とりどり日記

[2006/11/1 〜 2006/12/31]

2006/12/30 ウソ

ウソ

今年は、あちこちでウソがたくさん見られているようだ。昨日、行った公園でも到着早々に「フィーフィーフィー」という声が聞こえたと思ったら目の前の梅の木にウソが三羽飛んできて止まった。いつもよく行く公園では、桜の芽を食べていた。しかし昨日見たウソは、梅の芽をおいしそうに口いっぱいにして食べていた。「桜の芽もおいしいけど、梅の芽もおいしいよ。」とでも言っているように見えた。ウソは可愛いけれど、桜や梅の花は大丈夫なのかしら。

2006/12/29 オオマシコ

オオマシコ

ずっと気になっていたオオマシコ。何回か写真は撮ったのだが、枝かぶりだったり影ができてしまったりでなかなか納得いく写真が撮れない。年末の忙しいときに、いささか気がとがめたが、思い切って山に行ってきた。前回、オオマシコの群れが見られたところには鳥影なく、師走の風が冷たく吹いているだけだった。

諦めて山を降りかけたとき、顔見知りの方が、「下に出ているよ。」と教えてくださった。久しぶりに会えたオオマシコ。やっぱり赤い鳥に会えると嬉しい。でも、影が体をよぎらないように撮影するのは、今日も難しかった。

今日会えた鳥は、オオマシコ8羽、カヤクグリ、ウソ(♂♀)、ルリビタキ(♂)、ジョウビタキ(♀)、ホオジロなど。

2006/12/28 アオジ

アオジ

年の瀬で、のんびり鳥見をしている人も少ないようで、今日の公園は、ひっそりしていた。前回、訪れたときは、カケスの声が賑やかにしていたが、今日は、まったくカケスの声が聞こえない。静まり返った公園を歩いていくとスコープを持った人の姿が見える。枯れた草むらの中から小さな声が聞こえたと思ったら、目の前にアオジが現れた。いつもは、すぐに姿を隠してしまうのに今日は、しばらくじっとしていてくれた。静かな静かな公園で今日、出会った鳥たちは、シロハラ、アカハラ、シメ、メジロ、ウグイス、カワセミ、キセキレイ、カケス、コサギ、ヤマガラなどであった。

2006/12/27 モズ

モズ

久しぶりに手賀沼を散歩した。この「九羽の白鳥」のHPを始めたのは、手賀沼で九羽のコブハクチョウに出会ったのが、きっかけである。久しぶりの手賀沼で見たのは、一羽の今年生まれらしいコブハクチョウであった。コハクチョウやオオハクチョウが、ごく少数ながら飛来することがあるが、今シーズンは、まだ見ていない。

日が傾きかけ、急ぎ足で帰ろうとしたとき、モズが飛んだ。車が通るたびに飛んで、また同じ杭に止まる。ずいぶん可愛いモズだった。鳥との偶然の出会いは、新鮮でとても嬉しいものである。

2006/12/26 ミコアイサ

ミコアイサ

予報通り朝から雨。年の瀬で何となく気ぜわしいのだが、雨が降っているだけで心が落ち着いてくる。今年もずいぶんいろいろな鳥たちとの出会いがあり、それに伴ってたくさんの方々との出会いがあった。特に今年は、長年探鳥を続けられている方でも驚くような鳥たちが里に現れ、皆を驚かせたり喜ばせたりしている。

そんなことを考えながら数日前の画像を眺めていたら、小雨の日、出会ったミコアイサが目に留まった。今度は、水面が水色になる日に会いに行こう。

2006/12/25 タヒバリ

タヒバリ

冬枯れの田んぼは、何故か淡い郷愁を覚える。見渡す限り広がる冬の田に、時折ハクセキレイが飛ぶ。群れになって飛ぶのは、スズメ。上空を飛ぶのは、トビ。小さな小さな流れの中に何か動くものがある。胸のところが、ずいぶん黄色く見える。畦に上がったところを見るとタヒバリのようだ。タヒバリに会うのは、ずいぶん久しぶりだ。冬枯れの田んぼは、遠い日の懐かしい光景を見ているようだ。

nomuさんのHP「やすらぐ自然を追い求めて」と相互リンクさせていただきました。

2006/12/24 シメ

シメ

今日のお天気もまずまず。日曜日の朝は、ゆっくり目覚めてゆっくり朝食。そしてゆっくり鳥見に出かけることにした。公園に着いた途端さっと飛んできた鳥がいる。シメだ。紅葉の美しい頃から、気になっていたのだが、いつも遠くてなかなか写真が撮れなかった。今日のシメは、ずいぶんゆっくりしている。私との距離は、かなり近いのに悠然としている。何とか羽を撮りたいと恐る恐る近づいてもじっとしていてくれた。シメも今日は日曜日だったのかな?

2006/12/23 アトリ

アトリ

今日は、穏やかで気持ちのよいお天気だった。自然がまだたっぷり残されている林に2週間ぶりに出かけることにした。前に訪れたときは、カケスの賑やかな声が林の中いっぱいに響き渡っていたのに今日は、ひっそりしている。少し離れた栗林の方に歩いていくと、20羽から30羽のアトリが群れになって鳴きながら杉林の方に飛んでいく。また戻ってくるかもしれないと待っている間に、シメ、コゲラ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、メジロ、カケスなどの姿が見えた。

なかなかアトリに会えないので、諦めて帰ろうとしたとき、手招きして呼んでくださる方があった。遠すぎてなかなか写真に撮れなかったアトリが、すっかり葉の落ちた木に5〜6羽止まっていた。今日の出会いに感謝!

