寒い朝だった。久しぶりに蓮田地帯を回ってみると、たくさんのシギが集まっている蓮田があった。オオハシシギである。一月ほど前に訪れた時、オオハシシギ多数とハマシギの大きな群れを見たことがあったが、あれ以来、シギの姿を見ることがなかったので、この日の出会いは、ことのほか嬉しかった。
寒い朝だったので、蓮田の一部が凍っているようであった。シャーベット状になった蓮田で10数羽のオオハシシギが熱心に採餌している。シギ好きの人間には、この光景はたまらない。いつまでも去りがたい想いであったが、お邪魔をしないように短時間で切り上げて帰路についたのだった。