タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2021/6/1 シベリアオオハシシギ Asian Dowitcher

シギチに関心を持ち始めてまだ日が浅い頃、田んぼで出会ったシギがいる。当時、シギチに関心を持つようになってはいたが、格別の知識があるわけではなく、そのシギとの距離もあったので、数枚撮って、その場を離れたのだった。それが、何とシベリアオオハシシギであったので、ひと騒ぎになったのだった。そのシベリアオオハシシギの綺麗な夏羽が見られると言う。数日前から情報はあるものの居場所が特定出来ず、探している方がたくさんおられるようであった。

雲の厚い日であったが、何か出会いはないかと相変わらずの田んぼ通い。その日、シギチとの出会いが全くなくガッカリしていると、声をかけて下さった方がある。大変お世話になっている知人である。「シベリアオオハシシギが、今、出ていますよ。」との嬉しい夢のようなお話。早速、現地に急行し、出会いが実現したのだった。胸弾む思いと言うが、こんなに高揚した気分を味わったことが、かつてあっただろうか。 知人に大感謝である。

2021/6/2 ホオジロ Meadow Bunting

春の渡りのシギチとの出会いを求めて、何回か田園地帯に足を運んだが、不思議なことに出掛ける度に出会うのがホオジロであった。今までも田んぼでホオジロを見かけることはあったが、寒い時期の出会いの方が多かったように思う。

出会ったホオジロは、すべて雄であった。囀るシーンを見る機会はなかったが、雌も近くにいたのだろうか。今度は、もっとゆっくり辺りを観察してみたいと思う。

2021/6/3 フクロウ Ural Owl

久しぶりに訪れた静かな公園。手入れが行き届き、実に気持ちの良い公園である。その公園の一角で、頭上を飛ぶ大きな鳥を見た。一瞬でフクロウと分かった。広げた羽が透けて見え、実に美しかった。もっと早くに気がついていれば、カメラを向けることが出来たのだが、あまりにも突然のことで、私の力では、到底無理なことであった。

こちらの気持ちが通じたのか、そのフクロウが、逆光ながら、見えるところにとまってくれた。余裕のポーズで、カキカキのシーンも見せてくれた。嬉しい嬉しい出会いであった。

2021/6/4 キジ Common Pheasant

春から初夏にかけて、田んぼで出会いの機会が多いのは、キジである。特に雄のキジに良く出会った。しばらく雌のキジを見かける機会がなかったが、出会い始めると二度、三度と見かけるものである。

この日、野の草が、程良く茂っている田んぼで、キジの雄と雌に出会った。雌のキジは、草陰に隠れることが多くて、なかなか思うような位置に姿を見せてくれなかったが、雄のキジの前を行ったり来たりして、ひとときモデルの役をしてくれたのである。田んぼを吹く風は、実に爽やかで心地が良い。

2021/6/5 アマサギ Cattle Egret

楽しみにしていた春の渡りも一段落。出会いが叶わなかったシギもあり、残念な思いもあるが、まずまずの出会いであったと感謝している。来年のことは分からないが、可能であるならば、田んぼに足を運んでみたいと願っている。

そんなことを考えながら、地元の田んぼを回ってみると、何と嬉しいことに目の前にアマサギが2羽、姿を見せてくれた。目元の婚姻色がとても綺麗に見えた。緑の田んぼに映えるアマサギの姿。アマサギとの出会いの機会が、めっきり減り、寂しく思っていたところである。嬉しい嬉しい出会いであった。

2021/6/6 カワセミ・スズメ

馴染みの公園をゆっくりゆっくり歩いてみた。今の時期は、色とりどりの花が咲き、目を心を和ませてくれる。池の畔を歩いていると、カワセミの鳴き声が聞こえて来た。辺りを見渡すと湖面を横切って桜の木の方に飛んで行くカワセミの姿が見えた。距離はあるがレンズを向けてみた。その後、何度も湖面を自由自在に飛び回り、柳の木の中に入ったり、枯れ木にとまったりずいぶん楽しませてくれた。

近くの桜の木には、スズメがチュンチュン鳴きながら、姿を見せてくれ、のどかなひとときを過すことが出来たのである。

2021/6/7 ゴイサギ Black-crowned Night Heron

アマサギとの出会いの機会も、めっきり少なくなったが、ゴイサギもあまり見かけなくなった。田んぼで、一番良く見かけるのは、アオサギである。田んぼの畦に佇んでいる姿は、哲学者風で、ちょっと近寄りがたい。アオサギは、警戒心が強く、すぐに飛ばれてしまう。そのアオサギと一緒に飛び立った鳥がいた。何とゴイサギである。