2006/12/21 2007年 カレンダーの鳥たち

タンチョウ

今年も1年の中で心に残った鳥たちとの出会いをカレンダーにしました。鳥との出会いは、ほんの一瞬であったり全くの偶然であったり様々です。鳥にあまり関心のない友人・知人もこのカレンダーを喜んでくれました。ひとりでも多くの人が鳥に関心を持ち、自然を大切にし、鳥たちにとって平和で住みやすい環境が保たれるよう願っています。

2006/12/20 アカウソ

アカウソ

今年は、ウソやオオマシコなど今までこの時期には、見られなかった鳥が近くのフィールドで見ることができる。ウソがたくさん見られるというだけでも驚いているのに亜種アカウソがほとんどだということにさらに驚いている。今日、午後から近くの公園に出かけた。サクラの木に2羽のアカウソが留まってしきりにサクラの芽を食べていた。ウソはサクラの芽のおいしいところだけを食べるという。口元に芽の食べこぼしをつけてあっちの枝、こっちの枝とぴょんぴょん跳ぶ様に渡り盛んに芽を食べている。満足したのかしばらくすると2羽のアカウソは、林の中に姿を消してしまった。

2006/12/19 カワアイサ

カワアイサ

今日のお天気は、はっきりしなかったが、カワアイサに会いたくて出かけることにした。たくさんの車がすぐ近くを行きかっているのにスズガモやコブハクチョウ、ユリカモメなど悠然と泳いでいる。その中にカワアイサもいて雌は羽繕いの最中、雄は睡眠中であった。雌の羽繕いは、とても念入りで時間がかかった。しばらくすると雄も目が覚めたようでだんだん近づいてくる。雌もすぐ近くを泳いでいる。今日は、雲が厚くどんより暗いので綺麗な色が出ないのが残念だが、仲睦まじい雌雄のカワアイサに会えて嬉しい気分で帰路についた。

2006/12/18 ミユビシギ

ミユビシギ

久しぶりに磯の香りをかいできた。波が砕けては散り、また寄せてくる。海水浴客で賑わう夏の海は、あまり好きではないが、のどかな春の海、ひっそりした秋の海、厳しい冬の海、それぞれに趣があって私は好きである。海辺を歩いていると小さなシギが飛んで来た。波間を数羽のシギが飛ぶ光景は美しい。光があたると銀色に見える。まさに浜千鳥の歌詞にある「濡れた翼の銀の色」である。季語集を見ると千鳥は冬の季語とある。波間に飛ぶ小さなシギの姿に愛おしさを感じるのは、私だけではないであろう。

2006/12/16 ルリビタキ

ルリビタキ

「青い鳥」というとメーテルリンクの「青い鳥」を思い浮かべる。鳥に関心を持つようになって青い鳥や赤い鳥黄色い鳥は、人気があるということを初めて知った。今年はアカウソやオオマシコなど赤い鳥に人気が集まっているようだが、青い鳥は、幸せを運んでくれそうで私は特に好きである。先日、出会ったルリビタキ。まだどことなく幼さが残っていて心惹かれるものがあった。素敵な鳥たちとこれからもたくさん出会いがあるようルリビタキにお願いしてみよう。

2006/12/15 カワアイサ

カワアイサ

朝は、どんよりしていたが、だんだん明るくなって冬の日差しが暖かく感じられる。冬鳥があちこちで少しづつ顔を見せ楽しませてくれているようだ。手賀沼や近くの公園の水辺にもカモたちが飛来し、ゆったり泳いだり羽繕いしたり心和む光景を見せてくれている。

今日は、カワアイサの雌に初めて会った。昨シーズンは、カワアイサの雄だけ観察できただけだったので、今日の出会いは、とても嬉しい。しかし写真を撮るとなると、なかなか忙しくてすぐに水中に潜ってしまい、次に姿を現す地点を予測して走り回ってしまった。まるでカワアイサと鬼ごっこをしているようで楽しい日となった。

2006/12/14 カワセミ

カワセミ

午後から下り坂になるというので、今日も鳥撮りに出かけることにした。電車を乗り継いで隣町の公園に向かう。電車を降りたのは、私ひとりだけ。自動改札を出るとき、駅員の方から「はい、ありがとうございます。」と声をかけられとても新鮮で爽やかな気分になり足取りが急に軽くなった。

斜面林を注意深く見ながら歩を進める。水辺が少し見えてきたところに鮮やかなコバルトブルーが目に入った。良く見ると、カワセミだ。かなり近づいてもそのままの姿勢でじっと水辺を見ている。こんなに近くで、カワセミを見るのは、久しぶりだ。「ツゥピー」という声と共にカワセミが飛び見事に魚をとるとそのまま姿を消してしまった。

他に出会った鳥は、シメ、アオジ、カケス、ヤマガラ、シジュウカラ、ウグイス、アカハラ、ウソ、メジロなど。

2006/12/13 エナガ

エナガ

まだ紅葉の名残がある公園は、今日はひっそりしていた。モミジの赤色が少しあせて、かえってそれが冬の空気の中では、しっくりと見える。メジロとエナガの群れが木々の間を楽しそうに飛びまわりヤマガラとシジュウカラが苔むした大きな木を上がったり下がったり動き回る。すっかり葉の落ちた桜の根元でツグミが2羽、にらみ合っていたが大きくジャンプし攻撃した。

