タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ 川沿いの道 ]

2025/11/11 川沿いの道

桜の頃には、賑わいを見せた川沿いの道。今は、ひっそりとしてまったく人影もない。前方には、まだ真新しい轍の後が見えるが、農家の方が田んぼの見回りに来られたときのものであろうか。

時折、聞こえてくるのは、ヒヨドリの声。シジュウカラの声も聞こえてくる。草深き川沿いの道に赤味を帯びた植物が見えて来た。カラスウリである。夏の頃、夜間に妖艶な花を咲かせるカラスウリ。そのカラスウリが赤味を帯びた美しい楕円形の実となって、今、目の前にある。その光景がなんとも嬉しく心に残るものであった。