そのゴイサギの飛んで行く様を見ていると、案外、近いところに着地した。早苗もずいぶん伸びて来ているが、ほぼ全身見える状況であったので、迷わずレンズを向けた。久しぶりの出会いは、嬉しいものである。

2021/6/8 ツバメ Barn Swallow

小雨が降り、かなり暗い日であった。大好きな田んぼを車で一回り。車の前をビュンビュン飛んで行ったのは、ツバメ。いつもながら、そのスピード感溢れる飛び方には、目を見張るばかりで、レンズを向ける気にはなれない。

ところが、良く見ると、道路に小さな鳥影。どうやら巣立って程ないツバメのようである。車でかなり近づいても飛び立つ気配がない。親鳥は、餌取でビュンビュン飛んでいるのであろう。道路にいたのは、2羽だけだったので、他のツバメは、どこに行ったのだろうか。親鳥が来るのを待ってみたが、時間切れで諦め、その後の様子は、分からない。

2021/6/9 ヒバリ Eurasian Skylark

少々暗い日の田んぼ。ほとんど出会いがなくて、それでも何か出会いはないかとゆっくりゆっくり車を走らせる。田んぼの畦にヒバリが2羽。休憩中なのだろうか。レンズを向けて程なく、ヒバリが1羽、片方の羽を広げ始めた。アレ!このヒバリ、羽をケガしているのかしら?可哀想に。そう思って見ていたが、どうやら様子が違う。

何とヒバリの求愛のポーズなのである。初めて見るシーンに戸惑いながら、シャッターを押す。雌のヒバリは、知らんぷり。この後、2羽でもつれながら飛び去ったが、結果は、どうなったのだろうか。田んぼでは、いろいろな出会いが待っている。

2021/6/10 キジ Common Pheasant

春から初夏にかけて、田んぼでは、キジによく出会う。特に雄のキジの姿を見かける機会が多い。今季、雄のキジの姿を見かけることばかり多くて、雌のキジに出会うことが全くと言って良いほどなかった。ところが春の渡りのシギチの姿が見られなくなって寂しくなった田んぼで、雄と雌のキジが一緒にいるシーンを良く見かけるようになった。

母衣打ちは、やはり雌が近くにいるときに多くするようで、久しぶりに母衣打ちを見ることが出来たのである。少々暗い日で、シャッタースピードが上がらず、ブレブレであったが、これもまた風情と思っている。梅雨入り間近の田んぼは、のどかである。

2021/6/11 オオヨシキリ Oriental Reed Wabler

♬ギョギョシ、ギョギョシ♬ギョギョシ、ギョギョシ、ギョギョギョギョ♬辺りに響き渡る元気な声。大分前から、この力溢れる声が聞こえていたが、なかなか姿を見せてくれなかった。池の畔を歩いてみると、オオヨシキリの元気な声が辺りを包んでいるようであった。時には、やかましく耳障りでもあるが、この声を聞くと夏の訪れを感じる。

「行々子口から先に生まれたか」有名な小林一茶の句である。あまりにも賑やかな囀りにこのような句が生まれたのであろう。また、静かに流れる川と賑やかなオオヨシキリの囀りとを対比させ「行々子 大河はしんと 流れけり」という句も良く知られているところである。

2021/6/12 散歩道

歩くのが大変で、辛い日を送っているが、気分の良いとき、ほんの少しだけ歩いてみる。ゆっくりゆっくりあせらずにと自分に言い聞かせて。近くの公園を訪ねてみると木陰にコブハクチョウの親子の姿。外来種として嫌われているが、散歩の人たちの癒しになっているのは、確かである。皆さん、足をとめて、スマホを向ける。立派なモデルになっている。一体、何人の方々が、スマホを向けただろうか。

ベンチに座って、しばらく様子を見ていた。辺りには、色とりどりのお花が咲いて、心和ませてくれている。静かにゆっくり時間は、流れて行く。

2021/6/13 ヨシゴイ Yellow Bittern

静かな沼のほとりが、ひととき賑わう季節がやって来た。今年もヨシゴイが、たくさん飛来しているようである。サンカノゴイを確認した人もいるという。ずっと気になっていたが、所用の帰り道、立ち寄ってみた。カメラマンは、3人ほど。まだ混雑する状況ではないので一安心。

葦原では、オオヨシキリが元気な声で囀っている。ヨシゴイが、時折、飛んで行くが遠い。何とか見える位置に1羽とまっていたので、レンズを向ける。だが、ちょっと目を離した隙に飛ばれてしまった。何とか飛翔のシーンも撮れたので、この日は、これで終了。また、日を改めて出掛けてみたいと思う。