松の木の近くに行くと、綺麗な小鳥の歌が聞こえる。なんと昨日あれほど忙しく飛び回っていたルリビタキが、目の前で囀っているのだ。手の届くほど近いところで囀っているルリビタキは、可愛くて天使のようだ。エナガの群れがまた飛んで来た。エナガは、忙しそうに動き回り残り少ない紅葉を楽しんでいるように見えた。

2006/12/12 ルリビタキ

ルリビタキ

雨になる前にと思って公園に出かけることにした。どんよりした冬空を仰ぎながら急ぎ足でフィールドに向かう。今日は、空気が冷え冷えしていて、指先が痛くなってくる。フィーフィーフィー。ウソの声がする方角に目をやると高い木の上にルリビタキの姿が見えた。はっきりしたブルーで雄とわかる個体と雌か雄かはっきりわからない固体の二羽だ。

落ち葉を踏んで階段を降りていくと顔見知りの方の姿が見える。ルリビタキが降りてくるのを待っているというので、お仲間に入れていただき私もしばらく待った。二羽のルリビタキが落ち着きがなく、何度も何度も追いかけっこしていたが、ようやく写真が撮れる位置に降りて来てわずかの間、モデルになってくれた。今度は、もっとゆっくり撮らせてね。

2006/12/11 ヨシガモ

ヨシガモ

久しぶりに出かけた公園でヨシガモに会った。今日は、晴れていたのでナポレオンハットの緑が太陽にあたって輝きとても美しく見えた。さらに嬉しいことにヨシガモのディスプレイも見ることができた。お尻をピョコンピョコンと上げてアピールし胸を大きく反らして羽を広げる。ずっと前にコガモのディスプレイを見たことがあるが、ヨシガモは初めてである。その一連の動作がなんとも微笑ましく寒さを忘れて心がぽかぽか温かくなってきた。

2006/12/10 オオマシコ

オオマシコ

昨日一日雨だったので、鳥たちの様子が気になった。先週オオマシコの若に会った山に早起きして出かけることにした。途中かなり霧が立ち込め視界を心配したが、上に登るにしたがって霧がはれ今日の鳥見は期待できそうな予感がした。目の前には雲海が一面に広がっている。普段見える町並みは、すっぽり雲海に包まれ、それはさながら幻想の世界だ。まるで自分が孫悟空にでもなって雲の上を歩いているような錯覚を覚える。

気になるオオマシコだが、早朝にもかかわらず、すでにカメラマンが数人レンズを向けていた。今日は、群れで入っているようで成鳥♂も2羽、見えた。いや、もっといたかもしれない。先週に比べてオオマシコも多いが人も多い。みな思いは同じであろうが、なかなか良い位置には止まってくれない。だんだん人が増えてくるので、早目に山を降りることにした。赤い鳥は、やはり魅力がある。

2006/12/9 ルリビタキ

ルリビタキ

私が初めてルリビタキに会ったのは、初冬のあまり陽のささない公園であった。木立の中をゆっくりゆっくり歩いていると突然、目の前に青い小鳥が現れた。それは、あまりにも美しい瑠璃色だった。深みのある青色をしたその小鳥を、どきどきしながら見つめシャッターを切ったのを今でも鮮明に覚えている。

青い鳥と言えば、コルリ、オオルリ、ルリビタキを思い浮かべるが、冬の公園で見かけることの多いルリビタキが一番なじみ深い。今年もルリビタキのシーズンになってきたのだが、なかなかゆっくり姿を見せてくれない。先日出会ったルリビタキもあまりに動きが速くて思うような写真が撮れなかった。瑠璃色の美しいルリビタキにゆっくり会えると良いのだが。

2006/12/8 カケス

カケス

カケスは、漢字で懸巣と書く。一説にカケスの名前の由来は、巣を懸けるように作るからとも言われている。カケスは、樫の実を好んで食べるので平安時代から「樫鳥」と呼ばれ、江戸時代から「かけす」とも言われるようになったという。懸巣は、秋の季語にもなっている。カケスはドングリを地中などに貯蔵し後で掘り出して食べる習性がある。今年は、あちこちの公園でずいぶんカケスの姿を見かけた。ドングリをせっせと運ぶ姿も見かけたが、忘れられたドングリがいつか大きな樫の木になる日もあるのだろうか。

樫の樹に群れゐる懸巣をりをりに 堅きその実を庭に落せり   隅田葉吉

2006/12/7 野鳥と木の実ハンドブック

野鳥と木の実ハンドブック

今年は、山の実りが少なく鳥たちの里への飛来が多いという話題をよく耳にする。木の実や草の実は、鳥たちにとって生きる上で欠かすことのできないものである。鳥に関心を持ち、鳥の生態にも興味を持つようになって、鳥と密接な関係のある植物、特に木の実について詳しく知りたいとずっと思っていた。最近出版されすでにもう増刷の予定があるという叶内拓哉氏による「野鳥と木の実ハンドブック」文一総合出版が携帯にも便利で私は、とても重宝している。この冬、大いに役立ちそうだ。

