道東を訪れるのは初めてではないが、いつも訪れる度に新しい出会いがあり、心躍らせるものがある。今回、初日の9月20日、中標津空港から野付半島周辺を探鳥しながら1日目の宿に向かった。 |
漁港では、初めての出会いのミツユビカモメを間近に観察することが出来た。テトラポットにとまったミツユビカモメは、かなり近づいてもゆったりとくつろいだ顔をしている。知床峠から眺めた国後を背景に忙しく飛ぶアマツバメも、なかなか味のあるものであった。 |
すっかり日が落ちて、お目当てのシマフクロウを待つのだが、なかなか現れてくれない。かなり待ってようやくシマフクロウが飛んできて木にとまった。昨年、涙を呑んだこの場面。今回こそはと少々、力みすぎだったかもしれない。シマフクロウは、国内で唯一魚を主食とするフクロウである。魚を捕食する場面も撮影することが出来た。エゾシカの親子連れも現れた。川岸の草を食べている。キタキツネとシマフクロウが鉢合わせになることもあるという。この日、コガモも1羽現れた。 |
翌日の朝早く、カワガラス3羽に出会った。カラフトマスが産卵のため、たくさん泳いできている。その川をカワガラスが鳴きながら元気良く飛んでいってまた戻ってくる。近くの蕗にハシブトガラが飛んできてとまった。ハシブトガラもよく鳴いていた。遠くの枯れ枝にマヒワがとまっているのをスコープで見ることも出来た。近くの草の中では、コエゾゼミが鳴いていた。 |
朝食の後、海岸沿いに走った。海岸では、ミツユビカモメの群れとウミウを観察することが出来た。海岸に沿った崖の上では、オジロワシが秋晴れの空を悠々と飛んでいる。青空のオジロワシを見ていると、この後、どんな出会いが待っているのか、何だか嬉しい予感がしてくる。 |