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北海道での2日目は、旭岳である。麓の旭岳温泉から6時発のロープウエイに乗り、標高1600mの姿見駅を目指した。前日まで3日間、旭岳を目指した知人の話では、あまり鳥の出は良くないという。しかし、6月26日は、雲ひとつ無い、晴天。気持ち良く晴れ渡った青空をカッコウが鳴きながら飛んで行く。何だか鳥運に恵まれそうな予感。アマツバメもたくさん飛んでいる。
遠くの岩にカッコウがとまっているのが見えた。足元に気をつけながら登山道を歩く。枯れたハイマツのところにノゴマがとまった。さえずりを一瞬、披露したあと、すぐにエゾノツガザクラの見えるところに降りた。2年前に訪れたときは、遠くの遠くのノゴマを見ただけだった。それだけに、この出会いの瞬間の嬉しさは、格別であった。
さらに登山道を歩く。第4展望台付近で、ギンザンマシコが見られたようだ。すでにギンザンマシコは、飛んでしまったというが、第4展望台を目指す。ハイマツの見える斜面を眺めながら、しばらく様子を見ることにした。ほどなく「いた!」という声が聞こえた。ハイマツの間から、わずかにギンザンマシコの赤い色が見える。赤い色が見え隠れしながら、ようやくギンザンマシコの全身が見えた。
ハイマツのところにいたギンザンマシコが、エゾノツガザクラのところに飛んできた。ぐんぐん近づいてくる。「ああ!お願い!これ以上こっちへ来ないで!」そう心の中で呼びかけた。400mmのレンズでは、はみ出しそうなくらいの距離だ。至近距離での撮影を楽しませてもらった後、あっという間に飛び去った。
第3展望台でも、たくさんの人が、ギンザンマシコを待っていた。しばらくすると遠くに雌のギンザンマシコが飛んできてハイマツにとまった。ずいぶん効率良くギンザンマシコに出会え、白くて可愛いチングルマを眺めながら姿見駅を11時のロープウエイに乗り次の目的地へと向かった。
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