HP掲載にあたり、叶内拓哉氏のご了解をいただいております。

2006/12/6 ウソ

ウソ

いつの間にか街中の風景からのどかな山間の風景に変わっていた。バスの窓から眺める風景は、どこへ行っても楽しみである。紅葉はすでに終わっているが、枯れ葉に紅葉の名残があり、ススキの枯れた穂先が揺れて一層趣のある風景となっている。驚いたことにガードレールの上にニホンザルがどっしりと座ってこちらを見ていた。

バス停を降りて山道を歩くと、小さな川の流れがあり小鳥の声が聞こえる。林の中を目を凝らして見つめるのだが、何の鳥が鳴いているのか姿が見えない。しばらく歩くとフィーフィーフィーと聞き覚えのある声が聞こえてきた。近くの木に止まったウソの姿が見えた。今年は、あちこちの公園でウソを見たが、山道で見るウソは違った雰囲気でなかなか良いものだと思った。

2006/12/5 タシギ

タシギ

朝日があたって霜の降りた田や畑は、キラキラ輝いて見えた。今朝はずいぶん冷え込み人通りの少ない小道を急ぎ足で歩くと吐く息が白く見える。葉のほどんど落ちた斜面林を見上げると冬の空がすっきりと青く広がって見える。ときどき小鳥の声が聞こえる。あれはシジュウカラだろうか。ヤマガラの声もする。小さな声はアオジかもしれない。

水溜りのある草むらの中で何かが動いている。タシギだ。タシギの羽は、華やかさはないが、とても綺麗だ。しっとり落ち着いた織物のように見える。久しぶりに出会ったタシギにカメラを向けシャッターを切った。

2006/12/4 ツグミ

ツグミ

今年は、ツグミの飛来が昨年よりずいぶん早い気がする。いくつかの公園を回ってみると必ずツグミの姿を見かけるようだ。飛来したばかりの頃は、木の上でそれも枝かぶりでなかなか全身を撮らせてもらえない。最近になって芝生の上とか、庭園の明るいところ、あるいは田や畑の見通しの良いところで姿を見かけるようになってきた。昨日、訪れた公園でもツグミが目の前に現れ可愛い姿を見せてくれた。ツグミは、日本人にとって最もポピュラーな冬鳥といえるのではないだろうか。

鶫来てそよごの雪を散らしけり  心に触るるものの静けさ   島木 赤彦

2006/12/3 オオマシコ

オオマシコ

今年は、山の実りが少なく例年になくいろいろな鳥たちの里への飛来が話題になっている。東京近郊の公園には、ウソの群れやマヒワの群れがずいぶん入っているように聞いている。オオマシコも近くの町に飛来したという話も耳にしている。

今日、ハギの実を食べるオオマシコを見ることができた。雪の中のオオマシコの写真を何度も見ながら、いつの日か、この赤い鳥に会いたいと思い続けていた鳥である。オオマシコの若ということで若干赤い色が薄いが、ローズピンクという感じでその柔らかい色が私には、嬉しかった。これから寒さに向かってどんな鳥に会えるか楽しみである。

2006/12/2 シロハラ

シロハラ

久しぶりに都市公園に出かけた。紅葉や黄葉が美しく人出も思ったほどではなかったので、ゆったりした気分で散策できた。教えていただいたポイントに着くとカメラマンの姿が数人。私もお仲間に入れていただきウソやアカウソを待つ。しばらくするとフィーフィーと声がしてウソが高い木の上に止まった。赤や黄のカエデの葉が落ちた水辺にさっとウソが降りてきた。水浴びをするとあっという間に飛んでいってしまう。ウソを待つ間にアオジ、メジロ、ウグイス、シロハラが現れた。シロハラは、今シーズン初めてゆっくり見ることができ嬉しい出会いとなった。

2006/12/1 ノスリ

ノスリ

山々を背景に鳥が飛ぶ。そんなイメージを何度か思い描いたことがある。出来れば、紅葉とか新緑とかあるいは雪化粧の山々とか。木々の色に変化があれば余計嬉しい。そんなことを考えながら山道を歩いた。ふと立ち止まりあたりを見渡すとノスリが悠然と飛んでいる。慌ててカメラを構える。ノスリは、晩秋の山々をゆっくりゆっくり眺めながら飛びいつの間にか視界から消えていた。

2006/11/30 オオマシコ

オオマシコ

誰にでも会いたい鳥がいる。その思いが強いとき願いがかなえられるときがある。オオマシコに会いたい。私は、ずっと思い続けてきた。その日が突然やってきた。あまりにも突然に。夢の中に森の妖精が現れて森の中、森の中と優しい声で教えてくれた。気がつくと、目の前にオオマシコがいる。ワアー綺麗!あなたがオオマシコなの?私が声をかけるとその姿は、すっと消えてしまった。やっぱり夢だったのかな。

2006/11/28 ホオジロ

ホオジロ

早いもので今年もまもなく師走を迎えようとしている。田園の風景もノビタキの姿が見られた頃からでは、ずいぶん変わってすっかり秋が深まったという印象である。ノビタキの良く留まったセイタカアワダチソウも今では黄色の面影はなく、ふわふわ綿帽子のように見える。落穂に集まるスズメの群れ、電線では、カワラヒワの大集会。稲の切り株の見える田んぼには、ツグミの姿。小さな枯れ木にはホオジロが止まっている。今はまだ緑色の土手もやがて冬色に変わることだろう。確実に師走の足音が近づいている。

