タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2022/9/1 ウズラシギ

なかなか足を伸ばすことが出来なかった蓮田地帯の訪問。シギチに関心を持つようになって10数年。通い慣れた蓮田地帯であるが、だんだん体力がなくなり、足が遠のいていた。しかしシギチに会いたいとの思いは、今も枯れることなく、体調の良い日を選び家族の協力を得て、蓮田地帯に向かった。

蓮田地帯の収穫作業は、まだほんの一部しか進んでおらず、ハスの葉が、青々と茂っている。車で回れる範囲のところを回ってみたが、シギチが見られたのは、1カ所のみであった。しかし、そこでは、ウズラシギが姿を見せてくれて、大サービス。胸弾むひとときを過ごすことが出来たのである。

2022/9/2 トウネン

久しぶりに訪ねた蓮田地帯では、トウネンも数羽、姿を見せてくれた。秋の渡り、春の渡りで出会いを楽しみにしているトウネン。この小さい体で、長い長い旅路をどのように渡ってくるのだろうか?といつも不思議に思い、胸に熱いものがこみ上げてくる。

ちょうど緑の水草のところにトウネンが歩いて行ったので、背景を考え、このトウネンにスポットをあてて、レンズを向けてみた。色白で優しくておっとりした雰囲気のトウネン。しばらくゆっくり羽を休めて行って欲しいものである。

2022/9/3 散歩道

ゆっくり歩く散歩道。ここのところ、大好きな田園地帯を車で回っていたので、散歩道が少し遠のいてしまった。久しぶりに歩いてみると色々発見があって、それなりに面白い。芙蓉は、あちこちで見かけるが、ピンクの芙蓉にちょうどチャバネセセリがとまっていた。ほんの一瞬であったので、1枚撮れただけであるが、嬉しかった。

フェンスのところに絡みつくようにして咲いているのは、ウマノスズクサの花。ジャコウアゲハが飛んで来てくれれば良いのだが、そう簡単には、出会うことはない。ナンテンも色づいていて嬉しかった。エノコログサや露草など野の花も見られ、散歩道は、心落ち着くところである。

2022/9/4 ヒバリシギ

秋の渡りのシギチとの出会いを楽しみに久しぶりに向かった蓮田地帯。まだまだ収獲の済んでいない蓮田が広がる中、程良い具合に水の入った蓮田にたどり着くことが出来た。そこには、たくさんのシギチの姿が見られ、シギたちの声も響き渡って、胸弾む思いを味わうことが出来たのである。

田んぼに飛来するシギチに魅了され、春の渡り、秋の渡りをどれほど楽しみにしてきたことだろう。今、大好きなヒバリシギが目の前にいる。それだけで体の中に熱いものがこみ上げて来る。羽模様も顔立ちも大好きなヒバリシギ。体の痛みもしばし忘れるひとときを過ごすことが出来たのだった。

2022/9/5 キリアイ

田んぼで見られる秋の渡りのシギチたち。その中で、秋の渡りで出会いを特に期待しているのが、キリアイである。久しぶりに訪れた蓮田では、そのキリアイにすんなり会うことが出来た。独特の嘴が特徴で、遠くからでもキリアイの存在を知ることが出来る。

ゆったりと収穫の済んだ蓮田で、採餌する様を見ていると心が和んで来る。今月は、色々なシギが姿を見せてくれることだろう。キリアイと、また出会いが叶ったらと思う。

2022/9/6 散歩道

蝶や蜻蛉、色々な植物との出会いを楽しみに散歩を続けている。お天気の具合、体調などの関係で、散歩に出掛けられないことも多いのだが、その折々に出会いを楽しんでいる。

この日は、小さな池のある公園に足を運ぶことにした。到着と同時に目に飛びこんで来たのが、真っ白なスイレン。黄色い花にちょこんととまっていたのは、チャバネセセリ。カタバミには、ヤマトシジミが嬉しそうにとまっている。木陰では、サトキマダラヒカゲ。細くて華奢なイメージで、なかなか見つけられない糸蜻蛉もやっと見つけることが出来た。

