野の花を愛でながらゆっくりゆっくり歩いていると小さな声が聞こえて来た。う~ん。何の声だったかな?アッ!そうだ!メジロの声だ。そう思った瞬間、数羽のメジロが、目の前の桜の木に飛びこむ姿が見えた。残念だけれど、これでは写真は撮れないなあ。しばらく様子を見ていると1羽が、別の桜の木に飛び移った。
これなら何とか撮れそう。青空を背景にまずまずの位置。少しすると黒いサクランボの実をじっと見つめているようだ。次の瞬間、その黒い実をぱっくりと口の中に入れた。赤い実よりも黒い実の方が、熟して甘味があるのをメジロは、知っているのだろう。見ているだけで、心が和んで来る。思いがけない嬉しい出会いであった。