2006/11/27 ヒドリガモ

ヒドリガモ

平地の紅葉も見頃を過ぎ、枯れ葉が舞う季節が近づいている。池や湖沼、河川などでカモたちの姿をずいぶん見かけるようになってきた。一昨日訪れた公園でヒドリガモの雌雄を見かけた。私がヒドリガモを初めて見たのは、梅の名所として名高い偕楽園の南東に隣接する千波湖である。赤褐色の頭部がとても印象的であった。ヒドリガモは漢字で緋鳥鴨と書く。江戸時代から「ひどり」「ひどりがも」「あかがしら」と呼ばれていたという。頭部の赤褐色から名づけられたものであろう。この冬、ヒドリガモとたくさんの出会いがあるかもしれない。

2006/11/26 チョウゲンボウ

チョウゲンボウ

あまりはっきりしない空模様だったが、馴染みの公園に出かけてみることにした。到着してみると公園では、グランドゴルフが繰り広げられ、とても鳥見ができる雰囲気ではなかった。目的地を変更し、久しぶりに田園風景を楽しむことにした。まず目に付いたのが、ツグミ。ずいぶんツグミの姿が見える。カワラヒワ、これがまた多い。電線に70〜80羽くらい。背の低い枯れ木にホオジロが4羽。ハクセキレイもいる。スズメが200羽くらい群れている。なんと目の前をカワセミが飛んだ。ここでカワセミを見るのは、初めてだ。電柱に止まっていたチョウゲンボウが飛んだ。冬が近づいた田んぼで、ゆったりした時間が流れて行く。

2006/11/25 マヒワ

マヒワ

広い公園内を歩いて行くとアキニレの木にコサギが一羽留まっていた。先週、このアキニレの木にマヒワとカワラヒワがいたので期待して来たのだが、当てが外れてしまった。さらにしばらく歩いてみたがカメラマンの姿が見えない。引き返そうかと思ったとき顔見知りの方に出会った。マヒワのポイントを教えていただき急に元気が出てきた。

ポイントでしばらく待つと、マヒワがハンノキに飛んで来た。高い木の上から少しづつ降りてきて写真を撮りやすくなったときドバトが飛んできてマヒワが一斉に飛んでしまった。その数30〜50羽。こんなにもたくさんマヒワがいたことに驚く。しばらくするとマヒワが飛んで来た。飛んできたり飛ばれたり。マヒワと遊びながら楽しく写真を撮ることができ、満ち足りた気分で帰路に着いた。

2006/11/24 ツグミ

ツグミ

昨日、訪れた公園でツグミに出会った。ツグミの声は、しばらく前から聞いていたのだが、なかなか写真が撮れなかった。ヒヨドリが飛んだ後に、ツグミが飛んで来てすぐにまた、飛んでしまった。

ツグミは、10月ごろシベリア中央部から群れで飛来する。ツグミの声を聞きツグミの姿を見ると冬が近づいてきたと思う。ツグミは冬鳥の代表格と言えよう。しかし、俳句の季語集を見るとツグミは、秋の季語になっている。今日は、所用で鳥撮りに出かけられなかったのでツグミについて図鑑で調べてみた。ツグミ科の鳥は、たくさんいるが、ツグミと名のつくのは、トラツグミ、オオトラツグミ、クロツグミ、ノドグロツグミ、ノハラツグミ、ヤドリギツグミ、ワキアカツグミ、ウタツグミなど多種だが、なかなか会えないものが多い。この冬、思いがけない出会いがあると嬉しいのだが。

2006/11/23 アオジ

アオジ

雨の予報だったが、なんとかお天気がもちそうなので、今日も鳥撮りに出かけた。最初に訪れた公園では、カケスが数羽飛んでいるのが見えた。草むらの中では、アオジの声が聞こえ、しばらくすると木に留まって鳴いていた。コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロの姿も見えたが、いつもより鳥の姿が少ないので他の公園にも回ってみることにした。驚いたことに、次に訪れた公園では、下草がすっかり刈り取られ、木の枝も下ろされ寒々しい光景になっていた。これでは、鳥が集まってくるはずがない。公園内を歩いてみたが、出会ったのは、カラスの群れとヒヨドリとキジバト。池にカモたちの姿を確認できたのだけが救いという何ともやりきれない現状である。この公園でベニマシコに出会ったことがあったが、もう会えることはないだろう。

2006/11/22 シメ

シメ

また明日からお天気が崩れそうとのこと。家の用事を手早く済ませて鳥撮りに出かけることにした。目的地につくとジョウビタキ(♀)が愛想良く出迎えてくれた。今シーズン、ここでジョウビタキに会うのは初めてだ。続いてアオジが草の陰から恥ずかしそうにご挨拶。上空ではツグミの声が盛んに聞こえる。アオジが木に留まったところを撮りたくて待っていると目の前の桜の木にカケスが留まった。大いに慌てたが何とかシャッターを切ることができた。「ツィー」というような声がして鳥が飛んだ。よく見るとシメの姿が見えた。忘れていたが、あれはシメの声だったのだ。冬鳥が少しづつ見られるようになってきた。