ノブドウは、彩りが良く、藤蔓の先には、インゲン豆のような実がついていた。また、ゆっくり歩いてみたいものである。

2022/9/7 セイタカシギ

久しぶりに出掛けた蓮田地帯では、たくさんのシギチの姿を確認することが出来、何とも嬉しく有り難いことであった。ヒバリシギやトウネンを観察していると左の方から、ふわりと飛んで来たシギがいた。セイタカシギである。蓮田では、良く見かけるセイタカシギだが、私は、ずいぶんセイタカシギとの出会いの機会がなかった。

セイタカシギのスタイルには、とても憧れ、出会うと心がほっこりしてくるのだった。警戒心も比較的薄く、目の前を右に左に移動していたが、短時間の滞在で飛び立ってしまった。今度は、いつ出会いの機会が巡って来るだろうか。

2022/9/8 アマサギ

今季、アマサギに会う機会が少なく、一度、30羽ほどの大きな群れを見たことがあったが、それ以後、アマサギとの出会いの機会は、なかなか巡って来なかった。

秋の渡りのシギチに会いたくて出掛けた田園地帯。帰路、久しぶりの田んぼに足を伸ばしてみると、何と嬉しいことにアマサギの大群を見ることが出来たのである。50羽ほどの群れが刈田に大集合しているのでビックリ!!!さらに驚いたことに、50羽ほどのアマサギの群れがいくつも見られ、合計すると300羽ほどになるのではないかと思われた。刈田に大集合したアマサギたちは、大きな群れを作り移動していくのだろう。長い旅路が、どうか安全なものでありますように。無事の旅路を祈るのみである。

2022/9/9 ヤマガラとシジュウカラ

♬コンコンコン♬ かすかな音がするので、そっとベランダに出てみると、エゴノキのところにヤマガラの姿が見え隠れしている。葉が邪魔して、なかなかすっきり姿を見ることが出来ないが、何とか数枚シャッターを切ることが出来た。ヤマガラは、何度出会っても可愛くてたまらない。今度は、もっとゆっくり姿を見せてほしいものである。

別の日、今度は、シジュウカラの声がした。かなり近くで聞こえるのだが、植え込みの中に入っていて姿が見えない。しばらく様子を見ていたが、こちらが根負けしてしまった。写真は、少し前に撮影したものである。今度は、もっと間近で姿を見せてくれるだろうか。ベランダ・バードウォッチングは、実に楽しい。

2022/9/10 トウネン

久しぶりに出掛けた蓮田地帯では、たくさんのシギチの姿を観察することが出来て、嬉しく有り難いことであった。大好きなトウネンは、2カ所で出会うことが出来、水浴びシーンも見ることが出来て、とても楽しく嬉しかった。

鳥たちが水浴びをするのは、羽の汚れを落とし、寄生虫などの虫の除去も行っているという。鳥たちにとって、自分の命を守るための大切な行為なのだろう。見ている私は、トウネンの可愛らしさが、一層増して、シャッターを押し続けてしまった。これで長い旅路も、きっと無事に過ごせることであろう。無事の旅路を祈るのみである。

2022/9/11 オオジシギ

大好きな田んぼに時々足を運んでいる。これは、先月の出会いになるが、のどかな田園地帯を車で走っていると夏草が生い茂っている草地をいくつか見つけることが出来た。これだけ草が伸びているとたとえ鳥がいたとしても探すのは、困難であろうと思ったが、ふと目にとまったのが、嘴の長い鳥であった。

水田ではなかったので、タシギではなく、おそらくオオジシギかチュウジシギであろうと思い、数枚撮影して帰宅後、精査することにした。眼の位置、嘴の長さなどからオオジシギと判断した。数日前にすぐ近くの草地でオオジシギを見ていたからである。嘴をパクパクしていたのは、何だったのだろう。北海道であれば、あの声を聞くことが出来たのかもしれない。

2022/9/12 キアシシギ

ずいぶん久しぶりに訪れた蓮田地帯では、思いがけずたくさんのシギチに出会うことが出来た。そのひとつがキアシシギである。決して珍しいシギではないが、春の渡り、秋の渡りで会えないと何とも落ち着かない。広い蓮田にたった1羽のキアシシギであったが、嬉しい出会いであった。

