タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ オオハシシギ ]

2024/8/16 オオハシシギ

ずいぶん久しぶりに馴染みの蓮田地帯に向かった。20年ほど前、鳥に関心を待ち始めて間もないころ、珍しいシギがいると教えていただき訪れたのが、この蓮田地帯である。シギというものが何であるか全く知らなかったあの頃、そのシギに心奪われることになろうとは思ってもいなかった。珍しいシギの名は、オオキアシシギであった。そのオオキアシシギのいる蓮田とは、違っていたが、近くの蓮田にいたのがオオハシシギで、印象深く、目に焼き付いている。

8月のまだ収穫の済んでいない蓮田は、白やピンクの蓮の花をたくさん咲かせている。その近くに水がたっぷりで稲がまばらな田んぼがあり、その田んぼに一羽のシギが佇んでいた。夏羽の赤みを残したオオハシシギである。久しく大好きなシギに会う機会がなかったので、その出会いは、ことのほか嬉しかった。真夏の太陽が照り付ける中、オオハシシギは、ゆったりとその姿を楽しませてくれたのだった。