2006/11/21 カヤクグリ

カヤクグリ

久しぶりに勾配のある道を歩くと足が重い。重い足でゆっくりゆっくり歩いた。高原では、すでに紅葉は終わっているので、私はすっかり勘違いしていた。次から次へと山頂を目指す人が登ってくる。日の光を浴びて紅葉がとても綺麗に見える。

聞き覚えのある鳥の声がするので、立ち止まった。雄のウソが飛んできた。よく見るとお腹が赤いようだ。アカウソかもしれない。ウソは風情のある木に留まったところを撮影できた。茂みの中で何かが動いた。しばらく待つと顔が見えた。カヤクグリだ。富士山奥庭で出会ったことがあるが、今日、出会えるとは思っていなかったのでちょっと嬉しい気分。木に留まったところを撮りたいのだが、逆光で私の腕ではどうにもならない。ジョウビタキ(雌雄)、ホオジロなどの姿も見えた。たくさんの人が、次々と通り、「何を撮ってるの?」との質問攻めには、少々疲れた一日だった。

2006/11/20 アカハラ

アカハラ

まだ雨が残っていたが、天気予報を信じて公園に向かった。誰もいない公園で、出迎えてくれたのはツグミの声。数箇所からツグミとカケスの声が聞こえてくる。桜の木の枝が込み入った所にツグミの姿が見えた。上空をツグミの群れが飛ぶ。離れたところの枯れ木には、カワラヒワの群れが20羽ほど留まった。コゲラも数羽飛んできた。草むらからアオジの声が聞こえてくる。ずっと写真を撮りたいと思ってなかなか思うように撮れなかったアオジが、今日は、目の前にいる。モミジの木に何か鳥が飛んできてすぐ草むらに降りた。アカハラだ。枯れ葉の下で一生懸命採餌している。声ばかりでなかなかゆっくり姿を見られなかったアカハラ。キジバトが飛んできたので、アカハラは飛んでしまったが何とか写真が撮れて嬉しい日となった。

2006/11/19 ウソ

ウソ

昨日出かけた公園で、ウソにも出会った。今年は、山の木の実が少ないそうで鳥たちが、すいぶん里に下りて来ていると聞く。埼玉のある公園では、ウソが相当数の群れで飛来しているという。あちらでもこちらでもウソに出会ったという話を良く耳にする。私は、今シーズン、初めての出会いだった。

木に留まったところは、なかなか見られず、地面で採餌しているところをゆっくり観察できた。イヌタデ(子供の頃、赤まんまと言ってよくおままごとに使ったあの草だが)、それを一生懸命食べている。口の周りにいっぱい赤まんまをつけて、なんとも可愛い。この冬は、里で過ごすのだろうか。鳥達が過ごしやすい環境であれば良いのだが。

2006/11/18 マヒワ

マヒワ

明日からお天気が崩れそうだというので、今日は迷わず鳥撮りに出かけることにした。しかし行き先を決めるのには少々時間がかかった。なぜなら、なるべくたくさん鳥に出会えるところ、などと欲張りなことを考えたからである。結局、電車とバスに乗って都市公園に向かった。

広い公園内を歩いて行くと、カメラを構えた人が数人見えた。カメラの方向を見るとアキニレの木にマヒワとカワラヒワがいるようだ。昨年マヒワには、とうとう会えなかったので、今日の出会いはとても嬉しい。なかなか良いところには出てきてくれないが、ずいぶんたくさん写真を撮った。しばらくするとウソが三羽飛んできて、すぐまた飛んでいってしまった。マヒワがカラスや子供の走る音、自転車の音などに驚いて何度か飛び立ってしまったが、またもとの所に戻って一生懸命、採餌している姿を見るのは、とても嬉しいものである。

2006/11/17 チョウゲンボウ

チョウゲンボウ

鳥に関心を持つようになってまだ日が浅い頃、チョウゲンボウに出会ったことがある。鳥の名前も、わからなかった。畑の中の杭のようなところに、その鳥は留まっていた。一枚だけなんとか写真が撮れた。その後、その鳥は空高く舞い上がり、ホバリングしてくれた。カメラを空に向けて、それも何とか撮れた。写真を見ると羽が綺麗だった。図鑑で調べてチョウゲンボウとわかった。あの頃、ささやかな出会いに感動し感激していた。

昨日、くりっとした目の可愛いチョウゲンボウに出会った。今は、あの頃に比べて新鮮な感激が少なくなっているのではないだろうか。もっともっと鳥達との出会いに感謝し、鳥達への慈しみの心を大切にしなければと青空を仰ぎながら考えた。

2006/11/16 ヤマガラ

ヤマガラ

今年は、ヤマガラによく出会う。いくつかの公園を回ってみて必ず出会えるのがヤマガラだ。住まいのすぐ近くでもその姿を見ることができる。ニーニーニーというヤマガラの甘えたような声を聞くと、何故か嬉しくなってくる。今日もヤマガラに出会った。すっかり葉も実も落ちて枝ばかりになったエゴの木に3羽のヤマガラが忙しそうに飛んできて、また忙しそうに飛んで行った。木の根元にエゴの実が落ちているようだ。それともヤマガラが自分でエゴの実を土中に埋めておいたのだろうか。愛嬌のあるヤマガラの顔を見ると疲れが吹き飛ぶような気がする。