すぐ近くの蓮田には、イソシギが姿を見せてくれた。以前は、田んぼに出掛けると当たり前のように見られたイソシギも今は、なかなか出会いの機会がない。

ごくごく普通に見られるシギチを大切にしたいと思う今日この頃である。

2022/9/13 セッカ

そろそろ秋の渡りで見られる小鳥が姿を見せる頃かと思い、大好きな田んぼへ脚を運んでみることにした。収獲の済んだ田んぼとずっしりと稲穂が頭を垂れている田んぼがあり、今の時期、田んぼの光景は、変化に富んでいる。出会いたかったのは、ノビタキであるが、その気配は、全く感じられなかった。

豊かに実った田んぼ近くを通りかかったとき、あの独特のセッカの声が、すぐ近くで聞こえて来た。姿を探すことが出来なかったが、かなり近距離だったように思う。ふと気がついて前方の稲穂を見るとセッカが稲穂にとまっている。そのときは、気がつかなったのだが、PCに取り込んでみると、セッカの幼鳥のようである。あの賑やかなセッカの声は、親鳥だったのかもしれない。稲穂とセッカ。嬉しい出会いであった。

2022/9/14 チュウジシギ

大好きな田園地帯を回っていると思いがけない出会いもある。まだ収獲の済んでいない田んぼも多いので、農家の方が作業されていない時間帯に田んぼや蓮田を回ることにしている。この日、小さな川沿いに車を走らせていると草の中にポコンと出ているものがあり、バックして戻ってみると、ジシギらしい姿があった。

ほとんど草がかぶっていたが、すぐに田んぼの水のあるところに入って行ったので、慎重にレンズを向け、撮影したのだが、左足に青いフラッグが付いている。関係者の方の話では、8月22日にこのフラッグは、装着されたとのこと。私が撮影したのは、8月29日であるので、少なくとも1週間は、滞在したことになる。個体識別までは至らなかったが、不思議で嬉しい出会いであった。

2022/9/15 トビ

秋の渡りのシギチに会いたくて田園地帯を車で走っていると収獲の済んだ田んぼにトビの姿を見かけることがある。毎年、今頃の時期に出会えるのだが、若鳥らしく綺麗な個体が多い。

この日も、広い広い田んぼに2羽のトビの姿を見かけた。結構、距離があったし、車 からの観察なので、飛ばれることもなく、ゆっくりと撮影することが出来た。あまり好まれない鳥のようだが、今の時期のトビは美しく、刈田にいる姿は、絵になるように思っている。今年も出会えたことに感謝である。

2022/9/16 田園風景

黄金色に輝いていた田んぼも収穫作業が進み、刈田もあちこちで見かけるようになって来た。いつも思うことだが、田んぼの景色は、少し離れたところでもずいぶん違っていて、それぞれ個性を感じ、不思議な気持ちになってくる。

その田んぼで、ささやかな出会いながら、色々な出会いがあった。一番印象的だったのは、急にゴイサギが飛び立ち、蓮田の中に姿を消したことである。あぜ道に並んだ鷺の群れも楽しかった。アオサギ、アマサギ、チュウサギが、行儀良く並んでいる。ガードレールにとまって歌声を披露したのは、ホオジロ。刈田で顔を見せたヒバリも愛想が良かった。大好きな田んぼ。また、足を運んでみたいと思っている。

2022/9/17 田園風景

1年のうちで、とても楽しみにしているのが、蕎麦の花の咲く頃である。信州に行くことが出来れば、広々としたソバ畑をゆったりとした気持ちで眺めることが出来るのであろうが、今の私には、叶わぬ夢であり近くでも見られる場所があることを知って、9月になるのを待ってソバ畑に出掛けてみた。

例年より早めに出掛けたのだが、すでに蕎麦の花は、かなり開いていて、セセリチョウやシジミチョウが姿を見せてくれたのである。昨年は、もっと時期が遅かったので、花が終わりに近かった所以だろうか、もっとたくさんの蝶が舞っていたのだった。ともあれ、ソバ畑の美しさを堪能することが出来て何よりであった。

2022/9/18 田園風景

朝早起きして、近くの田んぼに向かった。昨夜、雨が降ったので、稲穂がしっとりとしているかもしれないとの思いで出掛けてみた。朝露もおり、更に朝靄もでていたので、辺りは、幻想的な風景となって何とも不思議は世界となっていた。

