久しぶりに訪れた公園でヒマワリの群落を見た後、木道に沿ってゆっくりゆっくりと歩を進めることにした。実は、1週間ほど前、散歩中に転倒し、少々怪我をしてしまったのである。いつも散歩の折には、かなり慎重に歩いているつもりであったが、あの日は、暑さもあって、気が緩んでいたのだろうか。痛む足をかばいつつ、ほんの少しだけ歩いてみた。
足元のアカバナユウゲショウが目に留まった。小さくて可愛く優しい花である。近くのムクゲの葉には、セミの抜け殻がびっしりとついていて、少々驚く。ささやかな出会いに胸躍らせる散歩道であった。