そろそろ秋の渡りで見られる小鳥が姿を見せる頃かと思い、大好きな田んぼへ脚を運んでみることにした。収獲の済んだ田んぼとずっしりと稲穂が頭を垂れている田んぼがあり、今の時期、田んぼの光景は、変化に富んでいる。出会いたかったのは、ノビタキであるが、その気配は、全く感じられなかった。
豊かに実った田んぼ近くを通りかかったとき、あの独特のセッカの声が、すぐ近くで聞こえて来た。姿を探すことが出来なかったが、かなり近距離だったように思う。ふと気がついて前方の稲穂を見るとセッカが稲穂にとまっている。そのときは、気がつかなったのだが、PCに取り込んでみると、セッカの幼鳥のようである。あの賑やかなセッカの声は、親鳥だったのかもしれない。稲穂とセッカ。嬉しい出会いであった。