2021/6/14 バン

大好きな沼のほとり。久しぶりに訪ねてみると、みんなの人気者、カンタ君は、お休み中。小さな白い花の咲くところに姿をみせてくれたのは、バン。白い花に囲まれて、なかなか綺麗であった。次に姿を見せてくれたのは、カイツブリ。1ヶ月ほど前には、雛を連れた姿が見られたようだ。水辺の草に囲まれて、これもまた、なかなか美しい。

カラスノエンドウは、名前の通り、真っ黒な実をたくさんつけて、辺りに群生している。目の前にとまったのは、ベニシジミ。近くの葦原を飛んだのは、オオヨシキリ。沼の畔は、ゆったりと時間が流れて行く。

2021/6/15 メジロ Japanese White-eye

野の花を愛でながらゆっくりゆっくり歩いていると小さな声が聞こえて来た。う~ん。何の声だったかな?アッ!そうだ!メジロの声だ。そう思った瞬間、数羽のメジロが、目の前の桜の木に飛びこむ姿が見えた。残念だけれど、これでは写真は撮れないなあ。しばらく様子を見ていると1羽が、別の桜の木に飛び移った。

これなら何とか撮れそう。青空を背景にまずまずの位置。少しすると黒いサクランボの実をじっと見つめているようだ。次の瞬間、その黒い実をぱっくりと口の中に入れた。赤い実よりも黒い実の方が、熟して甘味があるのをメジロは、知っているのだろう。見ているだけで、心が和んで来る。思いがけない嬉しい出会いであった。

2021/6/16 ルリシジミ

6月を迎えると楽しみにしているのが、ゼフィルスである。ミドリシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ。他にも会いたい蝶は、たくさんいるが、何とか今季も会いたいと願っていたが、しばらく不調で歩くのが、とても辛い。チョウを探すには、まず歩けなければ、無理である。

ほんの少しだけなら、何とか歩けるので、近くの公園を訪ねてみた。雨の後で、かなり濡れていたためだろうか、チョウの姿が全くない。しかし程なく3頭のチョウが飛んで来た。どうやらルリシジミのようである。ヤマトシジミに出会うことは多いが、ルリシジミとの出会いは、案外少ない。クリの花にとまってくれたルリシジミ。ゼフィルスとの出会いは、叶わなかったが、ルリシジミとの出会いに感謝である。

2021/6/17 セッカ Zitting Cisiticola

ずっと気になって会いたかったのが、セッカ。♬ヒッヒッヒッ♬チャッチャッチャッチャッ♬麦畑を通ると必ずと言って良いほど、このセッカの声が聞こえて来る。辺りを見渡すと飛んでいる姿が見えるのだが、なかなか降りてくれない。降りたと思っても遠くてとても手が出せない。

田んぼを回っているとセッカが飛ぶ姿が目に入った。行く先を目で追いかける。草地に降りたようだ。少々距離はあるが、何とか撮れそう。やっと会えたセッカ。嬉しい嬉しい出会いだった。今度は、もっと近くで会いたいものである。

2021/6/18 カイツブリ Little Grebe

一昨年、カイツブリの親子の姿を観察したところで、今年もカイツブリの姿を見かけ、もしかしたら営巣するかもしれないと淡い期待で待っていた。朝の散歩の時、ちょっと覗いて見ることにして、その場に立ち寄ってみると、程良い位置にカイツブリが抱卵している姿が見えた。

それからしばらくして行ってみると、カイツブリの住まいはあるものの、姿が見えない。周辺を探してみると、遠くに成鳥のカイツブリと3羽の雛の姿が見えた。後で聞くところによると、巣にあった卵がアオダイショウに飲み込まれ、3羽の雛を連れて緊急避難したとのこと。何とも胸の痛むことであった。あの時、何故、あんなに遠くを泳いでいるのかと不思議に思ったが、危険を回避するためだったのだと知って胸が痛んだ。こども達も、もうずいぶん大きくなっていることだろう。

2021/6/19 キジ Common Pheasant

早春から初夏にかけて、田んぼで出会いの機会が多いのが、キジである。特に雄のキジとの出会いの機会が多い。色彩豊かで目立つからかもしれないが、それにしても雄のキジが多いことに驚いている。

この日も、雄のキジを良く見かけた。近くに姿を見せてくれたり、かなり距離があって撮影を断念したりしたが、わずかの時間で3個体も見かけた。羽をぶるっとしている姿は、キジとは思えない迫力があり、見とれてしまった。少々オーバーな表現だが、伊藤若冲の絵画を思い起こさせるようでもあり、ひととき出会いを楽しんだのである。