稲穂の上に蜘蛛の巣がたくさんかかっている光景。これは、初めて見る光景で少々驚いた。その蜘蛛の巣にレンズを向けてみると、なかなか美しい。稲田には、蝶も姿を見せてくれた。広々とした田園風景にしばし癒やされ、たっぷり充電出来たのだった。

2022/9/19 ウチワヤンマ

車で少し足を伸ばして、初めての公園を訪ねてみた。自宅から、それほど距離が離れているわけではないのだが、初めての所は、新鮮で、ひとつひとつの出会いに胸が弾んだ。

まず最初に目に付いたのが、アサザの黄色い花である。写真では、何度も見たことがあるのだが、アサザの花を直に見るのは、初めてであった。黄色い小さい花が、一面に咲いて、なかなか綺麗である。その池の畔に車を停めて、池を眺めていると蜻蛉が飛んできてとまった。ウチワヤンマであった。背景にアサザの花を入れて撮ることが出来て大満足。別の所では、ショウジョウトンボも見ることが出来た。また、訪ねてみたい公園である。

2022/9/20 コジュリン

少々時期は遅いかもしれないと思いながら、気になっていたコジュリンを探しに出掛けることにした。昨年までとは、環境が大きく変わってしまい、コジュリンを近くで見ることがずいぶん難しくなってしまった。それでも鳴き声を頼りに何とか出会いを期待して田園地帯に足を運んでみた。

遠くから♫チョッピチュリリリピッ♫の声が聞こえて来たときは、ホッとして嬉しさで胸がいっぱいになってしまった。鳴き声を頼りにコジュリンの位置を探し、何とかカメラに収めることが出来て何よりであった。緑の草地を背景に数枚。黄金色の稲穂を背景に数枚。とても嬉しい出会いであった。

2022/9/21 タカブシギ

大好きなシギチに会いたくて以前は、足繁く通った蓮田地帯であるが、今は、ずいぶん足が遠のいている。それでも、ごくたまには、蓮田地帯に足を運ぶこともあり、そこそこの出会いを楽しんでいる。

この日は、タカブシギとの出会いが嬉しかった。端正な顔立ちで、刺し子模様のような羽のタカブシギ。何とサービス満点で水浴びを披露してくれたのである。タカブシギの満足げな顔が何とも嬉しくてずいぶんシャッターを押してしまったが、見ている私も清々しくて嬉しい鳥見となったのである。

2022/9/22 散歩道

自宅の近くをほぼ1時間、ゆっくりゆっくり歩くのが、私には、適度な運動量のようである。この日も、家人と近隣を歩いてみた。最初に目にとまったのが、ハギの花で吸蜜するヤマトシジミであった。花の咲き加減も程良くて、ヤマトシジミが映え、なかなか良い写真が撮れたと思っている。近くには、ワレモコウも咲いていて秋の風情を感じて嬉しくなった。

ナニワイバラの実やカエデ、テイカカズラなど楽しんでいるとセセリチョウが飛んで来て目の前にとまった。イチモンジセセリであった。そろそろ散歩が終わりに差し掛かる頃、私のまわりを飛び回る蝶がいた。ウラギンシジミである。手に止まったが、流石に自分では撮影出来ず、家人のズボンにとまったところを撮ってみた。近隣の散歩は、実にのどかで楽しい。

2022/9/23 キジ

久しぶりに出掛けた近くの田んぼ。雨の後なので、砂埃も立たず、田んぼ道を走らせやすいとの判断で出掛けることにしたのだった。稲穂がずっしりと垂れている姿には、農家の方のご苦労がしのばれて感動で胸がいっぱいになってしまったのである。

すぐ眼に入ったのが、キジの雌であった。あぜ道の上に佇んで、しばらく動かない。ようやく歩き出して、稲穂をじっと観察している。数粒失敬したようであったが、あまり好みに合わなかったのだろうか。別の稲田の方角に足早に消え去ったのだった。

2022/9/24 散歩道

自宅から車で5分くらいのところにある公園。小さな公園なのだが、緑が豊かで、散歩の人たちの姿を見かけることが多い。ちょっと脚が遠のいていたのだが、久しぶりに訪ねてみると会いたかったオニヤンマに会うことが出来た。飛んでいる姿は、何度か見ていたのだが、とまってくれないので、写真は、撮れないままだった。今回、ぶら下がるようにとまっているオニヤンマに会えて、何とも嬉しいことであった。