2006/11/14 チュウヒ

チュウヒ

今日は、ずいぶん風が強かった。久しぶりの公園で見かけた鳥は、ヤマガラ、アオジ、シジュウカラ、ジョウビタキ、シロハラ、ヒヨドリ、カケスなどであったが、写真を撮れるような状況ではなかった。

昨日、久しぶりに出かけた稲敷方面でチュウヒに出会った。なかなか鳥に出会えなかったときに、澄み切った空に突然現れたのがチュウヒだった。猛禽は、興味はあるのだが難しいので、いつもしり込みしている。昨日は、夢中でシャッターを切ったのだが、なんとか形がわかるだろうか。やっぱり猛禽は難しい。

2006/11/13 タゲリ

タゲリ

昨日、吹き荒れた風もやみ、今日は穏やかな一日となった。思いがけないシギ・チとの出会いなどを多少期待しながら久しぶりに浮島方面に向かった。ハス田に鳥達の姿を期待したのだが全く動きがない。土手に面した草も短く短く刈り取られ鳥たちにとっては決して住み良い環境とはいえないようだ。澄み切った空にチュウヒが一羽飛んでいるのを見たときは、嬉しかった。

帰路、立ち寄った手賀沼では、タゲリを見ることができた。距離はあるものの肉眼でも、はっきりわかる。ビクセンED81Sの練習を兼ねてタゲリを撮影。光沢のある羽の色を出すのは、なかなか難しい。これから寒くなるとタゲリの数も増えてくることだろう。

2006/11/12 コウノトリ

コウノトリ

人それぞれ、思い出の鳥があることだろう。私にとって一番思い出深いのは、コウノトリである。一昨年12月、隣町に飛来し3ヶ月に渡って話題をさらったものだった。そのコウノトリの写真を絵葉書やお酒のラベルにしていただき、写真を撮り始めて日の浅かった私にとって忘れられない思い出となった。

今日、個体はもちろん違うのだが、コウノトリに出会った。嬉しかった。久しぶりに見るコウノトリは、やっぱり大きい。懐かしいような、なんともいえない気分で田んぼで採餌するコウノトリをじっと見つめた。元気で越冬してくれるよう願っている。

2006/11/11 アオジ

アオジ

その森に初めて行ったのは、3年前の風の吹き荒れる日だった。風が強くてとても鳥に出会えるとは思っていなかったのだが、アオジがチチッチチッと鳴いて、優しい陽の光を浴び出迎えてくれた。木々が風を遮って心地よい空間を作っていてくれたのだ。

一昨日、その森に久しぶりに出かけた。下草が刈られずいぶん見通しがよくなっていた。枯葉の上に腰を下ろし、じっとしていると小鳥たちの楽しい会話が聞こえてくる。ヤマガラ、シジュウカラ、アオジ、ヒガラ、メジロ、エナガ、コゲラ。少し大きめの鳥が現れた。シロハラだ。斜面から見下ろすと小さな水場があり、そこに小鳥たちが水浴びにやってくる。誰もいない森の中で、小鳥たちの会話に静かに耳を傾けた。まるで一本の木になったような気分だった。

2006/11/10 ハシビロガモ

ハシビロガモ

ハシビロガモの特徴は、幅が広くて長い嘴である。この嘴には、くし状の器官があり、水面のプランクトンをろ過して食べるのに用いられている。そのプランクトンだが、日本一汚いといわれていた手賀沼の水質が改善され、減ってしまった。プランクトンの減少に伴ってハシビロガモの飛来も減少した。ハシビロガモだけでなくカモたちの飛来がずいぶん減ってしまったのは、寂しいかぎりである。

昨日、本埜村でコハクチョウたちに混じって一生懸命、採餌していたハシビロガモ。まだ幼さが残り、可愛い表情に思わず何枚もシャッターを切った。手賀沼にも、たくさん飛んで来てくれるといいのだけれど。

2006/11/9 コハクチョウ

コハクチョウ

今年も白鳥が飛来するシーズンとなった。本埜村では、300羽を超えるコハクチョウやオオハクチョウが飛来している。のどかな田園風景の中にコハクチョウ、オオハクチョウが、ゆっくり羽を休め長旅の疲れをとっている。コハクチョウもオオハクチョウもあまり警戒心がなくずいぶん近くまで来るので驚いてしまう。ここは、白鳥たちにとって安住の地ということなのだろう。

今日は、何度も何度も飛翔する姿を見せてくれた。青空に舞うハクチョウの姿は、やはり美しい。シベリアに向けて旅立つその日まで、たくさんの人々の目を楽しませ、心を癒してくれることだろう。

2006/11/8 キビタキ

キビタキ

写真展を見せていただいた後、久しぶりのフィールドにお邪魔した。笹の生えた小道を歩いて行くと広がりのある空間が見えてきた。シジュウカラが元気よく飛び回っている。ヤマガラは、すぐ目の前まで飛んできて体当たりしそうな勢いだ。アオジも茂みの中から姿を現した。メジロが2羽、柿の実を啄ばむ。

少し場所を移動して紅葉とシジュウカラを撮影する。ヤマガラも飛んで来た。昼食をはさんで、今度はキビタキ(♂)が現れるのを待った。11月だというのにキビタキが、のんびりしていて良いものかどうか。心配しながら色鮮やかなキビタキをゆっくり撮影させてもらった。