2021/6/19 カワウ Great Cormorant

時折出掛ける散歩道。目的地までは、車で出掛け、ほんの少しだけ歩いている。歩くことが困難になって、健康の有り難さをしみじみ思う今日この頃である。その散歩道で、久しぶりにカワウを見かけた。何と大きな獲物と格闘中。どうやらナマズのようである。ぬるぬるして掴みにくいのか、何度も落としかけては、一生懸命に口の中へ押し込もうと格闘している。

カワウは、普段、見かけてもほとんどレンズを向けることがないのだが、この様子を見ていると写真を撮らないわけにはいかなくなってしまった。カワウの奮闘ぶり。何とか無事に獲物は、お腹に収まったようである。

2021/6/20 コジュリン♂ Japanese Reed Bunting

5月を迎えると毎年、出会いを楽しみにしているのが、コジュリンである。♪チョッピィチュリリリピッ♪この涼やかな声を聞きたくて田んぼに足を運んでみるのが、例年の行事のようになっている。今年も5月に出掛けてみたが、タイミングが合わなかったようで、コジュリンの声を遠くにかすかに聞いたものの姿を確認することは出来なかった。

改めて田んぼに出掛けてみると、今回は、ハッキリとコジュリンの声を確認することが出来た。♪チョッピィチュリリリピッ♪何と爽やかな囀りなのだろう。改めて惚れ惚れしてしまう。距離はあるものの姿も確認出来て、ほっと一安心。また日を改めてゆっくりコジュリンに会いに出掛けたいものである。

2021/6/21 シジュウカラ Japanese Tit

大分前から気になっていた小鳥の声。ヤマガラに似ているが、ヤマガラとは違う可愛い声。それも複数いるようである。リビングにいると聞こえてくるのだが、手が離せず、なかなかその正体が分からなかった。曇りがちで程良い天気の日。その声の主の姿を見ることが出来た。シジュウカラの幼鳥であった。

太陽が出ていると逆光になり、見えないのだが、程良い具合に曇っていて、シジュウカラの幼鳥の姿を見ることが出来た。何とも愛らしいその姿に目が釘付けになってしまったが、他のシジュウカラは、葉陰に入っていて、この1羽を見るのが、精一杯であった。ベランダBW。私のささやかな楽しみである。

2021/6/22 木の実

散歩道でずっと気になっていたのが、ブルーベリーである。お花の頃から、実が熟すのは、いつ頃かしらと気になっていたが、なかなか体調整わず、出掛けられなかった。やっとポツポツ歩けるようになり、久しぶりに出掛けてみることにした。まだ完熟するには、時間がかかりそうだが、色々な実の状況を見ることが出来て嬉しかった。

他には、オニグルミの実もなり、桑の実も熟して、散歩道は、彩り豊かである。スズメも顔を見せてモデルになってくれた。のどかな散歩道のひとこまである。

2021/6/23 エナガ Long-tailed Tit

時折、出掛けるのが、近隣の公園。公園まで歩くのは、私には無理なので、家人に車を出してもらう。木々の葉が茂っているので、鳥の声が聞こえても探すのは、なかなか困難である。一番多いのが、ムクドリだろうか。声もうるさいし、姿もあまり可愛くないと思う。スズメが案外少なくて、数羽出会えればラッキーというくらいである。

この日、シジュウカラの声が聞こえ、続いてコゲラ。さらにエナガの♬ジュリジュリジュリ♬の声が聞こえて来た。最初、桜の葉陰に姿が見えたが、数羽が飛んで、見通しの良い枯れ枝にとまった。距離があるが、何とか撮ってみた。1羽は、羽をくわえていたので、これから営巣するのだろうか。この季節に営巣とは、聞いたことがないが、可能なのか何とも心配である。全部で5~6羽くらいいたようだが、どのような構成なのか不思議なエナガの行動であった。

2021/6/24 カイツブリ Little Grebe

一昨年、カイツブリの親子の姿を見たところに出掛けてみると一羽のカイツブリの姿が見えた。もしかしたら繁殖するかもしれないと淡い期待で、様子を伺っていた。しばらく出掛けられなかったが、その場に行ってみると無事に3羽の雛が孵って、子育て中のシーンを見ることが出来た。

その後、しばらく様子を見に出掛けることが出来なかったので、気になっていたが、再び出掛けてみると、かなり離れた場所に親子の姿が見えた。こども達は、ずいぶん大きくなって、親の背中には、とても乗れないほど立派に成長していた。幼鳥独特のしましま模様が何とも可愛くて、たくさん写真を撮ってしまったが、この後も、順調に大きくなってと願うばかりである。

