2023/8/1 散歩道
梅雨があける前から続いている猛暑。その勢いは、衰えそうになく新しい月を迎えてもなお、暑さは続いている。近隣の散歩も早朝あるいは夕方のひとときに限って、少しだけ歩いている。
散歩道で色々な植物に目をとめていると、いつの間にか陽が傾き始め三日月も見え始めた。このような夕景もなかなか良いなあと足をとめ、レンズを向けてみる。三日月も夕暮れの景色も心落ち着くもので嬉しくなってくる。また、夕暮れ時に歩いてみよう。
2023/8/2 散歩道
暑い日が続き、近隣の散歩に出掛けるのもためらわれるが、夕方のひととき、ほんの少しの間、歩いてみた。まず目に入ったのは、エゴノキの実。実にビックリするほどの実をつけている。エゴノキは、小ぶりで、これ程の実をつけているとは、遠目には分からない。近くには、こぶしもあって可愛い実をつけていた。
少し歩くと栗の木があり、見上げるとたくさん実をつけている。暑さの中で、秋を見つけたようで嬉しくなってくる。散歩道には、アザミもたくさん咲いていた。ゆっくりゆっくり歩いている。
2023/8/3 散歩道
朝、少々早起きして近隣を歩いてみた。日中の暑さは、格別で、とても散歩どころではない。ずっと気になりながら遠のいていた近隣の散歩。最初に目に入ったのは、赤味のある百合の花。どうやらカノコユリらしい。大きなお庭があり、芝生のところにベンチがある。絵本にでも出て来そうな雰囲気で嬉しくなってくる。
エゴノキが数本、規則正しく並んでいるが、良く見ると実がビッシリ!!!近くでは、ムクゲの花も咲いている。足元では、エノコログサが揺れて秋の風情を感じさせてくれる。
朝のひととき、静かな静かな散歩道のひとこまである。
2023/8/4 散歩道
時折、訪れる小さな公園。今季、蝉の声は聞くものの、なかなか姿を見る機会がない。例年より蝉の個体数が激減したのだろうか。そう思いながら、園内を歩いていると1本の木に蝉が2頭いる。大きいのと小さい蝉。声が聞きたかったが、とうとう鳴き声を披露するシーンにはいたらなかった。大きいのが、アブラゼミ。小さい個体が、ニーニーゼミである。
2023/8/5 散歩道
ゆっくり歩く散歩道。猛暑が続き、散歩も躊躇われるが、朝夕のひととき、或いは車に乗って田んぼを回ったり、色々工夫しながら、細々と続けている。
この日は、近くの神社まで車で行き、境内や周辺を散策した。朝早かったので、どなたに会うこともなく、神社の厳かな雰囲気を味わうことが出来たのだった。それにしても狛犬の顔の何とも近寄りがたい雰囲気には、いつもながら圧倒されてしまう。
朝のひととき、実に清々しい散歩であった。
2023/8/6 散歩道
自宅近くの小さな公園。静かな佇まいが大好きで、時折、足を運んでいる。以前は、たくさん見かけた蜻蛉や蝶の姿が激減し、何とも寂しい限りである。
睡蓮池のところを覗いてみると、クマバチらしい大きな蜂が、ピンクの睡蓮のところで、ホバリングしている。その動きが楽しくてレンズを向けてみた。シオカラトンボも飛んで来て産卵しているような雰囲気。静かな公園は、昆虫たちの憩いの場であるようだ。ゆっくり静かに観察したいものである。
2023/8/7 散歩道
自宅近くは、自然が豊かで環境に恵まれ常々感謝している。車にほんの少し乗るだけで、また違った自然に出会える。まだまだ暑さが厳しいので、木陰を選んでほんの少し歩いてみる。
アブラゼミとミンミンゼミを見かけることが多い。クマゼミもかなり北上し関東圏、特に東京では良く見られると聞くが、私は、まだ見ていない。
今の時期百日紅が綺麗で目を引く。田んぼの緑も綺麗である。自然に恵まれていることに改めて感謝したい。
2023/8/8 散歩道
鳥との出会いが少ないので、近隣の植物に目を向けるようになり、改めて大自然の美しさに感動し感謝している。今の時期は、少ないながらもチョウやトンボとの出会いも楽しみである。
この日は、久しぶりにコムラサキに出会った。翅を広げるのを期待したが、あっという間に飛び去ってしまい数カット撮れただけである。少し離れたところでは、ウラギンシジミ、ルリシジミとの出会いもあった。雨蛙くんも登場し、しばし暑さを忘れてゆったりとした時間を過ごすことが出来たのである。
