越冬しているシギチに会いたくて、何度か蓮田地帯に足を運んだが、思うような成果が得られない日もあり、その折々の出会いを大切にしなければとしみじみ思ったことであった。
この冬の出会いの中で、印象に残っている出会いのひとつが、オジロトウネン2羽との出会いである。最初は、かなり遠くにいて、双眼鏡で、オジロトウネンかもしれないという程度であった。その2羽が、よちよち歩きのような歩き方で、少しずつ少しずつ、こちらに向かって来る様子を見ていると、何とも微笑ましくて拍手を送りたいような、そんな気分になっていた。
近づいてくるほどに、オジロトウネンの特徴のひとつである黄色い脚が、ハッキリ見えて、ようやくレンズを向けた次第である。お世辞にも綺麗とは言えない背景であるが、これが、蓮田の光景であり、越冬のシギチが好んで集まる場所なのである。