今年は、寒い日がいつまでも続き、近隣のカワヅザクラの開花もずいぶん遅れているようである。少し歩いたところにある梅林は、どうなっているだろうか。気になりながら、なかなか重い腰があがらなかった。
風もなく穏やかな朝、足を運んでみると、ほのかな香りと共に、ウメの花が出迎えてくれた。梅は、小枝が多く、一体どのように写真を撮れば良いのか、悩みながら数枚撮ってみた。聞き慣れた声がして、ツグミが飛んだ。込み入った枝の奥で、どうにも撮れそうもない。しかし、サービス精神旺盛なツグミで、一歩、前に出てくれた。
足元には、霜柱が、寒々とした光景を見せていたが、春は、もうそこまで来ているようである。