タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2025/1/1 新年のご挨拶

新しい年を迎え、静かに2024年を振り返ってみますと、身近な鳥たちとの出会い、散歩道での様々な植物や昆虫との出会いが思い出されます。野鳥に関心を持つきっかけとなりましたのは、2003年5月の初め、手賀沼遊歩道で9羽のコブハクチョウを見かけたことが発端でした。今年で22年になります。

体力の衰えと共に、毎日の更新が難しくなってまいりました。折々の出会いを大切に本年も折に触れて更新を続けられたらと願っております。どうぞよろしくお願いいたします。

2025/1/3 ツルシギ

久しぶりに出かけたのは、蓮田地帯。期待はしていなかったのだが、やはり何かシギに会えれば嬉しいのだがとの思いはあった。その思いが通じたのだろうか。さっと通り過ぎようとした蓮田に鳥影を発見。車をバックさせてみると、何と何と赤い脚が見える。もしかしてツルシギ?それともアカアシシギ?それは、まぎれもなくツルシギであった。胸のドキドキ感は、高まるばかり。うれしい嬉しい出会いであった。

2025年、初めての出会いは、ツルシギである。

2025/1/5 ハシビロガモ

久しぶりの蓮田地帯では、ずいぶん色々なカモの姿を見ることが出来た。そのひとつが、ハシビロガモである。全部で、6~7羽いただろうか。独特のシャベルのような嘴で、蓮田の水をすくい上げている。毎年、寒い季節を迎えると出会いを楽しみにしているカモのひとつである。出会いに感謝。また、ゆっくり会いたいものである。

2025/1/7 タゲリ

蓮田地帯では、タゲリにも出会った。太陽光があたるとタゲリの羽がきらきら輝く。冠羽が、歌舞伎役者のようだという方もいて、人気度の高い鳥のひとつである。飛来当初は、群れで見られることも多いのだが、分散し、単独で行動する姿も見られることがある。

今季も、田んぼの貴婦人と言われるタゲリとの出会いに恵まれたことに感謝のひとこまである。

2025/1/9 ヒヨドリ

良く晴れ渡った冬の青空。何とも清々しい気分に浸りながら湖畔を車でゆっくり走ってみる。冬鳥との出会いを期待しているのだが、一向に鳥の気配がない。友人も「冬鳥がいないねえ。」と嘆いている。

やっと鳥の姿を発見。ヒヨドリである。ヒヨドリなれども侮れない。きっとそのうち、激減する日が来るかもしれない。それにしても青空を背景に、なかなかのイケメンぶりである。

2025/1/13 トモエガモ

沼のほとりに向かったのは、正月気分が抜けるころであった。遠方より友の来たるという報があり、久々に沼のほとりに向かった。近年、話題になっているトモエガモの大群の飛来地。実は、私は、何度もこの沼に足を運んでいるのだが、トモエガモの大群を見たことがない。一度は、見てみたいとの願いが通じたようである。

現地に到着してほどなく、何度もトモエガモの飛翔を観察し、撮影している友人が「飛んでいるよ!」と教えてくださった。大いに慌ててレンズを向ける。私のカメラで果たして撮れるだろうか。

結果は、ご覧の通りである。ずっと気になっていたトモエガモ大群の飛翔シーン。嬉しい嬉しい出会いであった。

2025/1/17 散歩道

ずっと気になりながら、なかなか重い腰があがらなかった近隣の散歩道。寒い日が続いていたので、ずいぶん間が開いてしまった。小さなカメラをひとつ持って、夫とふたり、ゆっくりゆっくり歩いてみた。この散歩道で鳥に出会うことは稀であったので、望遠レンズを持たずに出掛けたのだった。

梅林が近づくと、何とエナガの声が聞こえてくる。次々に飛んで来るエナガの数は、20羽近くになるだろうか。これほど大きな群れを今までに見たことがない。一羽一羽の動きの何と軽やかなこと。メジロ、コゲラ、シジュウカラも飛んで来た。望遠レンズを持参しなかったことが悔やまれる。

しかし、望遠レンズを持参しなかったからこそ、鳥たちの動きをじっくり観察することが出来た。嬉しく心和むひとときであった。

2025/1/21 沼のほとり

大好きな沼のほとりを訪ねてみた。この地の人気者、モモイロペリカンのカンタ君は、健在だろうか。気になって、いつもの場所に目を向け、じっと探してみる。遠くからでもモモイロペリカンのカンタ君は、白いので良くわかる。

この日は、嬉しいことに、漁師さんの舟に乗り、出かけるところであった。船が出てしばらくすると漁師さんから魚をもらっている。まるで親子のようなほのぼのとした光景で、見ていて飽きることがない。嬉しい嬉しいひとこまであった。

2025/1/25 ハマシギ

久しぶりに訪れた蓮田地帯。ずっと気になりながらなかなか重い腰が上がらなかった。大好きなシギとの出会いを期待して出かけた蓮田地帯であるが、冬枯れの蓮田の光景は、何ともわびしい思いがするばかりである。

一通り回って最後に立ち寄ったところで、小さなシギが群れている蓮田に差し掛かった。何と嬉しいことにハマシギの群れである。海辺では、決して珍しくないハマシギであるが、蓮田地帯での出会いは、結構、珍しい。そのハマシギが熱心に採餌している光景を見るのも久しぶりである。ハマシギが群れで飛ぶ姿は、何とも美しく胸弾む思いがする。その光景を久しぶりに目の前で見ることが出来、胸に熱いものがこみ上げてきた。

久しぶりの蓮田地帯に大きな力をもらったような気分で、帰路につぃたのだった。