空を仰ぐと、ムクムクとわき上がるような雲の姿が見えて、しばし童心にかえることが出来たのである。木瓜の花もコブシの実もネムノキの実も微笑みかけているようだった。

2022/9/25  シジュウカラ・コゲラ

田んぼに飛来するシギチが大好きで、以前は、蓮田地帯に良く足を運んでいたが、年齢と共に、体の自由がきかなくなり、身近なところでの出会いを楽しむことが多くなってきた。出掛けるたびに良く立ち寄る公園があるのだが、そこでは、ごくごく身近な鳥たちであるが、何かしら顔を見せてくれることが多い。

この日は、桜の木に数羽のシジュウカラがとまっていたが、私が歩き出すのと、ほぼ同時くらいにヤナギの方に飛んで行った。すぐにヤナギの木のところに行ってみたが、柳の葉が垂れ下がっていて、良く見えない。やっと何とか1羽だけモデルになってくれた。そこには、コゲラも飛んで来て、すっきりと全身を見せてくれたのだった。

2022/9/26  タシギ

タカブシギに出会った蓮田では、タシギも姿を見せてくれた。オオジシギ、チュウジシギに続いてタシギも飛来していると聞いてはいたのだが、今季、初めての出会いであった。1羽のタシギが、数羽のタカブシギと一緒に蓮田の光景を楽しんでいるように見えて、ほのぼのと心和む光景を見ることが出来たのである。

蓮田は、大抵、ドロドロのところが多いので、シギチたちも泥だらけになったりして、決して綺麗とは言えないことが多いのだが、ここでは、水が残っていて、風景と共にタシギの姿を楽しむことが出来たのだった。

2022/9/27  散歩道

のどかな田園風景が大好きで、田んぼに足を運ぶことが多い。蓮田では、タシギが顔を見せ、コチドリが心地良さそうに眠っていた。ハスの実も色々で見ていると実に楽しい。近くにはスイレン池があり、スイレンの蕾がたくさんあった。写真を見て驚いたのだが、イトトンボがとまっていた。

湖畔には、ハマナスの木があり、真っ白なお花と赤い実が実って居て、北海道で見たハマナスを思い出しながらレンズを向けたのである。

2022/9/28  田んぼ

秋の空は、雲も柔らかくなって、眺めているだけで楽しい気分になってくる。田んぼでは、刈田がずいぶん多くなってきたが、その一角にアマサギがたくさん集まっていた。まだ夏羽の残った個体も見かけるが、すでに冬羽に換羽しているアマサギも多い。

刈田や稲穂が垂れて収獲を待つばかりの田んぼばかりと思っていたが、驚いたことにすぐ近くに稲の花が咲いているところがあった。今の時期に?と不思議に思ったが、寒さを迎える頃に収獲となるのだろうか。収穫の済んだ田んぼには、1羽のトビの姿があり、近くの蕎麦の花には、キタテハがとまっていた。田んぼの光景は、長閑で大好きである。

2022/9/29  クサシギ

田んぼで見られるシギチに関心を持つようになって、ずいぶん蓮田通いをしてきた。年齢と共に、動きが緩慢になり、出掛ける回数もかなり減って来ている。そのような中で、久しぶりに蓮田を覗いて見るとクサシギの姿が見えた。クサシギに会いたい会いたいとの思いが通じたのだろうか。

近くには、タカブシギやタシギの姿が見えたが、それにはお構いなくクサシギにレンズを向けてゆっくり撮影を楽しむことが出来たのである。

2022/9/30  コチドリ

久しぶりに蓮田地帯を訪ねてみると、コチドリ数羽の姿が見えた。一番近いところにいたコチドリが、突如、水浴びを始めた。何とも気持ちが良さそうである。眼もたまらなく可愛い。ひとつひとつの動作もおっとりしている。車の中からの撮影であるが、コチドリの動きが良く撮れていて大満足となった。

水浴びの後は、羽をぷるんとさせて、スタスタと遠くへ歩いて行ってしまった。