハクチョウ、オオハクチョウが飛来し、たくさんの人たちを楽しませてくれた。まだ少数残っているようであるが、元気に旅立って欲しいものである。

冬の間は、田んぼでノスリやチョウゲンボウなど猛禽類との出会いが結構あって楽しませて貰ったが、出会いの機会が少しずつ減っている。この日、ゆっくりゆっくり田んぼを回って出会ったのは、ヒバリとツグミであった。ヒバリの囀りが聞こえるので、どこか離れたところにいるのかと思ったのだが、何と、すぐ近くに2羽のヒバリがいてビックリ。ゆっくりその出会いを楽しむことが出来た。春は、そこまで来ている。

2021/2/19 ベニマシコ Long-tailed Rosefinch

ベニマシコの画像

枯れた葦原の中から懐かしい声が聞こえて来る。♬ピッピポ♬ピッピポ♬この声が聞こえて来ただけでワクワクしてしまう。大好きなベニマシコの声である。

枯れ草の中にわずかにベニマシコの姿が見えたが、しばらく待って、ようやくすっきりしたところに姿を見せてくれた。ベニマシコの優しい紅色が大好きである。どうやらお食事タイムのようで、しばらくゆっくり姿を見せてくれた。近くには、雌の姿も見え隠れして何とかその姿を捉えることが出来た。嬉しい出会いであった。

2021/2/20 タカブシギ Wood Sandpiper

タカブシギの画像

久しぶりに訪ねた蓮田地帯。前回訪ねた時は、蓮田になみなみと水が入っていて、これでは、シギチの観察は無理であろうと半ば諦めたのだが、今回は、何とカサカサに乾いている。あれほど入っていた水は、どこに消えてしまったのだろうか。

カラカラの蓮田では、いつもほぼ間違いなく見られるタシギの姿もない。いくつかの蓮田を回って、やっと数羽のタシギを確認。ほぼ諦めていたところ、畦に動く鳥影。1羽のタカブシギであった。すぐ近くには、ナズナが揺れて春の訪れを感じさせてくれた。

2021/2/21 モモイロペリカン Great White Pelican

モモイロペリカンの画像

全国的に有名な沼のほとりの人気者。その名は、カンタ君。初めてカンタ君に出会ったのは、18年ほど前である。漁師さんと仲良しで、漁でとれた小魚をご馳走になって暮らしている。

初めて会った日から、ずいぶん歳月が流れ、お互い、ずいぶん年を取ったものである。カンタ君の頭髪が風に揺れる様を眺めていると自分の年齢と重ね合わせて、何とも胸に熱いものがこみ上げて来る。

沼のほとりのカンタ君。これからも元気で長生きして欲しいものである。

2021/2/22 散歩道

メジロの画像

日差しが日に日に柔らかくなり、春の気配があちこちに漂っている。木々の間からメジロの声がするのだが、なかなか写真を撮れる位置には、姿を見せてくれない。チラチラと姿が見えるので、少し様子を見ていると、やっと何とか姿を見せてくれた。久しぶりのメジロとの出会いである。

少し離れた松林のところでは、モズに出会った。尾をふりふり辺りの風景を楽しんでいる様子。ぱっと飛んで、また別の木に飛び移って行く。

散歩の帰りは、いつの間にか夕暮れ。茜色の空が妙に心に染み入り懐かしい人々の顔が浮かんで来る。

2021/2/23 キタキチョウ他

キタキチョウの画像

暖かい日差しに誘われて、野の花でも愛でようかと野道を歩いてみることにした。あら!一瞬驚いた。モンシロチョウが飛んでいる。ヒラヒラヒラヒラ。その動きを目で追いかけたが、とまってくれない。

次に出会ったのは、赤みがかった蝶。何かな?一瞬分からなかったが、やっと止まったのでキタテハと判明。今度は、キタキチョウが飛んで来てオオイヌノフグリにとまった。ブルーの小さな花に黄色い蝶。なかなか綺麗である。ヤマトシジミにも出会った。暖かさに誘われて蝶たちが活動期に入ったのだろうか。