2023/8/9 散歩道
ゆっくり歩く散歩道。この日は、スイレン池のある公園に足を運んで見た。真っ白なスイレンが、実に美しく、しばし惚れ惚れと暑さを忘れて見とれてしまった。水面に写るスイレンも実に清々しい。
スイレン池を一回りするとハンノキが実をつけ、木瓜もいくつか実をつけていた。ぴょんぴょんとバッタが飛んで来て姿が消えてしまったが、何とも上手にカモフラージュして草にとまっている姿には、「参りました!」と言うしかない。
木陰を選んでまた、少しだけ歩いてみたいと思う。
2023/8/10 散歩道
朝少し早起きして自宅周辺を歩いてみる。ほとんど人に会うこともなく静かな朝を満喫出来る。ただ今年の夏の暑さは格別で少し歩いただけで汗が噴き出してくる。
あまり代わり映えのしない風景であるが、カノコユリが優しく微笑んでくれた。朝の月も優しくて良いものである。ちょっと趣のあるベンチは絵本にでも登場しそうである。カリンは、たくさん実をつけて秋の収穫を待っている。
静かな静かな散歩道。ゆっくりゆっくり歩いてみる。
2023/8/11 散歩道
ゆっくり歩く散歩道。早朝の散歩は、なかなか楽しい。ほんの短い時間なのだけれど、ゆっくりゆっくり歩いてみる。足の痛みをかばいながら。
久しぶりに見上げた先には、ザクロがたくさん実をつけていた。フヨウの花もたくさん咲き、蕾も次の出番を待っている。マキバブラシは、1輪だけ咲いていた。ノウゼンカズラは、たくさんたくさん咲いている。
暑さは、まだまだ続きそうである。また、早起きしてゆっくり歩いてみたいと思う。
2023/8/12 散歩道
ゆっくり歩く散歩道。今季、なかなか出会いの機会のなかったクロイトトンボに会えた。あまりにも小さくてすぐには、その存在に気がつかなったが、木の葉のボートになっているようで、しばし絵本の世界を見ているようであった。
少し離れたところでは、キタテハとの出会い。ムクゲの葉に止まっている姿が可愛かった。空を仰ぐと真っ白な雲が地図を描くように浮かんでいる。ほんの少し秋の気配を感じる日差しであった。
2023/8/13 散歩道
ゆっくり歩く散歩道。この日の出会いは、ショウジョウトンボであった。真っ赤な姿が印象的なショウジョウトンボ。今季初めての出会いである。水辺に突き出た緑の葉にとまって、しばらく休憩中のようであった。
花壇で見られたのは、テッポウユリ、ケイトウ、千日紅、アメリカフヨウなどである。沼のほとりに行ってみると夏の雲が大きく浮かんで夏らしさを一層、強調しているようにも見えた。
2023/8/14 散歩道
ずっと気になっていた公園に足を運んでみることにした。水辺でチョウトンボが見られると聞いていたからである。なるほどすぐにチョウトンボが飛んで来て辺りを飛び回っている。少なくとも4頭は、いるらしい。しかし、なかなかとまってくれないので、しばらく待つと何とか写真の撮れる位置にとまってくれた。
園内で見られた植物は、ムクロジでたくさん実をつけている。お正月の羽根つきの羽根に使われるのがムクロジだと聞いたことがある。花壇には、色とりどりのポーチュラカが咲いていた。
2023/8/15 散歩道
以前は、何度も何度も足を運んだことのある田んぼ。もうずいぶん足が遠のいていたが、久しぶりにドライブを兼ねて出掛けてみることにした。稲田がどこまでどこまで続いていて今年も豊作のようで嬉しくなってくる。どうか台風の被害がありませんように。
田んぼに沿って流れている川に差し掛かるとツバメがビュンビュン飛んでいる。少し進むと橋のところに一列に並ぶようにツバメが休憩中である。電線にもたくさんとまっている。これなら私でも撮影出来そうである。久しぶりにツバメにレンズを向けることが出来て満ち足りたひとときを過ごすことが出来たのだった。
2023/8/16 散歩道
久しぶりに訪ねた公園。暑さのためか、特に魅力的なものがないためか、人の気配が全くなくひっそりとしている。以前訪れたとき、百日紅が綺麗だったことを思い出し、公園の隅の方に植えられている百日紅のところに行き、数枚、写真を撮ることにした。白色とピンク色の百日紅が数本あり、ちょうど見頃であった。
