タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ オオヨシキリ ]

2021/6/11 夏を告げる

♬ギョギョシ、ギョギョシ♬ギョギョシ、ギョギョシ、ギョギョギョギョ♬辺りに響き渡る元気な声。大分前から、この力溢れる声が聞こえていたが、なかなか姿を見せてくれなかった。池の畔を歩いてみると、オオヨシキリの元気な声が辺りを包んでいるようであった。時には、やかましく耳障りでもあるが、この声を聞くと夏の訪れを感じる。

「行々子口から先に生まれたか」有名な小林一茶の句である。あまりにも賑やかな囀りにこのような句が生まれたのであろう。また、静かに流れる川と賑やかなオオヨシキリの囀りとを対比させ「行々子 大河はしんと 流れけり」という句も良く知られているところである。