タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ 5月の立山(その2) ]

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一日中寒風が吹き荒れていた立山室堂だが、翌日の朝(5月14日)、早起きして外に出てみると、風もなく朝の光が差し始めている。テラスのところに真っ先に姿を見せたのが、カヤクグリ。前日の強風の中では、全く姿を見せなかったカヤクグリだが、この日は、あちらこちらに姿を見せ、盛んに囀りも披露してくれた。カヤクグリは、十分見ることが出来たので、イワヒバリを探したが、とうとう帰る時間までには、姿を見せてくれなかった。

朝食の後、テラスでゆっくりライチョウを待つことにした。朝の光が雪面を照らし始める頃、室堂からみくりが池温泉方面を目指して徐々に人が集まって来る。石段の近くにライチョウ♂♀の姿が見えた。少し距離があるので、しばらく様子を見ていると♪ガァーオ ガァオー♪ゴオオー♪という声がして、雪原をライチョウ♂が歩き始めた。そのライチョウの前方にもう1羽のライチョウ♂。2羽の行動を見ていると、予想通り、バトルが始まった。まさに縄張り争い。その戦いは、熾烈なものであった。

今回、ライチョウ♂が、飛ぶ姿や、♂同士の縄張り争い、ディスプレイ、♂♀で仲良く採餌する場面など、実に様々なシーンを見ることが出来た。また、この時期の換羽の状況も興味深いものである。舳倉島行きは、叶わなかったが、ライチョウとの出会いは、深く心に残るものである。

ご一緒させて頂きました皆様、大変お世話様になりました。心より感謝の意を込めて。

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