フィールドでお会いしました皆様、お世話になりありがとうございました。

2006/11/7 ヨシガモ

ヨシガモ

あちこちの水辺でいろいろなカモが見られる季節になった。今日は、調べたいことがあり何箇所かの池など水辺を回ってみた。オナガガモ、ハシビロガモ、コガモ、スズガモ、キンクロハジロなどが見られた。久しぶりにヨシガモ(♂)にも会った。ずいぶんヨシガモらしくなって時々、陽の光があたると光沢のある緑色が美しい。これからますますその美しさを増していくことだろう。これからの季節、カモたちとの出会いが楽しみだ。

2006/11/6 コガモ

コガモ

枯れ草の上で眠っているカモを見たとき、とても可愛くて一体、何ガモだろうと思った。羽の焦げ茶色に深みがあり、今までに見たことがないように思った。静かに近づいたつもりであったが、眠りを妨げてしまったようだ。起き上がって水辺の方に歩き出した。その姿を見てコガモであるとわかった。なんだか幼い感じがする。これほどコガモを間近にじっくり見たことがないので、しばらくの間、そのコガモに釘付けになってしまった。羽の緑が美しい。焦げ茶色の羽が、また美しい。なんとも愛おしいコガモである。

2006/11/5 アリスイ

アリスイ

いくつかの公園などで、アリスイが観察されていると聞いている。私がアリスイを初めて見たのは、早春だった。オオイヌノフグリの咲く草地でアリスイが採餌しているのを間近に見たときは、かなり驚いた記憶がある。なぜならその姿や形がとても鳥とは、思えないものだったからである。その上、アリスイは、キツツキ科の鳥だというのに草地で採餌していたからである。

今日、思いがけずそのアリスイを枯れた葦原で見かけた。「キィキィー」というような甲高いアリスイの声を聞いたので、しばらく周囲を探し枯れた葦の先に止まっているのを見つけることができた。写真には、撮りにくい位置でしばらく待った。木の中にいるアリスイをようやく見つけなんとか写真に撮ることができた。

2006/11/4 コゲラ

コゲラ

11月3日、4日我孫子市で開催されたJBF2006が終わった。好天に恵まれたくさんの方々が一堂に集い、楽しまれたようだ。私も一部お手伝いとして参加させていただいた。鳥に関心のある方々が、こんなにも多いということを知り改めて驚いた。

夕方、久しぶりに馴染みの公園に出かけてみた。ヒヨドリの声ばかり賑やかにしていたが、少し場所を変えると、ヤマガラ、シジュウカラ、コゲラがたくさん飛んできて楽しそうに動き回っている。それは、ちょうど仲良しの友達が集まっておしゃべりを楽しんでいるような雰囲気で、温かくほのぼのとした気分にしばし浸ることができた。

2006/11/2 晩秋の奥日光

カワガラス

上に行くと、紅葉は、すでに終わっていると聞いていたが、バスは満員。定員をはるかにオーバーし臨時バスまで出ている。途中、紅葉、黄葉の美しいところが何箇所かあり「きれい!!」という声があがる。

ようやく目的地についた。目の前の瀑布をカメラに収め、木道を歩く。左手に流れる清流を眺めているとき、カワガラスの歌を、初めて聞いた。それは、優しく甘いメロディーだった。カワガラスが近づいて来るのを待っているとミソサザイが飛んで来た。先に進むと林の方から鳥の声。見上げるとキバシリが忙しく動き回っている。久しぶりの出会いでとても嬉しい。さらに進むと、林の上でゴジュウカラの声がする。なんだかずいぶん大きく見える。ときどき熊よけの鈴を鳴らしながら人が通っていく。小学生の団体も、賑やかに通り過ぎていく。川岸に近づくと、カワガラスが一生懸命、餌採りをしている。枯れ葉についた小さな虫を食べているという。せせらぎを聞きながらしばらくカワガラスと遊んだ。アオシギには会えなかったが、嬉しい鳥との出会いがたくさんあった。もう高原では、冬がすぐそばまで来ている。

2006/11/1 カワガラス

カワガラス

ずっと会いたいと思っていたカワガラス。ようやく念願かなってたっぷりカワガラスに遊んでもらった。川底が透き通って見える。ニジマスが泳いでいる。苔むした倒木。川のせせらぎを眺めているとき、初めて聞く鳥の歌が聞こえてきた。なんとも甘美な歌。それがカワガラスの囀りだった。カワガラスが二羽。私の目の前を飛んでいく。少し歩いていくと、川岸でカメラを構えた方が、声をかけてくださった。「カワガラスを撮るんだったらどうぞ。」近くに行ってみると、カワガラスの若鳥がいる。今年生まれだという。本当に目の前まで、近づいてくるのだから、こちらが驚いて慌ててしまったほどだ。かわいいカワガラス。たくさん遊んでくれてありがとう。

◇◇ これまでの 『とりどり日記』 ◇◇
2005/ 5/30 〜 2005/ 6/26 2005/ 7/ 1 〜 2005/ 8/28
2005/ 9/ 1 〜 2005/10/31 2005/11/ 2 〜 2005/12/29
2006/ 1/ 1 〜 2006/ 2/28 2006/ 3/ 2 〜 2006/ 4/30
2006/ 5/ 1 〜 2006/ 6/30 2006/ 7/ 1 〜 2006/ 8/31
2006/ 9/ 1 〜 2006/10/30
戻る 九羽の白鳥 Home