ずっと気になりながら、なかなか足を運べなかった沼のほとり。気になっていたのは、トモエガモの群れである。今季は、岸辺近くに群れで姿を見せてくれると聞いていたのだが、なかなか都合がつかなかった。
現地に着いてみると数人のカメラマンがスコープを覗いているが、どうやらトモエガモは、見当たらないらしい。オナガガモは、おびただしいほどの数を見せてくれているのだが、私には、見つけることが出来なかった。
諦めて引き上げようとしたとき、あの懐かしい声が聞こえて来た。♬ピッピポ♬ピッピポ♬の声である。枯れた茂みの中を目を凝らしてじっと見つめる。茂みの中で動く気配。ベニマシコである。嬉しい嬉しい出会いであった。