2021/6/25 コジュリン♀ Japanese Reed Bunting

田んぼや蓮田地帯で春の渡りが一段落した頃、気になってくるのが、葦原の鳥たちである。その中で、一番気になっているのがコジュリンだろうか。♪チョッピィチュリリリピッ♪コジュリン雄の爽やかな囀りだが、この声を聞いただけで元気になれるような気がする。

田んぼの一角で、以前、コジュリンを見かけたことのあるところに出掛けてみると遠くにコジュリン雄の姿が見えた。辺りをゆっくり見渡してみると嬉しいことに、コジュリン雌の姿も見える。コジュリンの雄は、遠くからでも一目で分かるが、雌は、目立たず、なかなか出会いの機会がない。今季もコジュリン雌との出会いが叶い、嬉しい限りである。

2021/6/26 散歩道のひとこま

近隣の公園に、このところ数回足を向けている。季節の花が色々見られるのが楽しみであり、散歩の人の数もそれほど多くない。今の季節は、鳥たちとの出会いも少ないが、出掛ければ、何かしら出会いがあり、心和み時には、大きな刺激も受けている。

この日は、ドバトの求愛シーンを目にした。雄が、体を膨らませて雌に近づいて行く。雌は、素知らぬ顔でぐんぐん歩いて行くのが何とも微笑ましくて心和ませてもらった。水辺では、カルガモが悠々と泳いでいた。梅の実は、赤く熟しているようだし、アヤメや紫陽花など、爽やかな花々が出迎えてくれているようであった。

2021/6/27 アマサギ Cattle Egret

早苗の揺れる田んぼが大好きで、何度か足を運んでいたが、久しぶりに訪れてみると、稲がぐんぐん勢いよく伸びて、辺りの光景は、見違えるようである。緑・緑・また緑。緑の海。あるいは、緑の絨毯を敷き詰めたように見える。

その田んぼで、アマサギに出会った。最初、1羽の姿を見かけて喜んでいたが、田んぼを一回りしてみると、どうやら10数羽のアマサギがいるようであった。若くて白いアマサギもいて、田んぼは、賑やかである。アマサギとの出会いの機会が少なくなり、寂しく思っていたが、この田んぼでは、以前のようにアマサギがゆったりと羽を休めていた。

2021/6/28 散歩道

いつも良く訪れる散歩道の公園。ここでは、カワセミが人気を集めている。もっと早い時期には、子育てシーンも見られたようであるが、私は、一度もそのような光景を目にしたことがない。

数人の人がカメラを構えていたが、手持ち無沙汰のようであった。私は、散歩が目的なので、歩きながら目につくお花を写真に撮る。しばらくするとカワセミの鳴き声が 聞こえてきた。どこに飛んだのか、見ていなかったので、探すのに少々苦労したが、対岸の柳の木にとまっていた。

今の時期は、園芸種を含めて、色々なお花を見ることが出来て目とこころの保養となる。ほんの少ししか歩くことが出来ないが、また公園を訪ねてみたいと思う。

2021/6/29 シジュウカラ Japanese Tit

時折出掛ける散歩道。いつものように目的地までは、家人運転の車で出掛け、目的地でほんの少しだけ歩いている。四季折々の花が咲く公園が目的地である。今は、木々の緑が繁って、視界が悪くなっているが、小鳥の声が聞こえて来ると、辺りを見渡し、小鳥の姿を探すのが、何とも楽しい。

この日は、シジュウカラに出会った。はじめ、親鳥が大きな青虫を運んで来て、桜の木にとまった。しばらく辺りの様子を伺い、子どものシジュウカラを呼んでいるように見えた。少し時間が経って、シジュウカラの幼鳥が飛んで来て親鳥のいる桜の木にとまった。少し離れた位置でハラハラしたが、何とか無事にご馳走の青虫は、子どもの口に入ったようである。

2021/6/30 散歩道

自宅から、少し離れているが、自然が豊かで大好きな場所がある。車で目的地まで行き、ほんの少しだけ歩いてみる。木々の緑が色濃くなって、辺りを覆い尽くしている。ここでもたくさん集まっているのは、ムクドリである。どうしてムクドリは、あちらこちらに大群がいるのだろうか。

ほんの少し歩いただけで、目に飛びこんで来たのが、ニワゼキショウとアカバナユウゲショウである。可愛い小さな花が、微笑んでいるようで何とも嬉しい。近くには、一輪だけポピーが咲いている。真っ赤なトンボは、ショウジョウトンボだろうか。ハグロトンボらしい姿も見える。

家にばかりこもっていると目に触れることがない植物や昆虫を目にすることが出来て、大きな刺激を受けたのである。