木立の中に入ると、野道とはまた違った世界。そこでは、ムラサキシジミが翅を広げて待っていてくれた。

2021/2/24 モズ Bull-headed Shrike

モズの画像

今季、まだオオジュリンとの出会いがなく、沼のほとりの葦原を訪ねてみた。昨シーズンもその前も、沼のほとりの葦原でオオジュリンを何個体も見ているからである。

橋の上から、じっと葦原を眺めるが、鳥の気配は全くなくて、湖面に浮かぶヨシガモやカルガモ、オオバンなどの姿が見えるだけである。ぼんやり湖面を眺めていると左手から何やら飛んで来た。待望のオオジュリンかもしれない。胸弾む思いで、葦原にレンズを向けてみる。残念ながら、それはモズであった。しかし、若い個体のようで、葦原のモズは、なかなか可愛かった。

少し離れた所では、カワセミが姿を見せ、きょとんとした顔でイタチがこちらを見つめていた。空を仰ぐと飛行機雲。辺りには、春の気配が漂っている。

2021/2/25 カンムリカイツブリ Great Crested Grebe

カンムリカイツブリの画像

ウミアイサに出会った海辺で、カンムリカイツブリにも出会った。カンムリカイツブリは、沼のほとりや近くの河川でも見られるが、今季は、あまり出掛けていないので、この出会いも新鮮であった。

少し離れた位置に2羽のカンムリカイツブリがいて、しきりに潜水を繰り返していた。どうやら美味しい魚を見つけたようである。活きの良いピチピチはねる魚を口にして満足そうなカンムリカイツブリ。最後は、ゴックンと豪快に飲み込んでいた。きっと美味しかったことだろう。

2021/2/26 イカル Japanese Grosbeak

イカルの画像

あちこちに姿を見せているというイカル。どこか近くに飛来してくれないだろうか。もしかするとヒレンジャクやキレンジャクも姿を見せてくれるかもしれない。空振りを覚悟で出掛けてみると、林の中にレンズを向けている人がいる。何と先程までイカルが居たという。しばらく様子をみたが、断念して出直してみることにした。

2日後、現地に赴いてみると、先日より遙かに多い数のカメラマンの姿。ムクノキの実を啄むイカルの姿がはっきり見える。こんなに近い距離で、まさに撮り放題の状態。久しぶりの嬉しい出会いであった。

2021/2/27 ノスリ Common Buzzard

ノスリの画像

鳥たちとの出会いの機会が、ずいぶん少なくなっているが、今季、出会いの機会が多かったのが、ノスリである。いずれも田んぼでの出会いであるが、畦に降りている姿を何度も見る機会に恵まれた。風が強くて寒さが厳しかった日、蓮田の畦に降りていたノスリを目の前に見た時のことが、一番印象深い。

少々道を間違えて回り道した日にも、ノスリに出会った。どうやら何かご馳走を食べていたようで、時折、顔を上げて辺りの様子を伺う姿勢が何とも愛らしく思われた。枯れ草色の田んぼが、緑一色になる頃には、ノスリは、移動して、また来季の出会いを待つことになるのだろうか。

2021/2/28 アトリ Brambling

ノスリの画像

少し歩くので無理かな?と思いつつ足が遠のいていた雑木林。何とか重い腰を上げて出掛けてみると林の中には、シジュウカラやメジロ、コゲラ、ヒヨドリなどが飛び交っている。鳥たちのささやきが聞こえて来るようで、何とも嬉しくなってくる。

かなり離れた位置であったが、鳥影が見えたので、レンズを向けてみると何と嬉しいことにアトリであった。アトリには、昨秋、ほんの一瞬出会って以来、出会いの機会がなかったので、嬉しさが増す。今季全く出会いの機会のなかったシロハラにも一瞬、出会え胸が弾んだ。