アブラゼミの声だけは、賑やかに聞えて来る。植え込みのところにひとつだけ黄色の花が咲いていた。他は、焦げ茶色の実がたくさんあって、それが造花のようで、何とも味わい深い色合いであった。花の名前は、キンシバイというらしい。
百日紅とキンシバイ。この2種を見られただけでも、公園に立ち寄ってみて良かった。また、季節を変えて訪れてみたいと思っている。
2023/8/17 散歩道
久しぶりに訪ねた公園には、コブシの木もあった。季節外れのハナショウブと思われる花が、紫色と白色の2種、それぞれ1本ずつ花をつけていた。植物にも関心を持つようになって花に出会うと嬉しくなってくる。
シダレヤナギと名札のついた柳の木を良く良く眺めていると花穂らしいものを発見。ささやかな出会いながら、とても嬉しい。水辺では、シオカラトンボが5~6頭飛んでいて、時折、翅を休めていた。近くでは、百合の花も微笑んでくれた。
2023/8/18 田んぼのひとこま
久しぶりに少し離れた田んぼに足を伸ばしてみた。稲穂をずっしりつけた稲田が、あちこちで見られ、今年も豊作が期待出来そうである。
遠くにカルガモが10数羽見えた。車でゆっくりゆっくり近づいて行ったのだが、やはり10羽ほどは、飛び立って遠くに移動してしまった。残ったのは、5羽。そのうちの1羽も飛んで、残ったのは、4羽。
少し移動して別の田んぼに行ってみたら、ここでもカルガモに会えた。今の時期、田んぼで会えるのは、カルガモばかりのようである。
2023/8/19 サギ
久しぶりに回った田んぼでは、チュウサギとアオサギに出会った。チュウサギは、10羽ほどいたが、遠くて草も邪魔してなかなか思うように撮影することが出来なかったそれでも数枚撮れたことに感謝である。
アオサギは、見かけることがおおいので、また日時を変えて別の時間訪れてみたいものである。
2023/8/20 スズメ
稲田が広がる田んぼをゆっくり車で回ってみる。ほとんど鳥との出会いは、期待出来ないが、それでも回ってみる。雨が降った後だったので、水たまりが出来ている。稲穂にとまっていたスズメが、その水たまりに姿を見せてくれた。早速、行水を始めた。
バシャ、バシャと何とも気持ち良さそうである。羽はぐしょぐしょに濡れてしまったが、スズメは、喜びに満ちあふれた顔をしている。羽の汚れも綺麗に取れたことだろう。暑い夏は、水浴びに限る。
2023/8/21 蓮いろいろ
古代蓮のある公園。久しぶりに立ち寄ってみたが、蓮の花を見るには、時間が悪かったようである。お花は、ほとんど無理な状況であったが、蓮の実がたくさん見られて、それはそれで楽しかった。蓮の実は、いろいろ料理に使われていると聞く。機会があったら食べてみたいものである。
ここでは、ハマナスが赤い実をつけていた。真っ白なハマナスの花は、1輪だけ咲いていた。空には、夏の雲。ゆったりと大らかに雲が流れていく。
2023/8/22 蓮いろいろ
いつもと違うコースをゆっくりゆっくり歩いてみた。どんなささやかな出会いでもレンズを向けてみる。鳥との出会いが少なくなった今、昆虫でも植物でもその出会いは嬉しい。
この日は、久しぶりにモンキチョウに出会った。アカツメクサのところに飛んで来て吸蜜しているらしい。何とも愛らしい姿である。少し離れたところでは白色のハマナスが咲いていた。開きかけの蓮の花も楽しい。
ゆっくりゆっくり歩いている。
2023/8/23 ハクセキレイ
大好きな田んぼへ出掛けて来た。稲田は、程良く色づいて収穫のときを待っているようである。その稲田の片隅で何やら動く鳥影。車でそっと近づいてみる。どうやらハクセキレイらしい。
そっと近づいたつもりだったが、警戒されてしまったようだ。遠くに飛んで行ってしまった。2羽のハクセキレイが飛び回っている。車をとめて少し様子を見ることにした。遠くでは、チュウサギの姿も見える。
しばらく待つと1羽のハクセキレイが戻って来てくれた。まだ幼さが残っている。何とか数枚撮れてやれやれである。
2023/8/24 クロハラアジサシ
