タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ モズ ]

2021/2/24 沼のほとり

今季、まだオオジュリンとの出会いがなく、沼のほとりの葦原を訪ねてみた。昨シーズンもその前も、沼のほとりの葦原でオオジュリンを何個体も見ているからである。

橋の上から、じっと葦原を眺めるが、鳥の気配は全くなくて、湖面に浮かぶヨシガモやカルガモ、オオバンなどの姿が見えるだけである。ぼんやり湖面を眺めていると左手から何やら飛んで来た。待望のオオジュリンかもしれない。胸弾む思いで、葦原にレンズを向けてみる。残念ながら、それはモズであった。しかし、若い個体のようで、葦原のモズは、なかなか可愛かった。

少し離れた所では、カワセミが姿を見せ、きょとんとした顔でイタチがこちらを見つめていた。空を仰ぐと飛行機雲。辺りには、春の気配が漂っている。