久しぶりに出掛けた沼のほとり。風景を撮影したいと思ったが、何分にも暑い。あえぎながら少し歩いてみると、前方の電線に何やら鳥がとまっている。少しずつ接近して双眼鏡を覗いてみるとどうやらアジサシらしい。良く良く見るとクロハラアジサシのようである。
全部で7羽とまっている。電線上なので、警戒心は、ほとんどないらしい。羽を広げたりしているが、一向に飛び立つ気配がない。久しぶりの出会いのクロハラアジサシに気を良くして、沼のほとりを後にした。
2023/8/25 ホオジロ
クロハラアジサシに出会った沼のほとりで、ホオジロにも出会った。車を停めて小休止と思って外に出た途端、前方の草むらに飛んで来た一羽の鳥。かなり距離があったが、何とかレンズを向ける。ホオジロのようである。暑いためか、口を開けている。口を開けて体温調節をしているらしい。
そのホオジロが、また飛んだ。少し離れた背の高い草である。またまた口を開けている。余程、暑いらしい。私も暑さのため、ギブアップであった。
2023/8/26 モモイロペリカン
思いがけずクロハラアジサシに出会ったところから少し離れたところにモモイロペリカンのカンタくんがいる。いるはずである。しかし、遠くから双眼鏡で見たところ、カンタくんの姿が見えない。高齢なので、心配になってきた。ようやく現地に到着し、カンタくんの姿を確認出来てヤレヤレである。カンタくんには、長生きして欲しい。
近くでは、ホオジロの姿が見られたし、カルガモ2羽の姿も嬉しかった。沼のほとりは、のどかである。
2023/8/27 ジャコウアゲハ
足の痛みが酷くなり、様子を見ながら時折、近隣を歩いている。思いがけず目に飛びこんで来たのは、ジャコウアゲハの幼虫。最初、3個ほど幼虫が見つかったが、付近を調べてみると何と10コ以上もの幼虫が色も形も様々で、ウマノスズクサにしがみつくようにしているのが分かった。
最初に目に入った幼虫は、ウマノスズクサを一心に啄んでいる。このような光景を見るのは、初めてなので、少々興奮してしまった。ウマノスズクサもたくさんあって、草刈りされないことを祈るのみである。
2023/8/28 ツバメ
久しぶりに訪れた小さな公園。目の前の田んぼをツバメがたくさん飛び交っている。稲穂にとまってくれないあかな。いつもそう願うのだが、なかなか夢は叶わない。
♬ジュビジュビジュビ♬ジュビジュビジュビ 元気の良い声が聞えてくる。何と電線にツバメが数羽とまっているのだった。しばらく様子を見ていると親鳥らしいツバメが、給餌に現れた。大きなお口を開けておねだり。無事にお口の中にご馳走は、入ったようだ。のどかな散歩道のひとこまである。
2023/8/29 散歩道
夕方近い時間帯を選んで、近隣をゆっくり歩いてみた。暑い暑いと言って出不精になりがちだが、何とか足を鍛えないと歩けなくなりそうである。最初に目に飛びこんで来たのは、コムラサキ。続いてエゴノキの実、コブシもたくさん実をつけている。
ツリガネニンジンは、可愛い花をたくさんつけていた。ザクロもほんのり赤くなり始めている。暑い暑いと言いながら、一歩、また一歩と秋に向かって進んでいる。
2023/8/30 散歩道
ゆっくり歩く散歩道。小さな公園だが、蝶や蜻蛉との出会いが楽しみで、時折、足を運んでいる。この日、出会いがなくてガッカリしていると、ヒラヒラとシジミチョウが目の前を舞ってくれた。行く手を見ると、ハギの花のところまで飛んでいって吸蜜している。久しぶりの出会いのツバメシジミであった。さらにヤマトシジミも飛んで来た。
睡蓮池では、シオカラトンボがスイレンにとまって休憩中。夏の雲も気持ち良さそうにぽっかり浮かんでいる。散歩道は、静かで心落ち着くところである。
2023/8/31 沼のほとり
久しぶりに訪れた沼のほとりでは、どなたに会うこともなく、実に静かであった。サギもカワウもゆったりと休憩中。広々と広がる沼を眺めると夏の雲がゆったりと流れ、心に余裕が出来て思わず深呼吸したくなる。
近くの田んぼを回ってみると収穫の済んだ田んぼも広がり、鷺たちも集い、平和な光景に心和む思いがする。しばし暑さを忘れ、静かで平穏な時間を楽しむことが出来たのだった。